文大統領、国連で米国と相反する非核化案を提示、北朝鮮と日本を含めた「防疫協力協力体」提案も

文在寅大統領が、また得意の「とりあえず巻き込んでおくと平和になる」論を展開しました。国連総会基調演説でのことです。北朝鮮との『終戦宣言』も強調しました。珍しくソース記事でもちゃんと指摘していますが、その演説内容をよく見てみると、『まず終戦宣言すると北朝鮮の非核化に繋がる』という内容です。これは、米朝会談などで米国側が主張していた『まず非核化、他(終戦宣言など)はそれから』と相反する内容となります。また、日本と北朝鮮などを巻き込んで防疫協力体の構成を提案しました。日本との防疫協力といっても、日本を利用して北朝鮮を助けようとしているのがバレバレです。以下、聯合ニュースの記事から部分引用してみます。

 

<・・文大統領はこの日(※現地22日)、米ニューヨークの国連総会場で開かれた第75回国連総会での映像基調講演でこのように述べた後、「終戦宣言こそ、韓半島での非核化と恒久的な平和体制の道を開く扉になるだろう」と強調した。米朝非核化対話と南北関係が冷え込んだ状況で、終戦宣言をきっかけに北朝鮮を対話の場に再び引き出し、立ち止まった朝鮮半島の平和プロセスの動力を再び確保する意志で読まれる。

文大統領は、非核化を牽引して恒久的な平和を定着させる方法で、南・北・米首脳の終戦宣言の可能性を考慮してきた。ただし、米朝会談で終戦宣言は北朝鮮の非核化の後の「相応の措置」として挙げてきただけに「韓半島終戦宣言からの朝鮮半島の恒久的な平和」という文大統領の構想が受け入れられるかは未知数だ・・

 

 

・・特に、「北朝鮮を含めて、中国、日本、モンゴル、韓国が一緒に参加する『北東アジア防疫・保健協力』を提案する」と述べた。新型コロナウイルス感染症(コロナ19)事態で提案した南北防疫協力を、多国間の枠組みに拡大したものである。文大統領は南北対話・協力の始まりとして防疫協力に言及してきたが、北朝鮮はこれといった反応を見せなかった。

文大統領は「南と北は、生命共同体」とし、「複数の国が一緒に生活を守り、安全を確保するための協力は、北朝鮮が国際社会との多国間協力で安全保障を確保してもらうための土台となる」と強調した。また、文大統領は、ポストコロナ時代に国連の新しい役割として「包容性が強化された国際協力」を提示した。文大統領はこれを「誰をも疎外せずに一緒に自由を享受し繁栄すること」と説明した・・>

 

包容を言う前に、韓国という国の立場を考え直したほうがいいと思いますけど。ちなみに、韓国の左派勢力にとって、終戦宣言は『米軍撤収、少なくとも国連軍司令部の撤収』のためのものです。終戦宣言をすれば、米軍、少なくとも国連軍司令部は朝鮮半島に存在する正当性を失う、というものです。米軍は、戦時作戦統制権を韓国に移譲した後に国連軍司令部をメインとした新しいシステムの構築を考えています。有事の際に参戦した国連軍の指揮権も国連軍司令部が持っています。そのため、韓国内では前から『南北統一の最大の障害物は国連軍司令部だ』という主張が出ていました。

最後に、最初の引用部分が機械翻訳で「ドア大統領は・・・ドアになるだろうと強調した」になっていて、プッと笑ってしまいました。

 

 

 

 

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