統一協会(日本で言う旧統一教会)が、韓国の野党(国民の力)だけでなく、与党(共に民主党)にも各種ロビー、支援活動などを行ったというニュースが流れています。この件の真相、というか「深層」が明らかになるかどうかは分かりませんが、この流れに沿ってのものか、統一教会、特に日韓海底トンネル関連の専門家見解がニュース(MBC、12日)になっていたので、ピックアップしてみました。日韓海底トンネルは、韓国が「中韓経済圏」に日本を引き寄せるためのものです。ただ、そこには宗教的な側面もある、と指摘されてきました。ただし、内容が内容なだけに、どこからどこまでは経済関連で、またどこからどこまでは統一教会などの宗教的信念によるものなのか、それを明確に分けることは難しいでしょう。しかし、日本にとってはまさに恐ろしい話である、と言わざるを得ません。
本文で話しているのは、釜山長神大学校という、韓国の有名なキリスト教(長老教会)の神学大学の教授です。教授は、統一教会にとって「政治と宗教は一つ」であり、特に宿願の願いとなる事業が二つある、と言います。一つは北朝鮮関連で、「統一王国」の実現。もう一つは、本ブログとしてはこちらが本題ですが、日韓海底トンネルです。教授は、「統一教会からすると、日本を償わせるために必要なものだから」、としています。残念ながら、長いニュースですがこの部分については詳述がありません。もともと、韓国の日本観は宗教に似ている部分があるので、宗教専門家の見解をもっと聞きたかったのですが、実に残念です。ただ、教授は「日本人が韓国人と結婚して移住してきたのも、『償い』の一例」としているため、海底トンネルによる「経済圏統合」は、経済的にも人的にも、もっと朝鮮半島のために「いろいろ捧げろ」という意味だったのではないか、そう思われます。
というか、それ以外に考えられません。前に文鮮明が推進していたので、それを受け継ぐ意味もある、とも。定期的にこの話を専門家や政治家などが主張しますが、教授は、「この話を掘り返す彼らの本心が何なのか、疑わしい」と指摘しています。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・統一教会のすべての活動は、事実、文鮮明が書いた「原理講論」という基本経典のもと、そのカテゴリーの中で行われます。原理講論の目的は、文鮮明氏が王になると、その統一教王国が朝鮮半島に、まさに地上天国として建てられるということです(※以下、番組進行者のセリフは省略します)。そこに2つの宗教的なキーワードが姿を表します。一つは、今日のテーマである、結局は「日韓海底トンネル」と、「北朝鮮」関連部分です・・・・原理講論では、加害者である日本が、被害者である韓国に罪を補償しなければならないとしています。多くの統一教の日本人女性が韓国人と結婚、移民して来ている理由も、その中の一つであり、日韓海底トンネルは加害者と被害者の、そんな恨みを晴らすことができるものになりますから、そうして見ると、宗教的に象徴的な「ブリッジ」になります。 そのために、海底トンネルは単に、ある政治・経済的理由を離れて、このような宗教的な大きな意味があるものだと見ることができるのです。
しかも、文鮮明がこれに関する具体的な計画を話していたので、それを受け継ぐ象徴的な行為であり、受け継ぐということは、後継者争いで、主導権を持つということになり、優位に立つことができる、最も大きな理由となるのです。 統一教の「正統性」を持つグループが、後継構図において最も大きな利点を持つことができます。統一教が企業型宗教じゃないですか。結局、宗教的名分を持つ後継グループが、お金もすべて持つことができる構造になっているわけです。統一教会がこの海底トンネルを実現させるためにいつから動いたのか。2000年代初頭頃からだ、と思っています。私は、10年前に直接その現場に行ってきました。福岡に。福岡海底トンネルが始まるとされる初めての坑道、そこに行ってきたのですが、まったく実現可能性がない、そんなように私には見えました。
前の部分だけ少し地面を掘っていて、中には人も見えず、ほぼ中断された状態でした。それで私はそれを見ながら、これは投資家を引き寄せるための何かのアイテムではないのか、そんな思いもしましたが、それ以降に、妙なことがありました。韓国で、選挙シーズンとか、そんなときになると、釜山地域もそうですが、海底トンネルの話が公約として出てくるのですよ。しばしば学界が集まって会議もします。そんな姿を見ながら、私は、いったいどんな理由でそんなことをしているのかと、不思議だと思うことが多々あります・・
・・(※韓国での政治活動について)本格的な始まりは、軍事政権の時です。政治的な正統性のない軍事政権は、忠実な支持者が必要でした。反共運動を行うことができ(※教授の話だと、例の統一王国を作るには、結果的には北朝鮮政権も倒すことになっているそうです)、宗教的正統性がなく、教会から異端だと批判される統一教には、自分たちを守ってくれる保護者が必要でした。結局、そういうことで、利害関係が合うから、政権との癒着と共生が始まったでしょう。今や着実に政治圏と繋がっていて、統一教会の進出事業の中でも、政治的な影響力は、不動産投資とか企業拡張とか、こんなことに対して、高級情報などの、最も効果的な投資先でした。結局、私が今日インタビューでお話したように、統一教は政治が宗教であり、宗教が政治になるしかないDNAが、初期から作られていたわけです(MBC)・・>> ※告知を書き忘れましたが、明日は1日休みをいただきます。次の更新は14日(日曜日)11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。