『帝国の慰安婦』の朴裕河(パク・ユハ)氏について、本ブログはいつも同じ趣旨を書いています。学者としての彼女のスタンスに敬意を払いながらも、「私とはスタンスが違う」という点です。彼女はいつも「和解」を最大の目標としますが、私は、「和解」は絶対条件ではないと思っています。例えば今の元徴用工問題でも、韓国側からは「なんとかして解決を」としていますが、私は「そうやって適当に解決するぐらいなら、法的側面(基本条約)を不動のものとして再確認するという日本のスタンスがずっといい」と思っています。久しぶりに、その朴裕河氏関連記事があったので、紹介します。ただ、記事は朴裕河氏と尹美香氏を同格で語るニュアンスがあります。私は、朴裕河氏を尹美香氏と比べること自体が、朴教授に失礼なことだと思います(そういう評価は、スタンスが違うこととはまた別です)。中央日報です。
<<・・ユン・ミヒャン(尹美香)は、日本の法的責任と賠償を優先し、パク・ユハ(朴裕河)は正確な事実関係の究明と和解のための幅広い過去の理解に傍点をとった。二人の女性は、偶然にも30年が過ぎた今、慰安婦問題がねじれたように、慰安婦問題に絡んで韓国社会で「二人の魔女」の烙印を押された。一部の左派はパク・ユハが日本側に偏り慰安婦を自発的な売春婦に引きずり下ろし、名誉を毀損した非難する。右派はユン・ミヒャンを私利私欲に慰安婦を欺いたと指差している・・
・・2013年7月「帝国の慰安婦」出版初期、国内主流メディアは、左右を選ばず好評した。ついでにその年11月、パク・ユハは謝罪と補償のためにおばあちゃんの考えを直接聞くためにナヌムの家を訪ねた。そこでベ・チュンフイ(1924〜2014)氏に会って、6ヶ月間、数十回も話し合い2014年4月に「慰安婦の問題、第3の声」というシンポジウムで発表した。 「日本を許したい」というベ・チュンフイおばあちゃんの主張を加減なく公開、波紋を起こした。
ところが、6月8日にベチュンフイ氏が突然亡くなった。すると、ナヌムの家は、慰安婦9人を原告に同月16日、「帝国の慰安婦」著者パク・ユハと出版社の代表を虚偽事実摘示、名誉毀損で告発した。本を出してから10カ月ぶりのことだった。慰安婦の強制性を否定して慰安婦を「自発的売春婦」として記述したなどの理由を挙げた。パク・ユハは否認したが、魔女の烙印を押され、「帝国の慰安婦」は検閲されるように34箇所が削除され、2015年6月に第2版を刷ることができた。
慰安婦関連の運動を主導してきたユン・ミヒャンと、彼女の方法論に問題を提起したパク・ユハ。「魔女」として二人共に法廷に立ったのは、皮肉だ。二人の女性は、悔しいと口をそろえる・・>>
突然亡くなっ(ry・・はともかく、朴裕河教授の本でも『34箇所削除+魔女烙印』であること。ポイントはここではないでしょうか。最高裁判決が残っていますが、何故か3年経ったのにまだ判決が無いそうです。
随分前に旧ブログ(韓国の放送局に追いかけられたときに閉鎖しました)にも書きましたが、韓国のとある小さな出版社の方から『(この内容の本を出すことに)責任が取れない』と言われて、素直に諦めたことがあります。妙な説得力があったからです。出版社の代表も告訴告発の対象にされるのが韓国の特徴ですから・・帝国の慰安婦で34箇所だと、私の本は表紙ぐらいしか残らなかったかも。後に扶桑社の方から声をかけられ、その一部が「韓国人による恥韓論」に活かされました。いまは日本某所で、書きたいことを書き続けています。幸せです。
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