大統領直属の政策企画委員会の教授が、米国の政治専門誌に『韓国がQUAD参加のことで苦心している』という内容を寄稿しました。このことで、韓国がQUADに参加するのではないか、そんな噂が流れました(書いた教授は個人的な見解だったとしています)。そのことを意識したのでしょうか。韓国政府(外交部)が、QUADプラス、すなわちQUAD参加国拡大に韓国が参加するのかどうかについて、見解を明らかにしました。でも、なんとも微妙な見解です。『QUADプラスはまだ具体的な構想ではないから、政府が何かを言うことはできない』というのです。以下、KBSの記事から部分引用してみます。
<<事実上、中国を牽制するための多国間安保協議体、米国、日本、インド、オーストラリア4カ国のクワッド(Quad)が、早ければ今週、初の首脳会議をすると知られている。そんな中で、私たちの政府は、韓国の「クワッドプラス」への参加は、具体化されていない構想だと、線を引いた。「クワッドプラス」は、従来の「クワッド」に韓国とニュージーランド、ベトナムを合流させ協議体を拡張する構想である。
外交部チェ・ヨンサム スポークスマンは、今日(9日)の定例ブリーフィングで、クワッドプラス参加と関連した立場を問う質問に、「私たちの政府は、関連した動向を綿密に注視している」とし、「ただ、(クワッドプラスは)まだ具体化されていない構想であるため、現段階で政府の立場を明らかにするのは時期尚早だ」と線を引いた。
チェ スポークスマンは、「包容性、開放性、透明性など、私たちの協力の原則に合致し、国益と地域のグローバル平和・繁栄に貢献するなら、どの協議体とも協力が可能だ」と政府の基本的な立場を再確認した。先にロイター通信は、米国と日本、インド、オーストラリアなど4カ国が、早ければ12日、オンラインで中国に対抗するクワッド初の首脳会議を開催する予定だと、日本政府消息筋を引用して報道した・・>>
毎日経済が韓国政府のスタンスをまとめた記事(2月19日)によると、よーく似た表現が出てきます。<<チョン・ウィヨン外交部長官は、9日の記者懇談会で、クワッド参加に関連した質問に「透明性と開放的で包容的で、国際規範を遵守するなら、どんな地域協力体または構成とも積極的に協力することができる」という意を明らかにした。カン・ギョンファ前外交部長官も昨年9月、「他の国の利益を自動的に排除する、いかなる考えも良いアイデアではないと考えている」と述べた>>
去年から、「線を引いた」という記事がありました。去年10月04日中央日報です。<<・・カン長官はこれに15日の国会外交統一委員会で、国民の力パク・ジン議員が「クワッド、反中国経済ブロックである経済的繁栄ネットワーク(EPN)に韓国が参加する場合、どのような長・短所があるのか、政府の方針を明確にする必要があるのではないか」と尋ねると、「クワッドはまだ参加してくださいとか、議論しようとか、そんな提案がなかった」とし「国家レベル、政府レベルの決定が必要な時点ではない」と線を引いた・・>>。
北朝鮮が「北朝鮮の非核化」とは言わず、「朝鮮半島の非核化(この概念の完成のためには外国の軍勢が全部撤収する必要があります)」というフレーズを使っているのと同じです。「包容性、開放性、透明性~~国益と地域のグローバル平和・繁栄に貢献する」は、一見すると世界平和でも望んでいるように見えますが、実は『中国を排除ためのものであってはならない』という意味でしかありません。
ありがとうございます。新刊が発売中です!
♨ 拙著のご紹介♨・・以下、拙著のご紹介となります。本の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。
・新刊<恥韓の根源>、発売中(2021年2月28日)です。ありがとうございます!100年前の併合時代、1965年基本条約締結を前後しての時期など、古い記事を考察し、それらから今の韓国の反日思想の矛盾を浮き彫りにしてみました。アマゾンの目次・説明、ぜひ本ブログの紹介エントリー(導入部を事前公開しております)もお読みください。・<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>も発売中です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた、日本、特に『日本語』の不思議な魅力に関する本です。
・本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。・シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。
↑扶桑社新書新聞広告です(リンクではなく画像です)。よかったら御覧ください。