6月、日韓首脳会談なるか?

韓国の多数のメディアが、またもや日韓首脳会談関連記事を載せています。6月29~30日にスペインで開催されるNATO首脳会議に、岸田文雄総理も尹錫悦(ユンソンニョル)大統領も招待され、参加を検討している、とのことでして。だから初めて両首脳が対面することになるし、首脳会談もするのではないか、というのです。

政策協議団の訪日から、ずっと『首脳会談して!』な記事が溢れています。さすがに落ち着いたかと思いましたが、就任式が終わってからまた盛り上がっています。東京オリンピック開会式のとき・・ほどではありませんが、雰囲気は似ています。中でも特に印象的なのが、10日の聯合ニュースです。なんか、~だったけどさ、~ではできそうじゃね?・・な感じで、読んでいて虚しくなります。以下、ちょっと引用してみます。各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・尹大統領の就任式に岸田首相が参加することを望む気流があったが、林外務相が首相の特使資格で参加し、就任式をきっかけにした日韓首脳会談は成就しなかった。24日に東京で開かれるクワッド(Quad・アメリカ・日本・オーストラリア・インドの安保協議体)首脳会談をきっかけにしたユン大統領の訪日も、現在では実現は難しいという観測が優勢だ。

韓国と日本ではない第3国で韓日首脳会談が開かれる可能性もある。日本のマスコミによると、岸田首相は来月10~12日、シンガポールで開かれるアジア安保会議(シャングリラ会合)への参加を調整している。英国国際問題戦略研究所(IISS)が主催するアジア安保会議は、アジアとヨーロッパ、米国の国防長官などが出席し、安保懸案を議論する席だ。

韓国では2010年李明博当時大統領がシャングリラ会合に参加した前例がある。ユン大統領が韓国大統領として12年ぶりにこの会議に参加すれば、韓日首脳会談の機会が生じるわけだ。来月末に続く主要7カ国(G7)首脳会議と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を契機に韓日首脳会談が開かれる可能性もある・・>>

 

ちなみに、記事の題は、『親書をやり取りした尹と岸田、首脳会談はいつ?』です。G7やシャングリラ会合などは、とりあえず招待を受けてから考えたほうがいいのでは・・な気もしますが、とにかく、ものすごく首脳会談したがっている、というのは分かる気もします。しかし、クアッド首脳会談に尹大統領が参加するという話、確かにありました。過去エントリーでも紹介したことがあります。当時、尹当選人側(引受委員会など)は事実ではないとしていましたが、あれはやはり本当だったのでしょうか。

で、NATOですが・・菅総理と文大統領もそうでしたが、立ったまま挨拶するぐらいならあるかもしれません。でも、少なくとも現状のままだと、挨拶以上は難しいでしょう。韓国日報の記事によりますと、就任式の後に林芳正外務相と会った際にも、尹大統領は『岸田総理との早期の首脳会談』を希望した、とのことです。しかし、日本側の反応は、パッとしない、とも。

 

<<尹錫悦大統領が10日、林芳正日本外務相と会った席で、韓日首脳会談の早期開催を希望したと日本読売新聞が11日報道した。しかし、日本政府は、韓国の新政府が過去史懸案に対する「具体的な解決策」を出さない限り、首脳会談は難しいという立場だ。読売は・・・・早期に対面して韓日首脳会談を開催することに意欲を示したと報道した。それとともに、日本政府は「韓国側で具体的な解決策を提示しない限り首脳会談を行う意味がない」(内閣閣僚)、との見解が強いと伝えた。まだ「尹政権の歩みを見て慎重に関係構築を推進する態勢」ということだ・・>>

東京オリンピックのときもそうでしたが、なにをここまで首脳会談に燃えて(?)いるのでしょうか。とりあえず少し待ってみようとか、思わないのでしょうか。それに、韓国側の対応は何も変わっていません。多分、同紙の別記事だと思われますが、10日の読売新聞によると、林外相は会談で「旧朝鮮半島出身労働者問題をはじめとする日韓間の懸案の解決が必要だ」と述べたものの、尹大統領はまたもや「関係改善に向けて『共に』協力していきたい」と語った、とのことでして。その場で対面での首脳会談開催にも意欲を示したとなっていますが、『共に』と言っている時点で、変化なしです。 今日、更新1回休みます。次の更新は、夕方前には致します

 

 

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、画像左の方ですが、<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が2022年4月28日に発売されます。日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・のほうですが、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した本が発売中です。卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日)。なぜ今韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。 ・に、既刊 <文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。同じく既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。