本エントリーは韓国側の記事からの訳ですが、内容はMIT大学のビピン・ナラン教授のツイートが元ソースになります。
今日、北朝鮮の朝鮮中央通信が「米国が終戦(宣言)を望まないなら、私たちもあえて拘ったりしない」と論評を出しました。
朝鮮中央通信・・というか北朝鮮は(官営ですからね)この論評で、「朝米の双方だけでなく、朝鮮半島の平和を望む北東アジア地域の国々の利害関係のすべてに合致する終戦は、決して誰かが誰かに与えるプレゼントでもなければ、私たちの非核化措置と替えて食べることができる交渉の対象でもない」としました。
替えて食べるというのは、物々交換で食べ物を手に入れていた時代の名残りです。トレードする、という意味ですね。
この件で、米国側から「ほら、北朝鮮が、終戦宣言と非核化は関係ないと自白したぞ」という指摘がありました。
(ここから「続きを読む」の後になります)
この論評に対し、MITのビピン・ナラン教授は、このように主張しました。
・北朝鮮は、終戦宣言より先に(米国が要求している)核施設の在庫廃棄を宣言することを心配している(関連過去エントリー)
・北朝鮮は、終戦(宣言と)核施設・在庫廃棄宣言をトレードしないと言っている。だからこそ、北朝鮮の中央朝鮮通信は「終戦宣言は、プレゼントでもなければ、北朝鮮を武装解除するための交渉カード(bargaining chip)でもない」と話したのだ
・終戦宣言が非核化宣言と関連がないという点を明確に明らかにしたのが、今日の通信の論評の内容だ。北朝鮮が望んでいるのは、制裁緩和措置なのだ。我々は、その点に注目しなければならない
・戦争終結のために北朝鮮が寧辺核施設を廃棄する?その可能性はないように見える。それでは、北朝鮮はどんな「相応措置」を念頭に置いているのだろうか疑問だ
https://news.v.daum.net/v/20181002101309744
最後の相応措置のくだり、面白いですね。北朝鮮(及び韓国大統領)は「米国が相応措置してくれるなら寧辺の核施設を廃棄するぞ」としています。
しかし、ビピン・ナラン教授は「米国が相応措置をしてやっても、北朝鮮は寧辺施設の廃棄などしない。北朝鮮は米国の相応措置に対しどんな相応措置をしてくれるのだ?」と、強烈に皮肉っているのです。
思いっきりハロウィン服装にしてお菓子を入れるカゴまで手にして、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ。でもお菓子はプレゼントでもなければ交渉対象でもない。私たちはハロウィンに拘らない」と言っている北朝鮮でした。
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