政策協議団、安倍元総理に『日韓合意は公式合意だが、名誉回復や治癒の精神をおろそかにしてはならない』

訪日中(今日28日、帰国予定です)の政策協議団が、安倍元総理と会いました。韓国側の記事では『日韓合意は国家間公式合意ではあるが、ヒ○イシャの名誉回復と治癒の精神をおろそかにしてはならないという点を、明らかに伝えた』となっています(ソース記事のYTN)が、日本側の記事だと、安倍元総理は旧朝鮮半島出身労働者問題や日韓合意に関する韓国側のスタンスを『残念だ』と話した、となっています。以下、まずは韓国のYTNから引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<尹錫悦(ユンソンニョル)当選人が送った日韓政策協議団が今日午後、安倍元首相に会いました。協議団を率いるジョンジンソク団長は、今日午後、衆議院議員会館で面談を終えた後、取材陣に会い、「30分間、良い雰囲気の中で会話を交わした」とし、「暗いトンネルの中を迷う韓日関係に、光が差し込んできたようだ」と安倍元首相に話した、と言いました。これに対して安倍元首相は韓日関係が「良かった時代に戻ってほしい」と言ったと、ジョン団長は伝えました。

今回の出会いで、旧朝鮮半島出身労働者とイ○ンフ題などについても議論したと明らかにしたジョン団長は「2015年日韓合意は政府間公式合意だが、ヒガ○シャたちの尊厳と名誉回復、癒しの精神を見落とすべきではないとハッキリお伝えした」と話しました・・・・一方、安倍元首相との出会いで、来月の就任式に出席する問題は取り上げなかったとも述べました。

ジョン団長は「4日間政策面談を続けながら、会いたいと思っていた全員と会うことが出来た」とし「韓日関係は片方の努力では解決されず、真正性を持って努力しなければならないと強調した」と訪日活動を説明しました・・>>

 

最後の部分の『両方が』または『共に』努力すべきという部分ですが、確かに政策協議団は面会のたびにこの話をした、と関連記事に載っています。ただ、それらをよく読んでみると、『~に意見が一致した』とする範囲には、入っていません。例えば、『未来志向で~関係改善で~意見が一致した』とは書いてあるけど、『共に努力すると意見が一致した(意見が集まった)』とする内容はありません。今回も『協議団側が強調した』とだけなっているのを見ると、安倍元総理はパッとしなかったのでしょうか。

実際、日本側の記事を見ると、安倍元総理が『残念だと言った』『遺憾の意を示した』などの記事が多く、全般的なニュアンスは韓国側の記事とは違います(いつものことですが)。時事通信の場合、「安倍氏は日本企業の資産現金化を回避するよう求めた。韓国が日韓合意を事実上無効化したことを『残念』とも伝えた。代表団側は『お互いに努力しないといけない』との認識を示したという」となっています。

 

公開されたわけではありませんが、政策協議団、誰に会っても、言うことはほぼ同じだった気がします。最初から交渉権を持っていないと話したのは、『事前に決めたとおりに話すだけ』という意味だったのでしょう。それもそのはず、尹当選人 本人がまだ具体的な話をなにもしていないし、できる雰囲気でもありません。

林外相、萩生田経産相、岸防衛相、岸田総理、そして安倍元総理まで、話したこと自体には大した問題は無く、いままでどおりだったと思います。でも、『誰と会っても、話す内容が同じだった』となると、やはり岸田総理が面会に応じる必要はなかったのではないか、と。個人的には、今でもそう思っています。

 

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