ブリンケン国務長官、バイデン大統領の訪韓に同行せず・・日本には同行

尹錫悦(ユンソンニョル)氏が大統領に当選してから、表面的には米国側と『合わせる』発言をしています。韓国では『コードを合わせる』ともいいますが、とにかく米韓同盟が重要だとか、そんな類のものです。バイデン氏もまた、マニュアル的な発言だけなら、尹当選人と声を合わせています。

でも、本ブログでは前から、『尹政権(引受委員会など)、実は米国側とも日本側とも、あまり疎通していないのではないか』という趣旨を書いてきました。尹氏もバイデン氏も、お互いが重要だとか韓米同盟とかなんたらかんたら、ユンたらデンたらと言ってますが、具体的な協力案などについては、あまり疎通していない、そもそもあまり会っていないのではないか、と。訪米した政策協議団が、バイデン大統領ともブリンケン国務長官とも会えなかったのが、代表的です。

 

大統領はともかく、ブリンケン国務長官と会えなかったというのは、韓国側の右寄りメディアも『なんで?』な感じでした。ブリンケン国務長官は、韓国の外交部長官のカウンターパートでもあり、北朝鮮問題、日米韓協力問題などで、よく顔を出す人物です。訪米の後に別の政策協議団が訪日したことを考えると、訪米の際にブリンケン氏と会わなかった(に会えなかった)のは、右寄りメディアからすると、意外だったからです。

で、今回も同じく、『本当に、事前に調整はしているのか?』なことがありました。そのブリンケン氏が、21日のバイデン大統領の訪韓・米韓首脳会談の際に、同行しないとのことです。大学卒業式で演説の予定があり、名誉博士の学位も受けることになっている、と。ただ、その後に日本には行く(バイデン大統領の訪日には同行する)そうです。

 

いくらなんでも、「卒業式あるんで、パス」とは言えなかったでしょう。米国大統領が訪韓、特に北朝鮮関連の問題があった場合には、いままで国務長官は同行しました(本エントリーのソース記事イーデイリーより)。すなわち、米韓首脳会談が決まる前から、この日に演説の先約があったと思われます。尹政権関係者たちが、米国側と米韓首脳会談の日付を調整した際、これがわからなかったのでしょうか。

はっきり書いてあるわけではありませんが、イーデイリーは『就任式に副大統領の夫を送って、首脳会談には国務長官も同行せず、しかも日本には行くという』と、多少(?)、怒っている論調です。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・ブリンケン長官は、韓国訪問日程には参加しないと見られる。米国国務長官は、一般的に、他国を訪問する大統領と同行し、日程を補佐する役割をする。特に対北問題、東アジア安全保障問題に関連して米大統領が韓国を訪問する時は、概ね国務長官が同席し、今まで大統領就任式に米国側使節として参加したりした。文在寅前大統領在任中にも、トランプ前大統領にマイク・ポンペオ当時国務長官が同行した。

しかし、ブリンケン長官は22日から行われるバイデン大統領の日本訪問の際には日本に行くとみられる。日本ではクワッド首脳会談などが開かれ、米国の立場としては、韓国訪問に比べて日程が重要なのだ。10日に開かれた尹大統領の就任式にも、米国は国務長官、ホワイトハウス安全保障官など重要な位置の人を派遣しなかった。代わりにハリス副大統領の夫であるダグラス・エンホフ弁護士が就任式に出席した・・>>

最後に、まさかとは思いますが・・『日本より先に』を最優先したせいで、国務長官は来なくていいから日本より先にしてください、とでも言ったのでしょうか。まさかとは思いながらも、「そんなはずはない」とは言えないのが、またなんとも・・

 

 

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