韓国各紙、またK防疫叩きが増える・・「K防疫は、退場した」

「鬼滅の刃遊郭編」最終回を見ました。予想はしていましたが、いろいろあったんですね。上弦のおに(い)さんも。

で、それはともかくして、前にも同じ趣旨を書いたことがありますが、新型コロナは実にもまた『できれば書きたくない』事案でして。でも、最近はブログ復旧だのなんだのと、日本以外には新型コロナ情報をほとんどチェックしなかったので、韓国の新型コロナ関連ニュースを一通り読んでみました。

どうやら、重症者がまた増加しはじめ(今朝発表値で、18人増えて306人)、当局が「今週から重症者が増える」と公式予測まで出したそうで、韓国もそろそろ山場に向かうのかな、と思われます。不幸中の幸い、日本はピークアウト予想が出るようになり、なんだかんだでK(緊急)事態宣言は無しで乗り越えられるのだろうか、と期待を寄せてみます。

そんな中、しばらく控え目だった韓国内部からの「K防疫叩き」が、また活発になりました。本ブログでも何度か紹介しましたが、韓国の今の防疫システムは、一時「K防疫」と呼ばれていたものとは完全に別物です。重症患者メインにする方向性はともかく、ピークもまだ見えない状態なのに、早くも緩和する、治療しなくてもいい、そんな話ばかりしているので、一部のメディアは「K放置」になった、とも皮肉っています。ちなみに、読み方は放置が「バンチ(방치)」で、防疫が「バンヨク(방역)」です。

しかも、その基準があまりにも頻繁に変わり、「基礎疾患持ちの50代」を在宅治療(医療陣などによるモニタリングあり、相応の治療キット提供)対象にすると発表しておいて、わずか施行1日前に「在宅セルフ隔離だけ(一切の治療、モニタリング無し)にする」と基準が変わりました。50代基礎疾患持ちの場合重症化リスクが無視できないという理由もありますが、基準が変わり過ぎで、保健所の人たちすらも電話に出ない(質問に答えても、また基準が変わるかもしれない)そうでして。

最近のK防疫叩きは、前回(去年11月あたり)のK防疫と違う点は、非専門家による批判記事が多く、防疫そのものよりは、政府のやり方(今までのK防疫は何だったんだ、失敗したならなぜそう言わないのか、など)に対するものがメインです。また、保守系以外にも、全国紙に相応の主張が載っています。前回は、K防疫という単語を使って露骨に問題提起するのは、主にローカルメディアでした。そういう趣旨の記事を一つ引用してみます。国民日報、「K防疫の退場」です。とりあえずダムに溜め込むことしか考えなかった政府は、今度はダムの水門を一気に開けようとしている、というのです。<<>>が引用部分となります。

 

<<・・最近までも「安心発令(※安心して任せろ!と宣伝する)」を続けていた政府が、突然「各自頑張ってください」と方向を変えた。2年間、ダムの中に貯めまくった新型コロナ感染症が、制御不能の水位まで上がったのだ。オミクロン変異が『大雨』となり、ダム自体が崩れる可能性が出てくると、今度は一気にすべての水門を開けてしまったのだ。それも、事前予告のない放流だ。「放流したんで、各自、気をつけてください。耐えられるところまでは耐えてくださいね」。

これは「K防疫」の、実質的な退場を意味する。コロナパンデミック初期から施行してきた迅速な検査(Test)・追跡(Trace)・治療(Treat)の3T防疫政策が、これ以上は通用しなくなったと、政府自ら認めたのだ。その防疫システムが、効果を出したのも事実だ。自由と人権、プライバシーを犠牲にしてまでそれを受け入れた国民と防疫・医療スタッフたちの戦いのおかげだった。ところが、そこに『スプーンを乗せる(※急に現れて、ご馳走を一緒に食べようとする)』ため、K防疫という名称を付与したときから、防疫システムがおかしくなった。科学の領域に政治と行政の論理が入り込んだのだ。

K防疫はすぐに偶像化され、選挙の有利・不利によって防疫の方向が揺れる場面が演出された。専門家グループと現場の医療スタッフの声ではなく、政治家と官僚たちが防疫の『先生』になろうとした。どんどん体が重くなった防疫システムは、コロナと戦う力を失っていった。「ワクチンさえ接種すれば」「接種率さえ上がれば」「飲み薬さえ普及すれば」という、それっぽい言葉に疲れた世の中には、不信を生み、各種陰謀論だけが芽生えた・・・・もう、政治は防疫を自由にしてやるべき時だ・・>>

 

引用部分にはありませんが、いくつかの記事に共通するのは、「せめて、緩和の実行は、ピーク予想でも出てからにしてくれ」という指摘です。方向転換は悪いことじゃないけど、あまりにも早すぎ、急激すぎで、しかも基準も頻繁に変わるから対処のしようがない、と。

さて、韓国の週間・感染再生産指数(実効再生産数)は、1月30日~2月5日で1.6。上昇を続けている、とのことです(ソース2月7日ニュース1)。まだピークを論ずるには早い時点。方向性と基準(準備)を決めておくのはいいことですが、慌て過ぎではないのか、そんな気がします。なにせ、いままでの日頃の行いというのもありますので。

 

 

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