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前にも同じことを言う牧師を紹介したことがありますが・・韓国で「日本と朝鮮戦争の関係」というと、「朝鮮戦争の特需で日本が経済大国になった」です。それ以外は「朝鮮戦争が起きたのはそもそも日本のせいだ(植民地にされなかったら分断も無かった)」という、無茶苦茶なIF論があるだけです。
同じ意見は日本側でも聞いたことがあります。随分前のことですが、NHKで腹話術をする人が子供向けのコーナーで「隣国の戦争のおかげで復興できたのもね~」と話していました。
戦争特需ならあったかもしれませんが、日本の経済はそれ「だけ」ではないでしょうし、なにせ、日本は朝鮮戦争のとき、相応の役割を果たしました。それは、韓国ではタブー扱いです。
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1月のものですが、朝鮮日報系列の週刊誌「週間朝鮮」で、日本が朝鮮半島すなわち韓国の安保にどれだけ重要な役割なのかに触れた記事がありました。
<・・北朝鮮が韓日関係を破壊しようとする最大の理由は、朝鮮戦争の時の教訓(?)である。当時、日本は米軍をはじめ、国連軍の中核後方基地だった。ナム・ギジョン、ソウル大教授の著書『基地国家の誕生:日本が行った韓国戦争』によると、1953年1月時点で、日本国内の米軍基地はなんと733ヶ所に達した。在日米軍基地は、兵士と物資輸送訓練など後方基地の役割を正確にやり遂げた。当時、米空軍は、在日米軍基地から朝鮮半島に100万回出撃し、爆弾70万tを投下した。
在日米軍基地では仁川上陸作戦のための韓国軍兵士8000人が訓練を受けていて、元山上陸のための機雷除去や米軍の輸送に8000人の日本人が動員された。これは朝鮮戦争に参戦した国連軍16国の中で、6番目のとなる規模だ。日本のこのような役割は、いまでも変わっていない。日本は朝鮮戦争当時も今も、地理的・戦略的に同じ場所にあるのだ。さらに、朝鮮半島の有事の際、米軍の戦力が出動する国連軍司令部の後方基地7ヶ所がすべて在日米軍基地である・・
・・米軍が日本にある兵力と軍需物資を韓国まで移すことは、単独ではできない。日本海上自衛隊の支援が必要である。米国とて空母の護送戦力として日本のイージス艦などの支援を受けなければならない。北朝鮮の潜水艦は、韓国に輸送される兵力と物資を防ぐために、日本近海に出動するだろう。その時、日本の海上自衛隊の潜水艦が無ければ、北朝鮮の潜水艦から輸送船を守ることができない。日本の海上自衛隊は強大な対潜能力を保有している。在韓米軍は、在日米軍の支援がなければ、北朝鮮の攻撃をまともに防ぐことができない。在韓米軍に必ず提供されるべき航空、海上戦力と戦略資産は、在日米軍が保有しているからだ・・>
http://weekly.chosun.com/client/news/viw.asp?ctcd=C03&nNewsNumb=002540100011
相変わらずの「反日批判という名の文在寅政府批判」でしかなく、大した内容はありません。「日本の若者がもっとも好きなのは韓流」など、苦笑いしか出ない文章もあります。それに、「破壊」の意味を広くして考えると、日韓関係を破壊しようとしているのは北朝鮮だけではないでしょう。保守右派も同じなのでは。そもそも韓国が「正しい」という概念が、私には何かを壊すことにしか見えませんし・・
ただ、朝鮮戦争のときに日本の役割が大きかったこと、当時の日本が得た特需は「相応の代価」でしかなかった趣旨に触れていることは、韓国側の記事としてはかなり新鮮なものと言えます。
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