威勢がいいのは1月まで? 「NO JAPAN」、1~6月の金額ベースでは大した成果無し

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韓国では「逆らう奴は土着倭寇」ほぼ確定の、「NO JAPAN(日本製品不買運動)。韓国社会、特にネットではある種の国是のように威勢がいいですが、金額ベースで見た場合、大した成果は無かったというデータがありました。

特定の企業の売上を圧迫し、韓国人職員を減らす効果はあったかもしれないけど、今年1~6月(NO JAPANは去年7月から始まりました)の日本からの輸入額の減少は、日本以外の国からの輸入額減少と大差が無い、というのです。

以下、土着倭寇(違う)・聯合ニュースの記事から部分引用してみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<今年上半期の日本製品の輸入減少が、他の地域と同様のレベルまで落ち着いたことが分かった。15日、関税庁が発表した「6月の月間輸出入現況確定値」によると、今年1〜6月の日本からの輸入額は220.0億ドル(約26兆4000億ウォン)で、昨年の同期間より24.1億ドル、9.9%減少した。この減少率は、全体の輸入減少率(9.0%減少)とほぼ同じ水準である・・>

https://news.v.daum.net/v/20200715102730975

 

記事内容をまとめると、こうなります。

・去年は、日本産の輸入額の減少率が12.9%。全体の輸入額の減少率が6.0%で、NO JAPANが始まった去年7月だったことを考えると、この時期は明らかに日本からの輸入が減っていた。今年1月にも、日本からの輸入額はが前年同月より21.8%も減少していた。

・しかし、今年2月になってから減少率が前年同月比で1.0%減少に落ち着き、3月にはむしろ1.9%の増加となった。1~6月で見ると、日本からの輸入額減少は9.9%。他の国も含めての全体の減少率は9%で、かなり落ち着いたことになる

 

あくまで記事のデータだけで見ると、威勢がよかったのは今年1月までだった・・ということになります。輸出管理を厳格化した品目があることも考えてみると、たしかに金額ベースではNO JAPANは『何も積んでいない荷車がうるさい(音はうるさいのに中身は大したことない)』だったと言えるでしょう。

日本企業の皆さんがNO JAPANを見る視点は、物が売れたかどうかだけではなく、「韓国は、こんなものが国家規模で起こる社会である」という側面ではないでしょうか。個人的にも、その方がもっと大事なことだと思っています。

とはいえ、1年近くも韓国が官民ともに日本不買凄い!日本不買凄い!とあれだけ騒いできたことを考えると・・なんというか・・・これを表現するための、すごく適切な単語があったような・・ああ、あれだ、そうそう、『まるでK防疫のようです』。

 

 

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