福島処理水のIAEA専門家チームに、韓国の専門家も参加

IAEAのモニターチーム(専門家チーム)に、韓国、中国の専門家も参加することになりました。韓国側では「韓国が強く抗議したからだ」という記事が出ていますが、IAEA側はすでに四月から「専門家チームを構成するから、韓国も参加するといい」と話していました。以下、聯合ニュースの記事から引用してみます。 <<>>が引用部分となります。

 

<<日本政府の福島原発汚染水(※処理水のこと)放流の全過程を確認する国際原子力機関(IAEA)の次元の検証団の構成が、最終段階であることが分かった。8日、外交情報筋によると、IAEAは、汚染水放流が国際基準を遵守し、安全に行われるよう、日本政府の準備段階から実際の放流までの全過程を監視する検証団を構成している。検証団は11人の原子力分野の専門家が参加していると伝えられた。

これまで政府は、検証団に韓国側の専門家を含むことを要請してきた。IAEAがこれを受け入れ、韓国原子力安全技術院(KINS)のキム・ホンソク博士が参加することになった。米国、フランス、中国などの専門家も含まれているといい、IAEAは近いうちに検証団の構成を公式発表する予定だ。

 

IAEAは、すでに海洋放流について「技術的に可能で、国際慣行と合致する」と評価をしただけに、検証団が主要な欠陥を発見しない限り、IAEAが放流を停止させる可能性は大きくないと思われる。ラファエル・グロッシーIAEA事務局長は、4月13日、日本政府の放流決定の後に出した声明で「日本の発表を歓迎する」とし「IAEAは、この計画の安全で透明な履行を追跡観察して確認する技術的支援を提供する準備ができている」と述べた。

IAEAとは別に韓国政府が推進している、日本との両者協議体の構成は、時間がかかる見通しだ。政府は、汚染水放流関連情報の取得などを目的に日本に両者協議体の構成を提案したが、まだ日本は返事をしていないことが分かった>>

 

IAEAがやるのに、韓国と両者協議体を作る理由もないでしょう。しかし、聯合ニュースの記事の「単語」の変化が、なにげに印象的です。

4月には、聯合ニュースはIAEAにしつこく「汚染水」「調査団」という用語を使いました。でも、IAEAはそれらを「排出水」「専門家チーム」と指摘しました。「韓国も専門家チームに参加するといい」、とも。

これらの用語の差は、聯合ニュース側は『問題が無いのか調べる(放流を許可するのかどうかを決める)』という意味で、IAEA側は『すでに放流を支持していて、その過程をモニターする』という意味になります。これについては過去エントリーを参考にしてください

 

今回のソース記事も聯合ニュースですが、さすがに諦めたのか、調査団ではなく「検証団」、「放流を止めるのは難しい」と、前とは違うニュアンスになっています。

さて、これで韓国からの文句は無くなるのかというと・・日頃の行いというものがあるので、そうは思えません。ただ、数年前のことだと記憶していますが・・IAEAから派遣されたチームが福島処理水に問題は無いという結果を発表したこともあります。あのとき、チームのリーダー格が韓国人専門家でした。今回もIAEA側が指名した人だとのことで、ちゃんと仕事をしてくれることを願うのみです。問題があるならある、無いなら無い、と。

 

 

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