日米首脳、電話通話・・菅総理『日米豪の協力を強化』と韓国に言及せず

日米首脳の電話通話がありました。韓国に関する内容も話したそうですが、『詳細は控える』とのことでして。日本だけが控えるわけではなく、米国側の発表(ホワイトハウス)にも韓国関連内容はこれといってありません。また、菅総理は北朝鮮の非核化関連で『日米韓』ではなく『日米豪』と話しました。北朝鮮非核化について話した日米首脳通話のあとに、韓国の話がここまで出てこないのも珍しい気がします。普通は、「日米韓」という言葉が出てきたりしますが。

ちょうど韓国では、韓中首脳電話通話がありました。文大統領が「中国の影響力が日々強くなっている」「共産党100周年を心から祝う」と話したことで、中国側は大々的に文大統領の言葉を紹介している、とのことです(自由民主主義陣営側の首脳の発言としてはかなり異例なものだそうです。この部分は朝鮮日報の記事です)。しかも、中国では、米朝対話・南北対話について話した文大統領の言葉はまったく報じられていない、とも。

 

その2日前の韓中通話が、韓国の一部のマスコミからするとどうしても気になったのでしょう。『国民日報』が、わざわざ「韓中首脳電話通話の2日後に、日米が非核化を論じた」という題の記事を載せました。まず、国民日報から引用してみます。

<<ジョー・バイデン米大統領と菅義偉日本総理が28日、電話の通話を行った。今回の電話は、バイデン、大統領就任後初めて行われた日米首脳間の電話だ。ホワイトハウスは、「米日首脳が朝鮮半島の完全な非核化の必要性を共同で確認した」と明らかにした・・

・・文在寅大統領は26日、習近平中国国家主席と電話通話を行った。バイデン大統領就任直後、韓米首脳間の電話通話よりも韓中首脳の通話が最初に行われたことについて、議論が起こった。このような状況で、米日首脳が電話し、韓半島の非核化問題をまず議論したことで、微妙な波長は広がりつつある・・

 

・・ホワイトハウスは報道資料を出し、「バイデン大統領と菅総理はが政策、懸案と、日本とアメリカが一緒に直面した国際的課題について議論した」と明らかにした。ホワイトハウスは、続いて「彼ら(両首脳)は米日同盟を議論し、自由に開放されたインド太平洋地域で平和と繁栄の礎(cornerstone)として米日同盟の重要性を確認した」と説明した。ホワイトハウスはまた、「両首脳は、尖閣(中国名釣魚島)列島を含め、日米安保条約第5条の規定による米国の揺るぎない日本防衛約束についても議論した」と明らかにした。それとともに「バイデン大統領は、日本に拡張された抑止力を提供するという約束を再確認した」と付け加えた。特にホワイトハウスは「彼ら(両首脳)は、中国と北朝鮮を含めた地域内の安全保障問題を議論した」とし「彼らは朝鮮半島の完全な非核化と(北朝鮮による日本人)拉致問題の早期解決の必要性を一緒に確認した」と強調した・・

・・共同通信は、今回の会談で韓国についても協議したが、日本政府関係者が「詳細説明は控えだろう」という反応を見せたと報じた・・>>

 

 

あと、これは菅総理が記者たちに通話内容を説明する場でのことですが、『韓国』に一切言及していません。こちらは世界日報の記事です。

<<・・菅総理は「自由に開かれたインドの太平洋を実現するために緊密に連携していくことに一致した」とし「日米豪の強化された協力、拉致問題の早期解決のための協力、北朝鮮の非核化のための連帯、このような点にも確実に連帯していくことに致した」と述べた。菅総理は「コロナ対策と気候変動の問題を含む国際社会の共通の問題について緊密に協力していこうと意見が一致した」とし「日米安保条約第5条の尖閣諸島(中国名・釣魚島)の適用についても意見が一致した」と述べた。

菅総理は、韓国関連の内容を意図的に排除した。共同通信は、今回の会談で韓国についても協議したが、日本政府関係者が「詳細説明は控える」という反応を見せたと伝えた。菅政権では、ソウル中央地裁の日本軍慰安婦被害者の賠償判決後、韓国を排除する基調をさらに強化している・・>>

 

ホワイトハウスの報道資料(statements and releases)からも韓国(日米韓)関連の内容は見当たりませんでした。korea関連言及は「朝鮮半島」と「北朝鮮」でそれぞれ1回ずつでした。ただ、ステートメントアンドリリースは短いし、ここに書いてないからって話さなかったわけでもありませんので、何とも言えません。

個人的な邪推にすぎませんが、韓国について話したというより、菅総理から現在の日韓の問題についてバイデン氏に『現状を簡略に説明した』のではないでしょうか。米国側としては何かの意見を出すのではなく、説明を聞いていた、と。どうであれ、他の案件に比べるとそう重要な議題ではなかったでしょう。

 

 

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