記者「共同声明に『日米韓』はあるけど『日韓』がありません。米国側が、日韓関係で何か言いませんでしたか?」/韓国「それまで入れると長くなり過ぎで・・」

昨日共同声明についてエントリーしながらも思いましたが、思ったほど『日米韓』が強調されませんでした。いつもどおり、むしろいつもより少し弱め?といったところです。『インド太平洋』など、国家よりは『地域(域内)』を強調するニュアンスだったから、でしょうか。この点について、オーマイニュースが、「『日米韓』は2箇所だけ、『日韓』は入ってもいない」と指摘しながら、国家安保室関係者たちと日本メディア記者との質疑応答を紹介しています。

ソース記事によると「日本メディアの記者」が、首脳会談のあと、国家安保室関係者にこんな質問をしました。「共同声明に『日米韓』は出てくるけど、『日韓関係』についての内容はありません。首脳会談で日韓関係についての内容はなかったのでしょうか。それとも、米国側から日韓関係改善を願う発言があったのでしょうか」。

心が曇っている私には、質問の後半部が「日韓関係改善について何か要求があったけど、それだと『日米韓』アピールの邪魔になるから、共同声明には入らなかっただけですか?」に見えました。で、この質問に対し国家安保室の人の答えですが、至ってシンプルというか、ちょっと愚直な感じのものでした。いわゆる「字数の問題(長さの問題)」があるからだ、というのです。これって、あるにはあったという意味ですが・・どんな話なのかは言いませんでした。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・共同声明で「韓米日三国協力の重要性」というフレーズは、たった二回登場する。「韓日」関係を言及する内容は全くない。なぜだろうか。国家安保室の主要関係者たちはこの日(※21日)午後、韓米首脳会談が終わった後、今回の首脳会談の成果を説明する場でその理由を明らかにした。

質疑応答で日本メディア記者が「今日の共同声明を見れば、韓米日協力については話があった」とし「韓日関係については(韓米首脳会談で)話がまったくなかったのか、それとも米国側から韓日関係改善を望む発言があったのか気になる」と質問した。この質問に、キムテヒョ国家安全保障室1次長が回答に出た。

キム次長は「今日合意されたアクション・プランというか、行動計画がですね、20個を超えます。私が数えてみたら、ですね」とし「だから、当然と思ったのは、文章を入れる隙がなかった。長くなりすぎますから、合意文が」と答えた。すぐにキム次長は「だから、韓日が事実信頼を積んでいきながら、懸案を含め、これまで両国関係の問題を、次第に解決していくことに努める、ということは、米国も知っていまして、日本も共感しているし、私たちもそうします」としてから、韓日の政治状況を例に挙げた説明を続けた。

彼は「ところが日本も参議院選挙があり、韓国(韓国)も国内選挙があり、様々な山積みの問題が多い」とし「三国(韓米日)がともに見守りながら、まず飛行機路線から開いて(※入国緩和)、観光にも行き、それと共に経済的な、安全保障的な件も一つずつ乗り越えていくという共感をしています」とも話した・・>>

 

「そこまで重さがある内容ではなかったけど、何か話はあったようだな」ということでしょうか。しかし、こんなところでも「選挙が~」が出てくるとは、ちょっと驚きですが。とにかく、昨日から、「答弁になってないコンテスト」でもやっているのかこの人たち・・といったところですが、キム次官の答弁を聞いて、18日に過去エントリー<韓国紙「バイデン大統領、日韓関係に介入するのだろうか」 / 専門家「・・しないでしょうね」>で紹介した、ある見解を思い出しました。

「韓日両国の問題は絡み合っているため、米国がこうしろ、ああしろと言うことは出来ない。そんなことをしたら、韓日両方に負担を与える状況になるだろうし、米国もそれを知っている(チョジング慶南大極東問題研究所日本センター長)」 / 「韓日両国首脳ともに関係改善する意志を確認しただけに、バイデン大統領がまた言及する可能性は少ないと見る(パクウォンゴン梨花女子大学教授)」。

 

「絡み合っている」というのを「世論(選挙)」と見ることもできるし、「すでに関係改善する(できればしたい)と日韓首脳が言っている」のも、尹大統領が政策協議団を日本に送り、岸田総理が会って「関係改善っていいことですよね」「いいよねいいよね」(意訳)・・と話したのも事実です。確かに、この状況で、日韓合意で失敗したこともあるバイデン氏が、そこまで積極的な話をしたとは思えません。そもそも、そこまで重要視しているなら、共同声明に一言入れたほうが、ずっと波及力があったでしょう。

一つ前のエントリーと同じ結論になりますが、『何か言っただろうけど、そこまで重い発言ではなかった・・といったところでしょうか。やはり『無難』、言い換えれば良くも悪くもパッとしない内容だった米韓首脳会談。個人的には、THAAD関連の話が無かったのは尹政権にとって『ものすごいミス』だったのではないか・・そんな気もする、そんな会談でした。次は、日米首脳会談でどんな話が出てくるのか、期待したいと思います。ブログ更新的にも(おい

 

 

おかげさまで新刊『日本人たらしめているものはなにか』を追記しました。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、その自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。