北朝鮮の教科書「朝鮮人民を無慈悲に殺しまくれと、米国が日本を煽った」

今日は、新東亜(東亜日報系列の月刊誌)2015年12月号から、北朝鮮の歴史教科書で日本関連部分を紹介します。

北朝鮮でいう「朝鮮歴史」という歴史教科書で、日本で言う中学校で1~3巻、高等学校で4~6巻まで学ぶそうです。

<・・(見出し)「日帝=美帝」構図叙述

1866年シャーマン号事件(※ジェネラル・シャーマン号事件)は1巻、5巻にある。「朝鮮歴史」で特定の事件を2回取り上げたのは、シャーマン号事件だけ。 1巻ー22科は「大同江に打ちのめされたシャーマン号」だ。 「米国ノム(奴)らが強盗にしかできない強盗的要求」をし、「賢明勇敢な人民が侵略者を打ち倒すため神聖なる戦いに立ち上がった」ということである。

 

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5巻はシャーマン号事件をより具体的に扱う。 1巻、5巻共に金日成「教示」が載っている。 「米帝国主義はシャーマン号侵入か​​ら始め、今日に至るまで、100年以上の間、ウリナラ(北朝鮮)を侵略してきた朝鮮人民の不倶戴天の敵です。」

「朝鮮歴史」6巻は日本植民地時代を扱う。 「歴史研究でいつも『主体』をしっかり立てないといけません」という金正日の「御言葉」で始まる6巻の序文は、「外来侵略者たちと反動封建統治輩(支配層の奴ら、という意味)を反対し粘り強く戦いながら歴史的発展を推進した朝鮮人民の闘争を誇りにし自負しなければならない」と強調している。

6巻の1章は反日義兵闘争と愛国文化運動を扱う。 2章のタイトルは「1919年3・1人民蜂起」だ。 3章では、3・1運動の後に「ブルジョア民族運動の衰退」と初期共産主義運動を扱う。

1章の叙述は韓国の教科書と区分できるほどの特異点を見つけるのが難しいが、日帝強占と関連し、米国の責任を取り上げる部分がある。

「偉大な首領金日成大元帥様は、次のように述べらっしゃいました」。6巻2章「愛国的な青年学生がブルジョア民族運動上層部の投降主義的行動を蹴っとばして反日抗争に出た」と述べながら、3・1運動を「3・1人民蜂起」と規定する。民族代表33人は登場しない。 「日帝=米帝」構図の叙述もつながる。 「米帝は3・1人民蜂起を無駄なことだとし、私たちの人民を冒涜して日本帝国主義に朝鮮人民の反日闘争は銃刀で無慈悲に殺しまくるべきだと煽った」(2章3節)。

6巻3章初期共産主義運動を扱う。 「ブルジョア民族運動の上層分子どもが反日独立運動を放り出し日本の懐に入ったり、他の国に行って売国排族の策動を敢行 しながら、 3・1人民蜂起をきっかけに、大衆運動が成長した」という。「独立軍は、資産階級の利益を代弁し、1925年に朝鮮共産党が創立」したものの、「宗派分子たちのせいで組織思想的統一を実現することができなかったので、この時期の闘争は、受領の出現を渇望していた」とする。

http://shindonga.donga.com/3/home/13/151423/3

 

しかし、米国が31運動を潰せと日本を煽った、ですか。なにげにすごいこと書いてますね。

朝鮮総督府「えっ?」

米国「えっ?」

臨時政府「あれ?そうだったの?」

抗日に対しては「韓国教科書と大して差がない」というのがまた、さすがといえばさすがですが。

 

 

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