平壌で行われた南北首脳会談にて、金正恩氏が次のような発言をした、ということです。「私たち民族が世界でいちばん頭が良く、優秀なのに、中国より貧しいなんてありえない」。
アジア経済の記事で、この発言を伝えたのは、故・盧武鉉大統領のチルドレンの一人、チョン・ドンヨン(鄭東泳)氏です。盧武鉉大統領の弾劾案が国会に提出された時(結果的には弾劾できませんでした)、座り込んで「ひ~~~ん」と声を出して泣いていた人ですが、皆さん、覚えておられますか?
彼も「民主平和党」代表として、首脳会談に同行していました。
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2018092217155990235
さらに面白いのは、チョン代表が「それは真正性のある言葉だった」と評価している点です。
(ここから「続きを読む」の後になります)
「朝鮮半島統一後に日本に起こること」にも書きましたが、この「韓民族(朝鮮民族)が世界でいちばん優秀」という話は、自分でどう思っているかより、「はいそうですとも」と答えばければならない義務のほうが優先します。
ですが、その矛盾・・「いちばん頭が良く優秀なのになぜ現実はこうなのか」について、韓国や北朝鮮の自民族優越主義は、民に答えを出すことができないでいます。いわば、「韓民族の自民族優越主義の最大の敵は、目の前の現実」とでも書きましょうか。
そして、「不当な方法を使った誰かに、私の正当なる権利を奪われた(=恨、ハン)」からこうなった、と自分自身に言い聞かせる・・・「ウリ」にも言い聞かせる。疲れる生き方です。
この前の、「私は親和力が高いと自分で言った」教授の文もそうでしたが、首脳会談に同行した人たちは口を揃えてこう言います。「もう非核化は規定事実だ」、「金正恩氏は経済にしか興味が無い」、「平壌が(良い意味で)変わった」・・
事前に「~~な内容以外は書くな」という注意事項でもあったのか、それとも北朝鮮側の演出がよかったのか。
今日の記事では、チョン代表は「もう金正恩氏の言葉が本当か嘘かで論争すること自体、意味がない」としています。ひょっとして、こういう服従のスタンスが、彼らの言う「優秀」なのかもしれませんね。
♨ 著書関連のお知らせ ♨
※書籍のリンクはAMAZONページとなります(アフィではありません)※
・新書「朝鮮半島統一後に日本に起こること 韓国人による朝鮮半島論」が発売中(9月2日発売、電子書籍版あり)です。
韓国の民族主義、親北主義、民衆史観、そして反日思想の関係について考察し、「朝鮮半島統一前の北朝鮮が日本にミサイルを撃つ可能性より、統一後の南側(韓国)政府が日本にミサイルを撃つ可能性が高い」という、とても残酷な結論を書いた内容となります。
・12冊目、「韓国人による罪韓論」が発売中です。
・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です。
・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。
・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください。https://twitter.com/sincereleeblog