北朝鮮、新年辞無し?

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あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。

令和2年初の更新は・・・なんと北朝鮮関連です。北朝鮮で指導者の新年辞は「1年の絶対指針」と言われています。ですが、普通なら新年の始まりに(午前9時あたり)に発表されるはずのものが、まだニュースがありません。

実は昨日(2019年12月31日)まで3日間も労働党の全員会議が続き、そこで金正恩氏はいろいろ話し、北朝鮮の各メディアもそれを長々と報道したため、今年は新年辞無しではないか、と推測されています。

本当は新年辞の内容をエントリーしようとしましたが、昨日の全員会議での金正恩紙の発言を紹介します。『実際に行動する』『米朝対話の膠着状態は長期化する』『(北朝鮮の)自力更生と(国際社会の)制裁の対決構図』などです。マネートゥデー紙は「対北朝鮮制裁の正面突破を意味する言葉だ」と分析しています。以下、同紙とマネーSの記事から、部分引用してみます。

 

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<・・(※金正恩紙は全員会議で)続いて「敵対勢力の制裁圧力を無力化させ、社会主義建設の新しい活路を開くための正面突破戦を強行しなければならない」とし「正面突破戦は、私たちの革命の当面の任務と見ても、展望的な要求と見ても、必ず実行しなければならない時代の課題」と強調した。

金委員長は、「もし、私たちが制裁解除を待つだけで自分の強力さを育てるための闘争に拍車をかけなければ、敵の反動攻勢はさらに激しくならすものたちの前進を邪魔するため襲いかかってくるだろう」とし「私たちが自らの威力を強化し自力更生、自給自足の価値ある財富を創造すればするほど、敵はより一層大きな悩みに陥り、社会主義の勝利の日はその分、早まるだろう」と述べた。米国と国際社会の対北朝鮮制裁に対抗しての「自力更生」を事実上、公式化したものである・・

・・金委員長は、「米国の核脅威を制圧し、私たちの長期的な安全性を担保することができる強力な核抑止力の動員態勢を恒常的に頼もしく維持する」、「私たちの抑制力と破壊力は、今後の米国の態度によって変わるだろう」とも話した・・>

https://news.v.daum.net/v/20200101083006352

 

<・・金委員長は、「今まで、私たち人民が受けた苦痛と抑制された発展の対価をキレイサッパリ返してもらうために、衝撃的な実際の行動へと移るだろう」とし「私たちにとって、経済建設に有利な対外環境が切実に必要なのは事実だが、決して派手な変身を願い今まで命のように守ってきた尊厳を売りさばくわけにはいかない」と強調した。

彼は「長らく続いた朝米の対決は、今日に来て、自力更生と制裁との対決に圧縮され、明らかに対決の絵を描いている」とし「核問題でなくても、米国は、私たちの別の何を目標と定めて入り込むだろうし、米国の軍事、政治的脅威は終わりがない」と述べた。続いて「朝米との間の膠着状態は、必然的に長期性を帯びることになっている」と強調した・・>

https://news.v.daum.net/v/20200101100223387

 

個人的に一つ指摘したいのは、引用部分の「米国の核脅威を制圧し、私たちの長期的な安全性を担保することができる強力な核抑止力」というのが、いわゆる「朝鮮半島の非核化」です。朝鮮半島で核戦争が起きる可能性そのものを根本的に無くさないといけないというのです。だから、北朝鮮は「北朝鮮の非核化」とは言いません。米軍が韓国で戦術核兵器を運用していたときから使っていた言葉ですが、戦術核兵器をすべて撤退させた今でも、「それでも米軍が存在する限り核戦争は起こるかもしれない」としながら、米軍が存在する限り朝鮮半島の非核化は出来ないとするスタンスです。でも、なぜか同じ言葉を中国に対しては言いません。

なんと、韓国政府も米国との首脳会談でこの言葉をつかったと言われています。

 

 

 

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