1619年と1776年、1919年と1948年

これといって取り上げたいネタも無く、あえて思いっきり別テーマにしてみました。ペンアンドマイクの『歴史修正主義(修正と言っても、見る人の立場によって違うでしょうけど)』に関するコラムです。

<<・・ニューヨーク・タイムズ・マガジンが、1619年バージニア州にアフリカの奴隷が到着してから400年後の2019年、米国の歴史を黒人をメインにして叙述する修正主義史観に基づき「1619プロジェクト」を開始した。 「1619プロジェクト」は、ニコールハンナ・ジョーンズ(Nicole Hannah Jones)と呼ばれる黒人作家によって触発された。ハンナニコール・ジョーンズは、アメリカ革命の目的は英国からの独立ではなく、奴隷を維持するためのものだというとんでもない評論を出し、2020年にピューリッツァー賞まで受賞した。

 

米国は『生まれから間違っていた』という主張にもかかわらず、彼女の反国家思想は、米国の教育現場に根を下ろした。カリフォルニア州は1619プロジェクトをカリキュラムに反映しており、昔から左翼運動の実験舞台だったシカゴ、ワシントンD.C.の学校もこれを受け入れたところが、数え切れないほどある。米国建国の正統性を正面否定するレベルを超えたこの歴史修正主義は、マルクス主義に近く、1619プロジェクトの弊害は相当である。

カリフォルニア州の場合、公教育がほぼ崩壊した。幼稚園で倒錯したの性アイデンティティを教育することとなり、親が抗議する事態が起きた。公立学校教育の水準が信じられなくなった親は、チャータースクール(Charter School)を設け、子どもたちを入学させている。チャータースクールは、地方自治団体の財源として運営される一種の独立学校だ。韓国ではこれを代案学校と翻訳するが、誤訳だ。

 

チャータースクールが増えると、公立学校の学生が減って、連邦補助金も減少した。すると、教師労組が抗議デモを行うなど、教育界全体が混乱に陥った。カリフォルニア州のような民主党優勢の地域では、いわゆる「Affirmative Action(積極的優遇措置)」という少数者への優遇政策に基づいて、大学でも黒人とアジア系など有色人種に特恵を与えており、白人に対する逆差別につながってている。正当な競争ではなく、いわゆる「少数弱者」というフレーム(※区別、レッテル貼り。ある事案に関する見方を、特定の意味に限定、固定させるという意味でよく使います)が適用されているのだ。

遠慮なく社会主義を宣伝している「1619プロジェクト」のせいで、マルクス主義とフェミニズムも若者の間で猛威を振るっている。 「1619プロジェクト」の理論的基盤は、「批判的人種理論」(Critical Race Theory)である。アメリカ社会が白人による黒人搾取の結果として建設されたものだから、米国の建国理念は「自由」ではなく「抑圧と搾取」だという主張だ。

 

黒と白の葛藤に焦点を当てており、最近触発された「黒人の命は重要である」(BLM)暴動ともつながる危険思想である。実際に「BLM暴動」の際、デモ隊はジョージ・ワシントン像にスプレーで「1619」と書いたりもした。これに対してClaremont McKenna Collegeのチャールズ・ケスラー教授は、ニューヨークポスト寄稿文で「BLM運動」を「1619暴動」と規定しなければならないと批判した。にもかかわらず、「1619プロジェクト」を開始したニコールハンナ・ジョーンズの反応はとんでもないものだった。彼女はTwitterを使って、破壊暴動に責任を負うなら、それはむしろ栄光であると書いた。

ミネソタ州の連邦下院議員でソマリア系のイルハン・オマールは、人種抑圧を打破するためには、米国の経済・政治システムを倒す必要があると主張している。ポートランドの運動圏出身であるリリース・シンクレアは、黒人と先住民の胸の中に残っている被植民思惟の弊害をなくすためには、革命意識を継続して伝えなければならないとした。彼女は、被植民思惟の例として、キリスト教思想と、男女間の役割の分離を意味する「ジェンダー二重性」(gender binary)を例に挙げ、米国という国を解体するために努力していると言った。米国に住んでいて、米国を破壊しなければならないという不思議な主張を公にしているのだ・・

 

・・伝統的道徳律が崩れ、思想的熱病を患っている今日の米国は、韓国と大差ない。米国憲法が制定された1776年を米国建国の年とする正統派と、黒人奴隷が到着した1619年を建国時点にしようとする修正主義の対立がそうだ。韓国でも大韓民国政府が樹立された1948年が建国元年であるが、これを覆して1919年を建国元年だと主張する勢力の攻勢が執拗である。

誤った歴史観は、大韓民国は生まれるべきでなかったという主張にもつながる。米国で行われる1776対1619論争と、大差無い。ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンのような米国の建国の父と、南北戦争の期間中に戒厳令を発動する革命的偉業で白黒を合わせ真の合衆国を成し遂げたリンカーン大統領を、アメリカの左派は否定する。同じく、韓国でも左派は建国の父 李承晩大統領と、産業・富国の父 朴正煕大統領を否定している。大韓民国は、朝鮮とは異なる自由民主主義国家だ。しかし、歴史修正主義視点から見る左派は、朝鮮時代に回帰しようとしている。米国の左派が1619年からアメリカの歴史を見ているのと、何も違わないのだ・・>>

 

米国の場合、黒人という理由だけで苦しめられた歴史が『ある』のは事実ですから・・併合時代に受けた恩を全否定して、ありもしない苦しい歴史を創造する韓国の『1919年』主張を比べるのは、無理があるでしょう。しかし、無敵を誇っていた韓国の『反共』思想が、民主化を叫ぶ人たちによって内部から崩れた歴史。そういう『強そうなものが、内部から崩れていく』のは確かに似ているとも言えましょう。

トランプ氏は、この動きに対して「1776委員会」を発足したりしました。その委員会には黒人でありながら「人種で政策を決めてはならない」と主張しており、黒人福祉関連団体から叩かれている、とか。

 

 

拙著<「反日」異常事態>が発売中です!ありがとうございます!

拙著のご紹介

以下、拙著の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。

・現在の最新刊は<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。本ブログの「反日 異常事態」紹介エントリーもぜひお読みください!

・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた『日本語』に関する本です。

・<なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか>は、韓国社会の「借りたお金を返さない」心理と日韓関係の現状の類似点を考察した本となります。

他のシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。ありがとうございます。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください

・本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。

© 2021 シンシアリーのブログ Powered by AFFINGER5