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前から「あ、この人、凄いな(思わしくない意味で)」と思っていましたが・・大統領直属諮問機構「民主平和統一諮問会議」の副議長で、金大中・盧武鉉政府で統一部長官でもあった、チョン・セヒョン氏。本ブログとしては「ガラス直せばいい」としてすでに有名人です。最近になってこの方、特に勢いが尋常ではありません。
日本語でも『バラマキ政策』という言葉がありますが、韓国でも、ある政策のことを「ポジュギ(퍼주기)」政策と呼ぶことがあります。水を汲むときみたいに、「いっぱい」とって、あげるという意味になります。そう、金大中氏の「太陽政策」など対北政策を批判するとき、韓国では「ポジュギ政策にすぎなかった」とします。
・・ところで、チョン・セヒョン氏が、これからの対北政策を論じながら、『戦争を防ぐには、ポジュギしかない』と話しました。記者が書いたのではなく、自分でそう言ってます。以下、朝鮮日報です。
(ここから「続きを読む」の後になります)
<チョン・セヒョン民主平和統一諮問会議の首席副議長が、18日、「韓米ワーキンググループ(※北朝鮮問題を協議する韓米実務協議体)が南北関係の足かせになった」とし「南北が、戦争の恐怖無しに生きていくには、経済協力と軍事的緊張緩和を連携させる方法しかない。言い換えれば、ポジュギなのだ」と述べた。
「足かせ」を解いて「北へポジュギ」をしなければならないという意味だ。しかし、彼はこの日、北朝鮮の南北共同連絡事務所爆破挑発に対しては何も指摘しなかった。代わりに、南北関係の悪化の原因が対北韓米共助協議体である「韓米ワーキンググループ」にあるという主張を展開した・・
・・彼は「米国の核問題解決方法を、北は受け入れることができない。先に非核化しろという条件を出しておきながら、私たちに『北朝鮮の核問題が解決されるまで、南北関係もちょっと待ってくれ』という話が、妥当なものか。米国とちゃんと話をつけなければならない」と述べた。>
https://news.v.daum.net/v/20200618183648102
何かの皮肉で言ったのだろうな・・と思ったら、本当にポジュギと言ってます。韓国では、この手の問題で「米国のせいだ」とするのは、「中国に頼ろう」という意味にしかなりません。南北が自主的にやる!といっても、北朝鮮が全然応じないし、韓国には自主的にやる力量もありません。
連絡事務所爆破だけでなく、北朝鮮の目的は、米国から制裁緩和を勝ち取ることです。そんな中、大統領諮問機構からこんな発言が出ていること。これは、普通なら「こんなときに大統領直属諮問機構がポジュギを言いだすか」になるでしょう。
でも、多分、これは「大統領が言いたいこと」をチョン副議長が代わりに言っているのだと思われます。ムン・ジョンイン氏(大統領外交安保特別補佐官)もいつもそうでした。すなわち、「こんなときだからこそ、大統領直属諮問機構がポジュギを言い出さなければならない」なのでしょう。
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