文在寅大統領が、新年辞を発表しました。私の心が曇っているせいか、なんか、うまく行かないでいるものばかり自画自賛している気がします。大きな社会葛藤となっている不動産価格などいろいろ話が出ていますが、クモリ・ハートにキャッチされた部分だけ、紹介します。「※」は私が勝手に書いた部分なので、その点、ご理解ください。ソース記事は京郷新聞で、URLに全文(韓国語)ありますので、さらにエキスパートなクモリストの方々は参考にしてください。
<<・・過去の任期の間、政府は国民を信じて、国民と共に多くの危機を乗り越えてきました。休むことのない挑戦に堂々と立ち向かいました。ふさがった道なら穴を開け、道が無いなら作りながら前進してきました。憲政史上初の大統領弾劾局面で急に発足した政府は、崩壊した憲政秩序をまさに立て直し、民主主義を進展させました。
権力機関がもはや国民の上で君臨できないように、牽制とバランスの原理が働く権力機関改革を制度化しました。権力の壁は低くなり、国民の参加はさらに活発になりました。透明性と開放性が拡大した社会、言論自由と人権が伸びた国となりました。世界で認められる「完全な民主主義国家」の隊列に合流し、さらに成熟した民主主義に進みました(※ひょっとして、検察改革のことでしょうか?高位公職者捜査処とか)。
平和より貴重な価値はありません。平和は繁栄のための不可欠な前提です。しかし、平和は制度化されなければ揺れやすいものです。最後まで頑張ります。私たちが主導してきた南北対話と米朝対話によって、今の平和がやっと出来上がり、支えられてきたという事実を忘れてはなりません(※平和の制度化というのは、多分、平和協定のことでしょう。終戦宣言の次の段階だと言われています。もし韓国側が『米軍撤収の根拠』にするなら、終戦宣言ではなく、この平和協定になるでしょう。あと、米朝会談なら、文政府のデタラメな仲介で見事に破綻しました)。
平和は頑丈な安全保障の上で可能です。韓国政府は対話とともに歴代どの政府よりも国防力を強くしました。その結果、総合軍事力世界6位と評価される強い防衛能力を備えるようになりました。自主防衛実現にも近づきました。先端防衛産業製品の輸出が拡大し、輸入国から輸出国になれました(※この前、在韓米軍司令官だった人が『率直に、韓国軍の軍事能力はいろいろ遅れている』と話したばかりです。というか、韓米軍事訓練のシミュレート結果もボロ負けだったはずです。過去エントリーで紹介したことがあります)。
すべての国がコロナを経験したので、K – 防疫の優秀さが自然に比較されました。世界は防疫模範国家大韓民国に注目し、私たちは私たちの地位を再発見し、誇りに思うことができました。政府の努力と医療スタッフの献身、国民の高いコミュニティ意識が共に成し遂げられた成果です。とても誇りに思い、深く感謝します(※さすがにこれは言わないほうがよかったのではないか、な気もします。同じ日、キム・ブギョム総理が『K防疫2.0』という言葉を使う予定だったけど、こちらは空気を読んだのか、使わなかったとのことです。この部分だけ、京郷新聞の別記事の内容です)。
アルファベットKが韓国を意味する修飾語になりました。数多くのKが世界に広がり、K産業がグローバル市場を主導する時代を開いています。誰も私たちの国民が成し遂げた国家的成就を否定したり、叱ることはできないでしょう。政府は、これまでに成し遂げられた国家的達成が、次の政府でより大きな飛躍を遂げる基礎となるように、最後まで最善を尽くします。国民の皆さん、2022年新年、危機を完全に克服して正常化する元年にします。世界を先導する国家としての時代を力強く開いていきます・・>>
K防疫の『自然と』の部分と、最後の『誰も私たちの国民が成し遂げた国家的成就を否定したり、叱ることはできないでしょう』ですが、どうしても過去エントリー『K防疫が失敗したというのは、国民が失敗したということだ』を思い出さずにはいられません。過去エントリーに追記した部分はありませんが、未読の方はお読みください。これって、ひょっとして、『失敗したと言うな』という『命令』なのでしょうか。だとしたたら、さすがです。悪い意味で。しかし、過去エントリーっていいバリヤーになりますね。
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・新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。
・准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました。
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