機務司(機務司令部)・・といってもパッとしない名称ですが、元は「保安司令部」と呼ばれていた軍内部の組織です。
その名の通り保安担当で、保安と言ってもほとんどは北朝鮮のスパイ関連の業務をしていました。スパイというのは民間に入り込む場合が多いですから、どうしても民間人関連で査察(調査)を行うことが多く、良いか悪いかの評判を別にし、必要悪とされてきた組織です。
この前、この機務司が「ろうそくデモの時に戒厳令を検討するようにと文書を作成した(実際に戒厳令が発令されたわけではありません)」ことで、大統領自ら国防部長官に調査を指示した、ということをお伝えしましたが・・どうやら、事実上の「無力化」の方向でことが進みそうです。
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ハンギョレ新聞によると、国軍機務司令部の民間人査察と政治介入を厳しく禁止する条項を盛り込んだ新たな法令の制定が推進されていて、「民間人査察禁止と厳格な政治的中立」を規定とし、これを破ったときには重い処罰を受けるようにする、とのことです。また、機務司の人員も20%以上縮小し、軍内部の高位公職者を査察する場合も「大領(日本でいう大佐)以上」に限定するとのことです。
http://v.media.daum.net/v/20180712232605918
韓国でもっとも難しいのが、「政治的中立」です。左と右が入れ替わるだけですので、右が執権すると右が中立になるし、左が執権すると左が中立になります。韓国で、中立は「上に合わせろ」という意味か、それとも何もするな、という意味でしかありません。
事実上、機務司は、できることがほとんど無くなるわけです。特に、市民団体(民間人)に対しては完全に無力化します。
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