※追記・・本記事が載ってから2日後、王岐山 副主席が参席するという報道がありました※
オバマ元大統領(参席予定でしたが無かったことになりました)、岸田総理が相次いで参席しないと報じられ、新型コロナにより、韓国から近いアジアからの首脳参席も容易ではないだろうと言われています。いまのところ、参席が確定したのはシンガポール首脳だけだ、とのことでして。
そんな中、これもまだ確定ではありませんが、李克強(リー・クーチアン)中国首相の訪韓、就任式参席が噂されています。中国側が『いつもよりハイレベルを送る』と話した、とのことですが、いつもなら副総理が参席していたので、それよりハイレベルだと李総理しかいない、とのことでして。
ちょうど一つ前のエントリーにも似たような内容を書いたばかりですが、どう考えても、これは韓米首脳会談での韓国側の発現を『事前に遮断しておく』ための措置でしょう。例えば、『THAADについては何も言うな』などです。『中国に有利なことを韓国に言わせる』のがダメなら、『米国に有利なことを韓国に言わせない』手もあるわけでして。しかし、ソース記事となるソウル経済など一部の韓国メディアは、『韓国の国際的地位が高くなったからだ』と報じています。さて、喜んでいいことでしょうか、これ。以下、引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<中国が、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領当選人の就任式に、副首相(※いつもは副首相が参席しました)よりハイレベルの人を派遣する可能性が高いことが分かった。 2日、ソウル経済の取材を総合すれば、中国は10日に開かれるユン当選人の就任式に、副首相級より上位の人を派遣すると舵を取ったと伝えられた。外交部当局者は、「ユン当選人就任式に中国外賓も参加する予定だ」とし「以前のレベルよりももう少しハイレベルの人が来ると思われる」と話した。
中国の国務院組織の構造的に、副首相級より高い人は李首相だ。李首相よりも高いのは習近平主席だけだ。習主席と李首相は新型コロナ禍以来、2年以上海外に出ていない。李首相は2015年11月、ソウルで開かれた韓中日首脳会談に参加した後、これまで韓国を訪れたことがない。ユン当選人の就任式をきっかけに訪韓するなら、約7年ぶりとなる。中国が韓国の大統領就任式に以前より高い級の人を送ろうとするのは、これまで高くなった韓国の国際的位相(※地位)と無関係ではないというのが外交情報筋たちの説明だ。
韓国は新型コロナ流行期間中に国際社会から防疫成果を肯定的に評価された。Kポップやドラマなど文化芸術分野でも優秀性が認められた。このような背景で、文在寅大統領は2021年6月、英国で開かれた主要7カ国(G7)首脳会議に招待を受けて参加した。米中覇権競争が熾烈になる中、韓国の立地が日を追うごとに重要になる点も注目に値する。米中両方にとって、韓国の協力はますます重要になっているのだ・・>>
李首相の訪韓そのものが誤報の可能性もあります。でも、就任式が話題になっているタイミングで、自力で取材してここまでの記事を載せておいて、そこで『地位』の話になるなんて、本当にワケがわかりません。繰り返しになりますが、どう考えても韓米首脳会談牽制用でしょう、これ。もし李首相が尹大統領と会って面談でもしたら(するでよう、多分)、あとで、韓米首脳会談で米国側はこう聞くはずです。『で、何を話しましたか?』。そこで尹大統領が話す内容と、中国外交部が発表した内容に差があるなら、尹大統領は米国に『信頼』を与えることができるのでしょうか。
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