1つ前のエントリーで紹介した文在寅大統領の壮大な計画が、早くも全否定されています。朝鮮半島及び対北制裁関連の専門家たちが、いわゆる『wishful thinking(希望的観測)』にすぎない、見るべき点を見てないで何を言っている、などと批判しました。ホワイトハウスにあるとされる文在寅氏ファンクラブは何をしているのでしょう!(扇動)。以下、朝鮮日報の記事から部分引用してみます。
<・・(※1つ前のエントリーで紹介した文大統領の『終戦宣言』を書いた後に)イ・ソンユン、タフツ大学フレッチャースクール教授は、「真の平和は、緊張(tension)が消えるだけでなく、正義(justice)によって達成される」というマーティン・ルーサー・キング牧師の発言(1958年)を引用し、文大統領の構想を批判した。イ教授は、「北朝鮮は不正義(injustice)そのもの」とした。対話を通じた一時的な緊張解除ではなく、核、人権、サイバー問題などを包括する根本的な解決策の必要性を要求したものとみられる。
米国の対北朝鮮制裁の専門家であるジョシュア・スタントン弁護士も(※ツイッターに)「終戦宣言をしたとしよう。だからって在韓米軍を撤収し、すべての制裁を解除し、非核化を放棄し、北朝鮮の反人道犯罪を可能にし、金融と銀行詐欺をそのままにするのか?」とした。スタントン弁護士は終戦宣言の実現可能性について、「絶対無いし、しても何も終わらない」と批判した。米国益研究センター(CFTNI)のハリーカジアニス韓国担当局長は、関連記事(※スタントン氏のツイッター投稿のことです)を同意し、「100000000%同意する」とした。
今回の文大統領の終戦宣言構想を置いて「政治イベント」に過ぎないという指摘も出ている。北朝鮮が事実上すべての対外接触を拒否しており、文大統領の任期が1年6ヶ月しか残っていない状況で、実現の可能性は少ない。ワシントンのある消息筋は、「2年前にもそうだったが、北朝鮮がすべての扉を閉じた状況で、韓国政府のウィッシュフルシンキング(wishful thinking)にとどまると見る雰囲気が強い」とした。
文大統領とは異なり、ドナルド・トランプ大統領は国連総会演説で、北朝鮮関連の言及をせず、対照的だった。トランプ大統領は7分の画像演説で、コロナ19流行関連で中国を非難することに大部分を費やしており、対外懸案と関連して、中東の平和協定の締結などを成果として提示した>
特に、『北朝鮮の反人道的犯罪は放っておくのか』という指摘が印象的でした。『反人道的』だから時効は無く、条約でも解決できないとし、日本に対しては果てしない謝罪と賠償を要求し続けている韓国。表向きには包容、平和、防疫などを叫びながら、やっていることは北朝鮮の『本物の』反人道的犯罪の擁護。それが韓国の正義ではないでしょうか。情(ジョン)とも言いますが。
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