外交部長官候補者であるパクジン氏が、日韓合意に関して、またもや「韓国だけでなく、日本も努力しないといけない」と主張しました。ソース記事の朝鮮日報(朝鮮BIZ)によると、これは『日韓合意』に関する質問だったので、イア○フという案件ではなく、日韓合意に関しての発言となります。
どうやら、韓国側が日韓合意を履行する『だけ』にする気は無いのでしょう。一つ前のエントリーにも書きましたが、もし政策協議団が訪日して、尹錫悦(ユンソンニョル)政権が日韓合意を履行するとする姿勢をアピールしたとしても、外交部長官のスタンスからして、それは単に履行する『だけ』ではない、日本側に何か追加措置を要求するものになると見るべきでしょう。
繰り返しになって恐縮ですが、履行するといっても、『当然、履行すべきだった内容を、やっと履行するようになっただけのこと』であり、日本としては、それ以上のこと、例えば何かの追加条件を受け入れる必要はまったくありません。そう考えると、この『両国が~』パターンは、下手に『それはそうですが~』などで受けてはならない、注意すべき発言でありましょう。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。
<<パクジン外交部長官候補者は20日、「最も重要なのは、被○者の名誉と尊厳を回復するために、韓日が一緒に努力する必要がある点だ」という立場を明らかにした。 2015年日韓合意に対する尹錫悦政権の立場に対する取材陣の質問に、「日韓合意は韓日間の公式合意だ。文在寅政権も認めている」としながら、このように話した。尹大統領当選者は、具体的な解法を提示していないが、韓日関係を改善するという意志を話してきた・・
・・24日日本を訪問する韓日政策協議団が岸田文雄首相と面談できる可能性があるか、という質問に、「すべての可能性を念頭に置いて協議していると聞いている」と明らかにした。中国にも政策協議団を送るのかについては、中国の新型コロナによる封鎖状況を取り上げ、「中国内の状況と条件を見て検討する」と説明した・・>>
自民党内では、岸田総理が尹大統領の就任式に参席する件、および政策協議団と面談する件について、反対の声が上がっています。ここからは聯合ニュースですが、外交部会の佐藤正久会長が、また声を上げてくれました。私がブログに書いた『間違ったサインを与える』という表現がここにも出ていて、頼もしいと思いました。同じく、引用してみます。
<<日本の与党自民党の一部から、岸田文雄首相の韓国大統領就任式出席に反対する声が出た。20日、共同通信と時事通信によると、佐藤正久自民党外交部会会長は、この日開かれた党内会議で、来月10日尹錫悦当選者の大統領就任式に「首相が参加することはできない」と話した。
佐藤会長は、岸田首相の就任式参加は、韓日関係と関連、間違ったメッセージを与える恐れがあるとの趣旨で発言したと伝えられた。彼は会議が終わった後、記者たちに24日から日本を訪問する尹当選人の政策協議団に対して、「どのような解決策を持ってくるかが重要だ」とし、「会うとしても、外相レベル」と話した・・>>
ここからは私見で、対して重要な側面でもありませんが・・ちょっと見方を変えてみます。外交上の礼儀というのがあります。その礼儀という側面からも、岸田総理の訪韓は不自然だと言えます。平昌冬季オリンピックのとき、安倍総理が訪韓、参席しました。その『礼儀』というか答礼として、次は文在寅大統領が日本を訪問する番でした。両国関係がどうであれ、それから、もっとも『自然な形』で文大統領が訪日できるチャンスは、同じくオリンピックという側面からも、東京オリンピックでした。
ですが、文政権は日本側に『会談』およびその『成果』を要求し、結局、訪日できませんでした。当時、菅総理は『相応のおもてなしをする』とまで言いました。でも、結局は霧散となりました。待遇をどうするか、会談をどうするかは日本が決める問題だとして、普通に『お祝い』と『答礼』として訪日すると言ったなら、日本が文大統領の訪日を断ったでしょうか。私は、そうは思えません。会談の成果は無かったでしょうけど、訪日は出来たはずです。今回、もし岸田総理が韓国に参席するなら、日本が韓国に2回行くことになります。これって、外交上の礼儀としてもおかしいでしょう。
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