韓国メディア、また謎の主張・・「韓国は米国に『与え』続けないとならないのに、日本は韓国より多くを『もらって』いる」

米韓首脳会談は今でも韓国メディアから絶賛されています。特に中央日報は、もう完全にUSA!USA!モードで、尹政権が中国との関係を諦めて完全に米国側についた、という内容の記事を連発しています。2~3日前までは『日米首脳会談に比べると、米韓は徳談だった』とするなど、それほどでもなかったですが、急に何があったのか・・

しかし、一部のメディアは、日本と比較して大した成果が無かったとしながら、本当に得をしたのは日本で、韓国は助演にすぎなかったのではないか、そんな論調の記事も載せています。「もらえる」だけに拘る論調があり、24日にエントリーしたばかりです(狙って書いたわけではありませんしソースメディアも別ですが、続編みたいな話になりました)。同じく少数ではありますが、ネットでも、「ここまで高く持ち上げられるような内容なのか」としながら、「政権交代と言いつつ、こういう不自然さは文在寅大統領のときの米韓首脳会談と同じだ」と指摘する声もあります。

 

どうでしょう、個人的には、日本と比べることさえしなければ、普通の会談だったと思いますけど。そんな中、ヘラルド経済が、とても率直な(?)記事を載せました。「このままでは日本と協力することになる」のが、大きな問題だというのです。バイデン大統領が介入するかもしれないけど、そんな流れに乗っていたら、尹政権は世論の反対にぶつかるだろう、と。

記事は、「米国に何かをプレゼントし続けないとならない韓国とは違い、日本は韓国より多くのことを得ている。尹政権が深く考えずに日本との協力ばかり主張していたら、世論が黙っていないだろう」と主張しています。ヘラルド経済は、別に左寄りというわけでもないですが、なんかちょっと『浮いている』感じの記事でした。でも、ある意味、韓国メディアの率直な『心情』(笑)ではないでしょうか。

 

記事は、日本と韓国が「到底一緒に歩くことなどできない」としているのに、いまのままでは国際舞台で協業しなければならない構造が形成されつつあるとし、韓国は米国にギブアンドテイクをしなければならないけど、日本は米国に何かしなくても得をしつつある、という主張を展開しています。米韓首脳会談では、支持率がパッとしないバイデン大統領は半導体技術と雇用が必要だったし、韓国は米国の安保保障が必要だっただけに、お互いがそれらを得ることができたけど、日本の場合はそんなこともせずもっと得をしている、というのです。ここからは引用してみます。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・米国はもっと広いところを見ている。(※米韓首脳会談で望むものを手に入れた)バイデン大統領は、さらに多くのことを日本に与えた。岸田文雄首相との首脳会談で日本の軍事力を大幅に増やすことを容認した。日本を国連安保理常任理事国入りを支援すると明らかにした。日本を、再武装だけでなく、グローバルイシューを管轄する中心国、いわば米国と似たようなレベルにしようとしているのだ。

安保・経済的に中国牽制が主要目的のクアッド(米国・日本・オーストラリア・インド安保協議体)と新たに発足させたインド・太平洋経済フレームワーク(IPEF)で、日本の役割が重要だと見ているためだ。ウクライナ事態によりヨーロッパに対応しないといけない米国としては、アジア・太平洋では日本が主導的に中国牽制を分担してほしいと、協力をお願いしている格好だ。米国に何かをどんどん『与えて』関係を証明しないとならない韓国とは、待遇が違う。

 

問題は、韓国としては協力しづらい日本と、米国が描くクワッドやIPEFで、呼吸を合わせないとならないという点だ。このため、輸出管理厳格化問題をなんとかするためにバイデン大統領が韓米日首脳会談を開くという観測もある。韓国の観点からは問題が多く、結局は無効化した2015年の日韓合意を調整していたバイデン大統領が、またもや仲裁者の役割を果たそうとするかもしれないのだ。

国民感情は準備ができていないのに、日本と和解するよう、米国が促している。ユン大統領は、バイデン大統領と方向性を合わせればそれが国益に合致すると見ているようで、心配だ。尹政権の真の見せ所は、韓日関係をどうやって解くかにかかっている。米国の意図通りに急ぐだけなら、国民世論の反対にぶつかることになるだろう・・>>

 

韓国が米国に与えたものも確かにあるとは思いますが、韓国が米国から得たものも決して少ないないと思いますし、ギブアンドテイクが外交でしょう。「日本は、ただでもらっている」という見方が間違っています。日本が相応の役割をするから、米国が日本に頼り、日本が米国に頼るわけです。前にも紹介したことがありますが、これも韓国の諺、「他人の餅は大きく見える(『隣の芝生は青く見える』と同じ意味)」でしょうか。

それに、なんかバイデン大統領が介入することが前提のようになっていますが・・そのために首脳会談やるという観測、ありましたっけ。初耳ですが。これから日米韓首脳会談がって、その話が関連した話が出てくる可能性はゼロではないでしょうけど、いまのところ、バイデン大統領が直接介入することはないと思われます。結局、韓国側の『日本関連』記事のほぼ全てがそうですが、「『日本の優秀さ(相応の役割をしている、など)』を認めようとしないこと」。これが、不自然な論理展開の原因ではないでしょうか。

 

 

おかげさまで新刊『日本人たらしめているものはなにか』を追記しました。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、その自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。