韓国メディア、この期に及んで『日韓関係は重要だ』という総理の言葉をスクープ扱い

ただいま帰ってまいりました。結果報告ですが、「やったよ、かあちゃん」です。次の段階へ進むことができました。まだステージ1をクリアーしただけですが、これからも頑張ります。ありがとうございます。

で、ブログ本題ですが・・昨日~今日あたり、韓国メディアの岸田総理関連報道に、違和感が半端ありません。岸田総理が日韓関係は重要だと言った!というのがスクープ記事になり、「速報」「総合」などの字がついて報じられています。そこそこ大手メディアも例外ではありません。

例えば、これらは『題』の部分ですが、YTN、聯合ニュースなどが「両国関係を放置するわけにはいかない」と、ニューシースなどが「日韓に問題もあるがこのままにしておくわけにはいかない」と、SBSなどが「林外相、岸田総理の親書を持って訪韓」などと、両国関係が重要だと言った、林外相が親書を持ってきた、そんな『無理のあるポジティブ』に拘っているのが、ミエミエです。

これらの発言は、初めて出てきたものでもありません。この期に及んで、これがここまで記事になるとは、もう何がなんだか。しかも、総理の実際の発言は、「約束を守るのが国家関係の基本」「日本は日本の一貫した立場に基づいて~」など、いつものセリフとセットになっています。しかし、それらの意味をちゃんと指摘する記事はほとんどありません。一例として聯合ニュースの場合は、『国家関係の基本は約束を守ること』と話した、としながらも、その意味については何も書かず、またすぐにポジティブなニュアンスの文章が続きます。

そんな中、「『日本の一貫した立場』というのは、日本が今までの態度を変えないという意味であり、日韓ともに、また既存の立場だけ確認して終わる可能性が大きい」という記事がありました。ニュース通信社、ニュース1です。そこそこ複数の記事を読んでみましたが、こういう分析(分析も何も、なレベルですが)を載せたのは、ニュース1だけでした。なんか、ポジティブな書き方以外はしてはいけないと、マニュアルでもあるのでしょうか。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<10日に開かれる尹錫悦(ユンソンニョル)大統領当選人の就任式に、岸尾首相の代わりに林芳正外相が出席する予定の中、岸田首相が韓日関係改善に対する意志を表わした。9日(現地時間)産経新聞によると、岸田首相はこの日午前、首相官邸で日韓議員連盟の額賀福志郎会長と会った。会談には武田良太日韓議員連盟幹事長も同席した。彼らは日本の与党自民党の代表的な「知韓派」として通じる。

岸田首相は「北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射と核実験の兆候などを考慮してみると、日韓関係は非常に重要だ」とし「今回の出会いで良い対話ができることを期待する」と話した。それと共に「両国の間には難しい問題も存在するが、このまま放置できない」とし「国と国の約束を守ることを基本とし、日本の一貫した立場に基づく対処を進める」と強調した。額賀会長も「関係改善のための環境を造成していきたい」と明らかにした・・

・・ただし、両国が葛藤解決のために具体的な議論をしていけるかは未知数だ。日本政府はこれまで、旧朝鮮半島出身労働者問題、イ○ンフ問題が1965年韓日請求権協定と2015年日韓合意で解決されたという立場を固守してきたためだ。しかもユン当選人の就任式に岸田首相が出席しない理由も、今の韓日関係の中、日本側が「前のめりになる」形を憂慮したものと見られる。岸田首相が「一貫した立場」を強調しただけに、韓日が入場の差だけ再確認する可能性が高い>>

 

読者の皆さんからすると、「いまさら、これが記事になるレベルかよ」と思われることでしょう。でも、他の殆どの記事の場合は、こういう分析(引用部分の『ただし、』以降の部分)すらもありません。単に重要だと言った~親書親書親書~良い対話~で終わりです。明らかなミスリード・・とも言えますが、ここまで無理して就任式を盛り上げて、それで何かが変わるのでしょうか。

 

 

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