いくつか、前置きを:
・ちょっとしたリクエスト(ちゃんとした日本語訳が無いという)で、翻訳します。この前「慰安婦を訴えるぞ」としていたメディアウォッチの記事です
・2015年12月29日の記事です。いわば、この記事が公開された後も、韓国社会は何も変わりませんでした
・元ソースは、保守論客ジン・ミョンヘン(진명행)氏が2011年にブログに載せた内容で、そのブログは閉鎖中です。余談ですが、メディアウォッチは今あまり望ましい状態ではありません
・今日から、週末(日曜の夜まで)シリーズで載せます
・当たり前ですが、(まだ全てを読む前ですが)もし私と違う見解があっても、そのまま訳します。「※私はそうは思わないのよねーねーねー」とか余計なもの書き加えたりしません
・それでは、(1)行きます(´・ω・`)
(ここから「続きを読む」の後になります)
<慰安婦問題、どう見るべきか>
慰安婦問題にアプローチする見方は多様であろう。歴史的な文脈から見るか、女性学のジェンダー(GENDER)的な次元で見るか、または戦争犯罪を扱う規範的側面から見るか、など。
学も識も無い拙者がこの巨大な談話の中で飛び込むのは、かなり負担になる。そして少しでも戯言を言うとすぐ社会から埋蔵される私たちの議論風土を考えると、このテーマはあまり言及したくないものでもある。
従軍慰安婦が外交問題化されてからかなり長い時間が経った。しかし、研究成果は足踏み状態である。論文はあふれているが、既存の資料の焼き直しがほとんどであり、そこに様々な言葉遊びを衒学的に(自己満足的に)点綴した結果、有意味な研究実績は見つけられない。現存する1次史料の不足により、口述証言に依存した研究では、限界が見え見えだから、どうしようもない側面がある。
日本大使館の前で行われる水曜集会が1000回を超えたという。おばあさんたちの要求はいつも同じだ。 「謝罪せよ。賠償せよ」の二つだ。謝罪をしろというが、実は謝罪の形式が「先祖の蛮行に被害を被られまして惨憺たるばかりで死罪を犯しました」と頭を下げまくる謝罪ではないようだ。日本の首相から遺憾表明はすでに何度もあったからである。
そうだ。賠償をしないのは真の謝罪ではない。日本がこれを拒否するからことが終わらないのだ。日本は朴正煕大統領当時、韓日国交正常化協議をしながら、戦争に関連した一切の賠償を終えたと一貫して主張している。したがって、韓国としてはこれに関連して認めることは認め、要求すべきは要求し、適切な合意点を見つけなければ、永遠にこの問題を解決することができないと思われる。
水曜集会にうろつく団体や人物を見ると、「進歩左派でーす」な人たちが多く目につくが、彼らはどうしても他人の痛い過去を暴き出して葛藤と反目をあおって、そこから出てくる政治的利益を喰らおうとするのではないか、と疑わしい時が多い。今、慰安婦は多くが亡くなったが、彼らは慰安婦全員が亡くなった後もおばあさんたちの代わり黄色のベストを着て水曜日に出てデモをすることができるだろうか?
日韓の歴史問題を解決するための最も基本的なアプローチは、「何が事実なのか」に対する合意をもとに、「この数々の事実をどのように見るべきか」という解釈の問題に転換していくべきである。ところが、私たちの学界の風土を見ると、事実はどこにもなく、解釈だけが飛び交っている。しかも、片方の解釈だけが。以前イ・ヨンフン教授の事例もあったが、反論を出す学者は一瞬で埋蔵される。恐ろしい国だとしか言えない。
慰安婦問題の最大の争点は、まず第一に、慰安婦の募集において国家的な強制性があったかどうかであり、第二に、慰安婦の処遇に関する運営の的確さの問題だ。問題を解決するために、韓国と日本の学者たちの主張を調査し、相違点がある場合には、1次的な資料があれば実証し、存在しない場合は情況資料の論理的妥当性を分析するべきである。
韓国で慰安婦問題が世間に知られたのは、1990年末に韓国挺身隊問題対策協議会という組織が発足し、金OOおばあさんの最初の証言があってからだ。ところが、金OOさんの証言資料を読んでみると、驚くべきことに、この方が軍慰安婦被害者ではないことを難なく知ることができる。
この方は、14歳にキーセン養成所だったグォンボン(券番)に養女として売られた後、当17歳にキーセンとなった。しかし、年齢が若すぎで、法的にキーセン営業の許可が出なかったため、義父と一緒に中国に渡って被害に遭った場合であるが、人身売買なのか、拉致なのか、証言内容だけでは知るすべがない。
しかし、挺身隊は、昭和18年に正式に発足されたもので、金おばあさんの事例は昭和14年のことなので、挺身隊とは何の関係もなく、たとえ被害事例が類似していても、公然と募集や斡旋によって組織的に強行された従軍慰安婦とは言えない。良心のある学者なら、このような事実関係を正し、他の証拠事例を発掘すべきなのに、まだこの方を挺身隊被害者第1号にしているわけだから、情けないかぎりである。
<慰安婦という概念の解釈と論証のジレンマ>
ネイバー百科事典によると、日本軍慰安婦とは「日本帝国主義占領期に日本によって軍慰安所に連れて行かれ性奴隷生活を強要された女性」をいう。ところが、上記のような概念説明が規範的または歴史的に妥当なアプローチなのかは、いろいろよ疑問である。
まずは「連れて行かれた」という表現に示されている恣意的な設定が問題だ。
慰安婦になった経緯を見ると、ほとんどが募集業者らによる「就職詐欺」が主をなしており、拉致や誘拐など物理的な強制力を伴う場合は、極めてまれであった。したがって、 「強制的に」という言葉も不適当なのに、就職詐欺まで間接的に強制に含めるかについて議論がありえるが、事実関係を明らかにする方で記述することが望ましいと思う。
第二に、「日本によって」という表現が与える加害主体のあいまいさを指摘できる。
僅かながら発見されている日本の公文書を確認してみると、内務省は慰安婦の募集行為を不法と見て取り締まりしていたので、日本全体が公式に加担していたかは非常に不明確なだけでなく、当時の慰安婦の募集者は相当数 が「朝鮮人」業者たちが介入していたことを指摘しないわけにはいかない。
これらの不法募集行為による責任の所在を考えてみると、日本の軍部と共同正犯と見るか、正犯と教唆犯として見るか、様々な解析的難点がありえるが、少なくとも不法募集に加担した朝鮮人の責任が相対的に軽いと見る根拠はどこにも無い。したがって慰安婦問題の加害者を単に「日本」に限定して考察することは、偏狭な自己暗示的な錯覚に過ぎない。
第三に、「性奴隷」という表現が含めている一般化のミスの問題を挙げることができる。
初期の慰安所には、主に売春女性が営利的な目的のために参加した事実があり、後述するが、ここでは、朝鮮人寄生や業者も進出していたし、彼らを性奴隷のカテゴリーに含めることができるのかが問題だ。
また、最初は詐欺や強制など、自分の意思に反して、仕方なく慰安婦の役割を強要されたが、後で自由の身となった後も、生活苦などにより自発的に再び慰安婦になった場合も、性奴隷とすることができるのか、客観的に考えてみなければならない。
しかも、性奴隷という表現がジェンダー的な次元の問題提起だと見るなら、これは普遍的人権の視点から扱われるべき問題で、民族的感情の発現で「朝鮮」や「植民地の歴史」的視点からアプローチするのは矛盾でしかない。少なくとも日本人慰安婦は、その規模の面で私たちを圧倒する被害者だからだ。植民地慰安婦だからもっと大きな問題だという式の過程は図式的であり、抽象的な発想に相違ない。
慰安婦の歴史的展開や論証に関連して、資料の不足で明快な整理が困難な点は非常に残念である。ただし、先学たちによって発掘された既存の飼料を解釈するにあたり、被害者中心史観や民族主義的バブルを取り除くことは、ランケが言った「事実として歴史学」を追求するために妥当だとみられる。
したがって、本稿では、以下のようなテーマで論旨を展開しようとするところ、慰安婦動員被害事実を一方的に否定したり、日本側の立場を盲目的に庇護する意思がないことを事前に明らかにしておきたい。
1)挺身隊と慰安婦の混用や概念の問題
2)初期慰安婦の形態と自発性のかどうか
3)中期〜末期慰安婦の募集方法と日本の対応
4)証言飼料へのアプローチと認識的誤謬(ミス)の問題
5)慰安婦の不法募集と朝鮮総督府の介入の有無
6)米軍捕虜審問書に示された慰安婦の生活実態
http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=249563
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