文在寅大統領が、25日(現地時間、ニューヨーク国連総会)安倍総理に慰安婦合意に関する話をしたことがわかりました。
少なくとも韓国側で報道されている記事は、慰安婦合意によって作られた財団(「和解・治癒財団」ですが以下慰安婦合意財団とします)の解体だけに絞られています。
何を言ったのか、そしてどんな意味があるのか、日本側はどんな反応を示したのか。この三つについて考えてみました。
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まず「何を言ったのか」ですが、こうです。
・慰安婦と国民の反対で財団が機能できないでいる
・慰安婦合意を破棄しない、再協議も要求しない
・慰安婦合意財団を、知恵を絞って、結び目を作る(終わらせる)必要がある
「どんな意味があるのか」は、いつもと同じ結論になります。
まず、一つ前のエントリーで「終戦宣言してくれ。統一後にも米軍はいてもいいからさ」という主張とまったく同じです。「慰安婦合意財団解体してもいいと言ってくれ。慰安婦合意は破棄しないからさ」としているだけです。
「再協議しない」については、何度も書いた内容ですが、韓国にとって慰安婦問題は「人権問題であり、国家間合意で解決できる問題ではない」です。もちろんその本音は、「解決できたら困る」です。解決できたら、反日商品の中でも最大のヒット商品が消えることになりますから。これについては目新しいことはありません。
「破棄しない」と大統領が言ったのは、ある意味では評価できる気もしますが、実は中身は「再協議しない」と同じです。後で「韓国が慰安婦合意を破棄する」ではなく、「日本が慰安婦合意を破棄した」と言って慰安婦合意を破棄すれば、それだけです。韓国は慰安婦合意を尊重したのに、日本が慰安婦合意を守らず、韓国に守れと要求している。だから日本が破棄したのだ、時が来れば、韓国はそう主張して慰安婦合意を破棄(破棄された)宣言するでしょう。
これについては過去エントリー<韓国紙「慰安婦合意を破棄しているのは日本だ」>と<ソウル大教授「韓国は日本に慰安婦合意を完成できる機会を与えたのだ」>を参考にしてください。
韓国では、「ついに文大統領が財団の解体を言った!」と盛り上がっています。聯合ニュースの記事でも、<・・残りの問題は、韓日関係に及ぼす影響である。文大統領は、今回の韓日首脳会談で「(従来の)慰安婦の合意を破棄したり、再交渉を要求しない」と言ったが、日本は慰安婦合意に基づいて設置された財団が解散されると、慰安婦の合意破棄の手順として受け入れる可能性がある・・>、としています。
すでに解体は決まって、日韓関係など「残りの問題」にすぎないというのです。つか、財団解体がそのまま慰安婦合意の破棄みたいなものなのに「可能性がある」と言われましても・・
そして最後に「日本側の反応」ですが、「何も書いてありません」。さすがに、文大統領「だけ」が話していたはずはなく、安倍総理も何か話したはずですが、韓国側の報道にはこれといって記述がありません。
https://news.v.daum.net/v/20180926112733967?rcmd=rn
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