昨日は更新できなくて申し訳ございませんでした。今日の午後からはいつものパターン(16~17時更新、翌朝更新~)に戻したいと思います。
さて、今日から、政策協議団が訪日します。相変わらず韓国側の記事は情報が一貫せず、主に右寄りのメディアを中心に『岸田総理との出会いは確定した』のような記事も出ていますが、他のメディアはそこまでは書いていません。また、記事によっては、題には『岸田総理とも面談』と書いてあるのに、本文には『岸田総理とも会う可能性があると言われている』になっているなど、とにかく総理と会えるということで話題作りをしているのではないか、そんな気もします。
いまのところ、個人的に『多分、これじゃないかな』と思っているのが、記事に書いてあるわけではありませんが、趣旨というかニュアンスというか行間というか、「まず25日に林芳正外相が協議団と会って、それから岸田総理と会ってもいいかどうかを判断する」というNHK(22日)の記事です。2箇所だけ紹介しますと、「林外務大臣は、韓国のユン次期大統領から派遣され、24日に来日する代表団と週明けの今月25日に会談する方向で最終調整を進めていて、日韓関係や北朝鮮問題への対応などをめぐって意見が交わされる見通しです」、「また、韓国の代表団は、来日中、岸田総理大臣との面会も求めていて、政府としては韓国側の出方も見極めながら、慎重に対応を検討することにしています」、と。
希望的観測かもしれませんが、私は、これを『採点』だと見ています。何度も引用しましたが、パクチョルヒ教授が公言した『韓国が解決策を持ってくると日本が採点するというやり方は、通用しない』から、私もあえて『採点』という単語を用いてみました。自民党外交部会の佐藤正久会長も、政策協議団と会うなら(総理が会う必要はなく)『外相レベル』と話したことがありますし、外相が会うのは別に不自然なことではありません。どんな話をしたのかが全部公開されるわけではないので、もし両国の懸案で何の進展もなかったらいつもどおり『平行線』とし、ほかは北朝鮮関連の件で意見一致したというマニュアルなフレーズだけでも、表面的にはなんとかなるでしょう。
ただ、総理と会うかどうかは別です。ある議題である程度の会話を交わす『面談』になるには、相応の『(採点による)得点』が必要です。でも、そのためには、『先に解決策を用意する』という側面で、『採点』が必要になるわけです。林外相が政策協議団から話を聞いて、その『解決策』としてどんなものを用意してきたのかを確認し、それをクリアーできたら、岸田総理とも面談ができる・・そんなパターンになるのではないでしょうか。28日まで何をする気だろう、と思っていましたが、岸田総理と会う件が事前調整では叶わないとわかっていたので、わざと長い日程にした・・そんな可能性もなくはありません。25日にクリアーできたら、帰国前になんとか岸田総理と会えるようにしたい、と。
全てが推測なので何とも言えませんが、もし政策協議団が林外相と会って、それから岸田総理との面談が成立しなかったら、これは『採点』でアウトになった、と見てもいいじゃないでしょうか。逆に、もし総理との面談が成立したなら、非公開にしてはいるけど、今までとは違う何かの『案』を持ってきたと見てもいい、そんなところでしょう。ただ、パクチウォン国家情報院長が菅総理と会えたときのような『礼訪(表敬訪問)』なら出来るかもしれません。でも、その場合、何か出来ることはないでしょう。
東京オリンピックのときに文在寅大統領の訪日・首脳会談が霧散したこともあるし(首脳会談が成立できれば、尹政権が文政権とは違って、認められたというアピールができます)、米国に派遣された政策協議団がバイデン大統領に会えなかった(訪米前には会う可能性があると報じられていました)こともあるし、特に、いま尹錫悦(ユンソンニョル)氏は首脳会談による複数案件の一括妥結を主張しているため、政策協議団は首脳会談、特に、『大統領就任式に岸田総理が参席すること』を集中的に話すはずです。率直に言って、そのために訪日するといってもいいでしょう。さて、結果はどうなるのでしょうか。
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