この前、日本で開かれたクアッド会議のあと、ポンペオ氏が訪韓しなかったこと。やはり、新型コロナのせいではなかったようです。
韓国のソ・ウク国防部長官(防衛相)がワシントンを訪問中です。ポンペオ氏の訪韓がキャンセルされたこともあって、韓国の国防部長官がワシントンを訪問し、SCM(安保協議)に参加したのは意味があることだと言われていました。会議の後に韓米国防部長官の共同記者会見も予定されていました。
ですが・・中央日報によると、米国側は対中圧迫のための安保協力を韓国側に要求、韓国側はこれをほとんど拒否、衝突があったようです。米国側はこれといった理由の説明も無しに共同記者会見を予定時刻の4時間前にキャンセルしました。以下、中央日報です。
<韓米関係が、安保と経済の両方で異音を出している。米国国防総省当局者は14日(現地時間)、ワシントンで開かれる韓米安保協議会の(SCM)を控えて、ムン・ジェイン政府が望む「任期内戦時作戦統制権の転換」と関連して否定的な立場を明らかにした。
この当局者は、中央日報に「(戦作権転換は)時刻表が重要なのではなく、しっかりとすることが重要である」とし「時間(time frame)を定め、より条件が満たされた時の切り替えが行われることが重要である」と述べた。これは、これまでペンタゴンが内心持っていた立場だが、今回はソ・ウク国防部長官がワシントンを訪れ、マーク・エスパー米国防長官とSCMを開く状況で出てきたという点で異例である。ムン・ジェイン政府の任期内戦作権転換が不透明になったという観測が出ている・・
・・エスパー長官は「米国は韓国にもNATOと他の同盟のように集団安全保障により貢献することを促す」と述べた。米国務省に続き、国防部も、中国を牽制するために、米国が日本・インド・オーストラリアなどと一緒にしている安全保障協議体である「クワッド」に韓国も参加するように公開要求したものと解釈される・・
・・経済分野では、トランプ政権がムン・ジェイン政府にHuawei社など中国の通信会社の製品を使用しないでくれと、再度公開要求した。イ・スヒョク駐米大使の韓米同盟関連の発言が問題になっている状況で、国防に続き、外交でも懸案をめぐり、両国の立場の差が露出された。
外交部当局者は「クリーンネットワーク(※中国を排除したネットワーク構築)について米側が従来の立場を提起し、私たちも私たち基本的な立場を話した」とし「具体的には、私たちが何を排除したとか(米国は、私たちに)何を排除することにしたとか、そんな合意は無かった」と説明した。事実上、米側のファーウェイ排除要求を、韓国は「政府次元で公式に対応することは難しい」と既存の立場を繰り返したという意味だ・・
・・この日SCM開催後に開かれる予定だった韓米国防長官の共同記者会見は、米国側の要求で電撃キャンセルされた。米国側からエスパー長官の事情によるという話は出てきたが、両国はキャンセルの事由について具体的には説明しなかった・・>
韓国政府の既存の立場というのは、(引用部分にはありませんが、記事によると)『企業が決める問題だから政府が介入することはできない』です。慰安婦像と同じ理屈です。
戦時作戦統制権関連で少し書き加えますと、戦作権は韓国左派勢力の長年の念願でもあり、文大統領は「どうしても任期内に戦作権がほしい」としていました。この件、文政府は功績づくりのために、必要以上に急いでいました。少なくとも「譲渡するよ」な面においては、米国と韓国の見解は一致していましたが、急に雰囲気が変わったわけです。「戦作権が欲しければもっと協力しろ」圧迫だと見てもいいでしょう。
ちなみに、イ・スヒョク大使の「70年間同盟だったからってこれからも同盟ってわけではないぞ」発言ですが、与党の共に民主党の院内代表が、「なんでイ・スヒョク大使が責められないといけないのか。韓米同盟は聖域ではない」「国益になるから米国を選ぶのではないか」と発言するなど、与党側では擁護する構えです。言い換えれば、「国益になるなら中国を選ぶ」にも聞こえますが。ソースURL(中央日報)だけリンクしておきます。
※再びスマホで「指による拡大」が出来るようになりました。遅くなって申し訳ありません※
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