朝鮮半島平和シンポジウムにて・・米国側『北朝鮮がー』、韓国大統領特別補佐官『日本がー』

すごく広い範囲で考えると『人気キャラ』とも言える、大統領統一安保外交特別補佐官 文正仁(ムン・ジョンイン)氏関連エントリーです。どうかんがえても北朝鮮問題を論ずるための、朝鮮半島の平和政策をテーマにしたシンポジウムで、なぜかムン氏が「日本がー」と熱弁を吐き出しました。当たり前ですが、参加した米国側の人たちは北朝鮮核問題に言及し、文在寅大統領のやり方にも不満を示しています。以下、毎日経済の記事から引用してみます。

 

<<ムン・ジェイン政府から「外交安保ブレーン」に選ばれているムン・ジョンイン大統領統一外交安保特別補佐官が、10日、韓日関係の復元は「1:99で日本にかかっている」とし、日本政府に態度の変化を注文した。

ムン特報はこの日、延世(ヨンセ)大学で開催された「2020韓半島の平和政策国際シンポジウム」に参加して 、「しっかりとした韓米日の協力のためには、日本政府も変わらなければならない」と述べた。ムン特報は、「日本が慰安婦問題を先に解決したいと考えているなら、意味のある交渉を両国政府が始めることも出来ただろう」と付け加えた。

 

米中対立と関連して、中国より米国との関係をより優先しなければならないと述べた。彼は「米国は韓国の唯一の同盟と言うことができ、中国は戦略的な協力関係を持っており、中国も必要で、米国も必要だ」と言いながらも「しかし、戦略的パートナー(中国)より韓米同盟について、もう少し関心を置かなければならないだろう」と付け加えた。

シンポジウムに参加したハリーカジアニス米国益研究所韓国担当局長は「明らかなことは、北朝鮮が核兵器を決してあきらめないという点だ」と述べた。一方、ロバート・ガルーチ元米国務省次官補は、「北朝鮮の非核化という目標を多少後回しにしてもいいという言葉に同意するのは難しい」とし「韓半島非核化は、私たちが決してあきらめることはできない目標だ」と強調した>>

 

さて、「オチ」パート入ります。ムン氏は、『北朝鮮と終戦・平和宣言さえできれば米軍が韓国に駐屯する正当性など無い』と話すなど、在韓米軍についてかなり不満を顕にしてきた人物です。そんな人が「中国より『もう少し』韓米同盟に関心をおく」と話すなんて、まずここから異常です。いつも異常ですが。

それは多分、北朝鮮の核問題を論ずるために来た人たち(基本的に米国側の人たち)に、『日韓問題の責任は日本にある。私は米国の味方だ』と話すためでありましょう。朝鮮半島平和のための日米韓協力を邪魔しているのは、99%日本であると主張したかったわけです。ただ、それでも「もう少し関心」としか言えなかったようです。それ以上の表現を口にしたら、多分ムン氏は体が拒否反応を起こし、演説中に倒れてしまったかもしれません。

 

当たり前ですが(記事で紹介している分には)米国側の人たちが言ったのは、北朝鮮核問題です。しかも、『北朝鮮の非核化を後回しにするという言葉』とは何か、それは、文大統領が話した『先に終戦宣言、後から非核化』パターンであります。ムン氏にとっての平和と、米国側の参加者たちの言う平和には、かなりの隔たりがあると見えます。出来る限り控えめに書いて。

 

 

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