普通なら、韓国が「日本のせいだ」と話す流れがメインとなる本ブログですが、今日は北朝鮮が「韓国のせいだ」と話したことをお伝えします。北朝鮮の国連代表団長が、『韓国が北朝鮮への敵対政策を露骨にしているため、北朝鮮としても軍備を増強しないといけない』と話しました。この件が明らかになったのは16日ですが、実際の発言があったのは9日の国連総会でのことです。そして、その次の日の10日、北朝鮮は閲兵式で新型ICBMなどを公開しました。すなわち、北朝鮮は翌日の閲兵式を念頭に置いて、『韓国のせいだ』と話しておいたわけです。
このタイミングでもう一つ気になるのは、文在寅政府の終戦宣言騒ぎです。9月23日に文在寅大統領が『非核化より先に終戦宣言をしよう』と国連総会で演説し、米国側から袋叩きにされたことがあります。そして、10月8日にも同じく終戦宣言をアピールしました。その直後に、北朝鮮は国連で『韓国のせいだ』としながら、ICBMを公開した・・そういう流れになります。
「終戦」アピールと、「敵対だから~」アピール。まさに相性最悪であります。文大統領の終戦宣言作戦は、米国からはもちろん、北朝鮮からも完全に無視されたと見るべきでしょう。いや、利用されたと見たほうがいいかもしれません。以下、韓国の「毎日新聞」の記事から部分引用してみます。
<北朝鮮が、9日開かれた国連総会で、「韓国の敵対行為が露骨になっている」と非難し、「対抗するために軍事力を増強するしかない」と主張したことが分かった。16日、北朝鮮外務省は、北朝鮮代表団団長(本名は明らかではない)が、当時行われた第75回国連総会1委員会の会議でこのように演説した。
この演説は9日であり、北朝鮮が平壌の金日成広場で労働党創建75周年記念閲兵式を行う前日のことだ。閲兵式当時、金正恩 北朝鮮国務委員長は韓国に向かってコロナ19事態を言及して「愛する南の同胞にもこの心を送り、北と南の手を取り合う日が来るように祈る」と明らかにしたのが話題になった。
しかし、9日UN総会で明らかにした北朝鮮の立場と、10日の金正恩委員長の発言は、事実上、合わないニュアンスを見せている。もちろん、軍事力を誇る閲兵式自体のニュアンスは、UN総会の発言と繋がると見るのが自然ではあろう・・>
基本的に『敵対』とは、韓米の合同軍事訓練のことです。「終戦宣言の話に乗ってやろうか?じゃ、合同軍事演習からやめろ」という解釈もできるでしょう。にもかかわらず、記事引用部分の最後が、特に呆れます。「あれ?金正恩さんはやさしいこと言ってくれたのに」と思っているニュアンスでして。
そもそも、新型ICBMや超大型多連装ロケット砲を公開したこと自体、南の同胞がどうとかは演出に決まっているでしょう。それに、あの発言は、北朝鮮の人民たちに『南側ってさ、新型コロナが本当にひどいんだよ。あいつらまた会えるまで生き残れるかな(うるうる)』と聞かせることで、北朝鮮の優越性をアピールするためのものだった、という見方もできます。いわば、北朝鮮版「K(キタ)防疫」だったかも。昨日の「日米中が冷遇している」エントリーに、「北」も入れていいじゃないでしょうか。
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