政策協議団、『(総理面談などは)日本からの返事を待っているところ』『親書を持ってきた』『私たちに交渉権は無い』など

※まだ未読という方は、ぜひ一つ前のエントリーもお読みください※ 個人的に、明日の日程、すなわち林芳正外相と面談できるのか、どれぐらいの時間、どんな話をしたのかが最初の評価項目になると思いますが、一応、成田空港に入国した直後(ソース記事聯合ニュース、午後3時頃)の内容から、関連情報をお伝えしたいと思います。題にもまとめましたが、『政策協議団に交渉権は無い』、『岸田総理と会えるかどうかは日本側の返事待ち』、『岸田総理への、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領当選人の親書を持ってきた』などです。また、やはり、就任式に岸田総理が参席することを、かなり重要視しているようです。

交渉権が無いというのは、政府代表でもないし、それはそうでしょう。ただ、韓国メディアの質問は、『解決法を韓国が用意する』という流れからして、何かを用意したのか、という内容でした。政策協議団がこの質問に交渉権は無いと答えたのは、『私たちが用意した案ではないから、私たちに聞かないでくれ』という意味でもありましょう。

しかし、政権は違いますが、交渉権が無いにもかかわらず、韓国の特使団が相手側の発言などをありのままに伝えず、結果的に会談を台無しにしたこともあります。彼らは『とりあえず首脳会談さえ出来るようにすればそれでいい』というスタンスで仲介し、結局は米朝首脳会談は決裂しました。今回も『とりあえず首脳会談』路線の可能性があります。

 

岸田総理との面談などがまだ決まっていないというのは、韓国側の複数のメディアが報じている内容とは差があります。というか、まだ公式に「~と会うことになっている」という発表はありません。25日に林芳正外相と会うという話も、ありませんでした。一つ前のエントリーでも書きましたが、外相面談はある程度は現実味があると思いますが・・この時点で話さなかったというのは、それもまだ未定なのでしょうか。本ブログでもお伝えしたことがありますが、前の訪米政策協議団がバイデン大統領ともブリンケン長官とも会えなかったことで、共に民主党側から『何の実績も無かった』『冷遇された』などと批判されています。

よって、このタイミングで「~と会うことになっている」と発表すれば、韓国内での注目度はかなり上がったはずですし、やはり、本当にスケジュールは決まっていないようです。というか、決まってから出発するようにするのが普通だとも思いますが。親書については、訪米した政策協議団も持参していきました。バイデン大統領には会えなかったけど、親書は伝達できたと聞いています。でも、何が書いてあったのか、どんな効果があったのか、それから何の続報もありません。以下、記事内容を引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・ジョンジンソク団長・国会副議長はこの日午後、日本の成田国際空港に入国した直後、「新しい日韓関係に対する尹錫悦当選人の意志と期待、日本の肯定的な呼応に対する期待、そのような意味が込められた親書ではないだろうか、と思う」と取材陣に言った。彼は内容を公開することは適切ではないとし、親書についてこのように迂回的に言及した。岸田文雄日本首相との面談については、「主要な方々との面談は、私たちは期待していて、日本側から返事を待っている立場」と説明した。

大統領就任式に岸田首相を招待するのかという問いには、「通常、各国首脳の就任式参加はその国で決定する」とし「最終的な決定事項を通知されたことはないが、世界各国のどの首脳でも私たちの就任式に参加するなら、出来る限りの礼儀でお迎えします」と話した・・・・解決策を韓国が用意するよう日本が求めている件については、「尹当選人の、新たな日韓関係に対するビジョンや意志を伝えることが(日本訪問の)一次的な目標」であり、「最近の日韓間の懸案については、交渉権を持って取り組むわけではない」と答えた・・>>

繰り返しになりますが、具体的でない曖昧な話を用意し、「とりあえず就任式に来て首脳会談してほしい」な流れにすること。それが、政策協議団の最大の『任務』ではないでしょうか。日本政府には、今までの発言通り、日本の一貫した立場のもと、『国家間の約束を守る』ことをもっとも重要なこととして応じてほしいと願います。

 

 

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