1940年総督府、朝鮮日報・東亜日報に『戦闘機10機分の補償金を払うから廃刊してほしい』

朝鮮日報、東亜日報は『強制廃刊』されたことになっています。1936年のマラソン金メダリストソン・ギジョン氏の写真から日章旗を消したことが原因だ、とも。ですが、その件はその件で11ヶ月の停刊を食らったものの、実は廃刊は別の理由で、朝鮮日報・東亜日報もそこまで拒否しなかったことが分かりました。廃刊の際、日本から巨額の補償金が支払われたことも。

以下、「ニュース打破」という非営利メディアからの記事です。動画の自動再生にご注意ください。元ソースは引用部分で「秘密文書」としている文書です。1940年2月25日(両紙の廃刊は8月)、朝鮮総督府警務局長が政務総監に報告した文書のことで、「言文(ハングル)新聞の統制に関する件」という題です。崇実(スンシル)大学の韓国キリスト教博物館が所蔵しています。

<・・この秘密文書には、1939年12月から1940年2月までの間、朝鮮総督府が朝鮮日報・東亜日報両社の社長と接触し、廃刊問題を協議した内容が書いてある。総督府が両紙の社長に会って廃刊を要求した時点はいつなのか、両紙の社長が廃刊方針にどのように反応したのか、後で両紙と総督府の間の廃刊協議がどのような方法で行われたのかが、詳しく記録されている。この秘密文書の内容をまとめると、(※強制的に廃刊されたとする)朝鮮日報の主張とは異なり、文書が書かれた1940年2月25日時点まで、両紙ともに廃刊に反対して抗った痕跡など無い。

むしろ朝鮮日報のパン・ウンモ社長は、総督府の廃刊方針に最初から積極的に応じて、廃刊しますと覚書まで提出した。また、廃刊の条件として「東亜日報も一緒に廃刊してくれ」と要求した。一方、東亜日報は廃刊の確答を避け、拒否する態度を見せるなど、秘密文書が作成された1940年2月25日では、廃刊の方針にそこまで順応してはいなかった。

 

朝鮮と東亜、両紙は1940年8月、同時に廃刊した。朝鮮総督府は当時、廃刊の補償金として、朝鮮日報に80万ウォン、東亜日報に50万ウォンずつを策定、支給した。当時、貢献飛行機(※国へ戦闘機製作用の資金を寄付すること)一機の価格が5万~10万ウォンだった。1940年廃刊当時の発行部数は、朝鮮日報が63000部、東亜日報が55000部程度だった。

 

じゃ、どうして日本はこのように莫大なお金を支給してまで、両紙を廃刊させたのだろうか。その目的は何だったのだろうか。パク・ヨンギュ、サンジ大学メディア映像広告学部教授は、「広い視野で見ると、当時なりのメディア統廃合政策の一環だったと見るしかない」と説明する。戦争が長期化して物資が足りなくなり、新聞の紙面も画一化されていたので、朝鮮日報、東亜日報、毎日新報など、ハングルで発行する新聞が三つも必要な状態ではなかったのだ。実際、当時の日本は、日本各地方で発行していた新聞も一つにまとめる統廃合政策を推進していた。

「朝鮮日報、東亜日報が強制廃刊されたというのは、収益を出す企業として新聞の発行を続けたかったのにできなくなったという面では、ある程度は事実かもしれない。しかし、日本に批判的で抵抗的な論調のせいで何の補償もなく強制廃刊されたとする両紙の主張は、決して事実ではありません(パク・ヨンギュ教授)」・・>

 

補償金もらって合意のもとに廃刊しておいて、あとになって「強制された」と主張している・・韓国の歴史の縮小版にも見えます。しかし、「東亜日報も一緒に廃刊してくれ」には驚きました。ビジネスのライバルとして憎んでいたのでしょうか。「You go、We go」なら聞いたことがありますが、完全に「I go、We go」ですね。結果的に仲良く補償金もらって廃刊はしたものの、東亜日報としてはどんな気持ちだったのでしょうか。

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