一部の韓国メディア「・・日本に比べると、韓国はあまり『もらえなかった』」

日米首脳会談に続き、今日はクアッド首脳会談です。オーストラリアの場合新しい首相が来ることもあるし、サプライズは期待薄でしょう。でも、共同声明で『中国』を明記するという話もあるし、どうなるのか、楽しみです。次の更新はいつもよりほんの少し(←強調)遅くなるかもしれませんが、できれば次のエントリーはクアッド首脳会談関連にできれば、と思っております。

で、本題はまた米韓首脳会談、日米首脳会談関連です。一部の韓国メディアが、「やはりね、米国ってさ、韓国より日本だよね」というスネた論調の記事を出しています。特に、「米韓首脳会談は徳談(歓談)をして、日米首脳会談は本音を話した」とする中央日報の記事は、なにげに的確な表現ではないでしょうか。結局はサムスン凄い!な感じになるのが残念ですが。ちなみに徳談とは、もともとは新年などにお互いに祝い合う会話を意味しますが、今では『歓談』と似たような意味で使うこともあります。

もう一つ引用するなら、国民の力(与党)首席スポークスマン、ホ・ウンア氏とのインタビュー放送です。直接的に『日本に比べると、あまりもらえなかった』という話が出てきます。しかもKBS(日本で言うNHKのような立場の放送局)。ホさんは米韓首脳会談のことで尹錫悦(ユンソンニョル)政権を高く評価していますが、番組進行者は「日本に比べると、韓国はあまりもらえたものが無い、そんな気がしますけど」と話しています(原文では『私たちには、あまり、くれなかった』)。「比べるようで、気が進みませんが」と、とても慎重な論調ではありますが。以下、二つの記事から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<< アメリカは、やはり韓国より日本に近いようです。バイデン大統領が、韓国では徳談だけで、日本では本音を打ち明けました。 23日日米首脳会談記者会見内容です。「(台湾有事の際、軍事的に介入するのか)そうだ。 それが私たちの約束だ。中国が台湾に武力を使うことができないように、日本などと共に行く」、「より強い日本、より強い米・日同盟はこの地域に良いものだ」、「日本が国連安保理事会常任理事国になることを支持する」、「日本の防衛力増強(基地攻撃能力を含む)を支持する」、「中国の一方的な現状変更の試みと北朝鮮の核問題に米日、韓米日が緊密協力対応していくだろう」・・(中央日報)>>

 

<<・・「(※ホウンア首席スポークスマンが、米韓首脳会談を高く評価しながら)今回の韓米首脳会談は、韓米同盟がグローバル包括的戦略同盟へと跳躍したことを意味しており、また韓国の強力な経済、安保動力になると評価しており、また今回の会談が国民が体感する実質的な成果が現れるようにするのが重要です。私たち国民の力は、国会レベルでは後続措置を続けるために最善を尽くします。豪華ではなかったにせよ、実質てきな成果のための会談だった、という評価がもっと適切だと思っています」。

(※番組進行者のチェギョンヨン氏)「私が、ちょっと比較をするようで何ですが、バイデン大統領が日本に行って、なぜ国連安保理常任理事国支持をしたでしょうか。バイデン大統領のそれは、大きいと思います。『他人の餅』だからそう思ってしまうのかは分かりませんけど(※『隣の芝生は青く見える』と同じ意味で、『他人の餅の方が大きく見える』という韓国の諺から)、それは、ちょっと、大きく見えます。防衛力増強の指示だってそうですし。ところで、それらは、日本がずっと要求してきたものなんです。 だから大きく見えるのではないでしょうか。私たちは、あまりもらえていないのではないか、そう思ってしまいます。この点、 どうお考えですか?」

(※ホウンア氏)「ええと、韓米首脳、韓米強化について、まだ始まってから30日にもなっていないので、最初からあまりにも多くを望むのは欲張るのではないかと思います。新たに、こうまた始まる韓米同盟について、見守ってください」・・>>

 

最後は「ユン大統領の次回作にご期待ください」に聞こえなくもないですが・・前にも書いたことがありますが、わざわざ日本と比べないかぎり、そこまで悪い内容でもありませんでした。ホウンア氏の話も、分からなくもありません。今の時点だと、確かに「結果を見守る」でいいじゃないでしょうか。ただ、どちらかというと、『見守る』の対象がちょっと違います。尹政権が自由民主主義勢力の流れに共にしてくれるのか、その方を見守るべきでしょう。

少なくとも外から見るには、韓国の中国関連外交がおかしくなったのは、『右寄り』の朴槿恵大統領のときでした。文在寅大統領がやりすぎで、影が薄くなったのも事実ですが。ユンたんが、パクたんやムンたんとは違う路線を維持できるのか、見守るポイントはそこでしょう。米韓の共同声明にはなかったウイグル自治区や香港の問題についても、日米では明記されています。こういう部分を尹政権が『重く』受け止めているのか、どうか。自由民主主義陣営の一員なのかどうかは、そういう『価値観』にかかっている、とも言えます。しかし、ホウンア氏、ここで「30日にもなってないから」と言っていいのでしょうか。「歴代大統領の中で、もっとも早く米韓首脳会談できた」と、かなり話題でしたが(笑)。

 

 

おかげさまで新刊『日本人たらしめているものはなにか』を追記しました。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、その自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。