韓国紙「IPEFに参加してやる代わりに、米国に永久通貨スワップと日本への圧迫を要求しよう」

一行でまとめますと、『クアッドやIPEF(インド太平洋経済枠組み)に参加してやるかわりに、永久通貨スワップと日本への圧迫を要求しよう』という記事がありました。ソウル経済です。ちなみに、『クアッド』については題にそう書いてあるだけで、本文は主にIPEFの話です。簡単に言うと、米国手動のサプライチェーン強化の一環です。米国は、日本、韓国にもIPEF参加を提案するのではないか、そう言われています。

韓国の場合、IPEFに入らないと非常にマズイでしょう。それに、クアッドの場合、米国から『いまのところ参加国を増やす予定はない』という趣旨の発言がありました。何をどう間違えれば、記事のような主張ができるのでしょうか。もし米側がIPEF参加を提案するなら、韓国としては、いままで米韓関係がぎこちなかったこともあるし、むしろ『ありがたい話』と認識すべきではないのか、私はそう見ていますが。

記事をよく読んでみると、またアレのバリエーションであることがわかります。『韓国は何もする必要がない』という考え方のことです。優秀だから、素晴らしいから、他の誰かがやるべきだという、例の考え方です。韓国がIPEFにわざわざ参加してあ・げ・るから、米国は相応の代価を保障すべきだ、というわけです。私の曇った心のせいかもしれませんが、そういう意味としか思えません。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・今回の韓米首脳会談で見せる韓米の『密着』レベルに応じて、北東アジア情勢は再編されることになるだろう。 AI、ビッグデータ、次世代ネットワーク5G・6Gを前面に出した中国型政治・経済モデルの核心は半導体とバッテリーだ。中国を牽制している米国の経済協力手段であるインド太平洋経済フレームワーク(IPEF)は、半導体など核心素材の共同サプライチェーン構築、デジタル経済、気候変動などの協力を盛り込んでいる。

そこで、半導体とバッテリー分野で最高の競争力を持った韓国としては、韓米首脳会談でもっと良い結果を得るため、IPEFを利用すべきだとの主張が出ている。米国の参加要求が予想されるIPEFに、韓国が電撃参加する代わりに、米国から「経済安全」の保障を約束を得る「大胆なビッグ・ディール」をしなければならないというのだ。最低限として、中国の反発と北朝鮮の脅威に対処できる方案である「強力な核抑止力確保」、「永久的な韓米通貨スワップ」ぐらいは、米国から保証してもらわなければならないという主張である。

シンガクス元外交部次官は、「北朝鮮核問題を真剣に扱い、戦術核を再配置する水準の抑止力強化をしなければならない」とし「永久的な韓米通貨スワップは、中国の反発に対処できる、金融市場の防御装置になってくれるだろう」とした。米国に、韓日関係改善のための役割も要求しなければならないという助言もある。ワンソンテク 韓平政策研究所グローバル外交センター長は、「重要な韓日関係の改善のため、米国政府が早い時期に前向きな措置をするよう、提案することもできるだろう」と話した・・>>

 

別に狙って書いているわけではありませんが、一つ前のエントリーと一脈相通ずるような気もします。繰り返しになりますが、IPEF参加の提案があった場合、韓国としては『参加する』以外に選択がないでしょうに。そもそも、そんなに凄いなら、なんで通貨スワップを要求するのか、そこからして疑問です。

 

 

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