韓国メディアで盛り上がる「6月日韓首脳会談」・・「文政権は日本と首脳会談しようとしなかった」など明らかに間違った記述も

尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が、今月スペインで開かれるNATO首脳会議に「参加を積極的に検討する」としています(日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドが招待されたとのことです)。ユン大統領の参席は、まだ決定事項ではないとの話もありますが、ほとんどのメディアは「事実上、参加を決定したのではないか」とも報じています。

ちょうど2週間ぐらい前、岸田総理も日本の総理としては初めてNATO首脳会談に参席(こちらもまた、『する方向に調整』ですが)するとのニュースがありました。そこで、ユン大統領がNATO首脳会談に参席すれば、岸田総理との会談も行われるのではないか、そんなニュースが増えてきました。5月31日のものですが、ニューシースのもまた、「ユン大統領は米日中朝の順で首脳会談すると言った。次は日本との番だ」としながら、こう書いています。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<尹錫悦大統領は候補だった頃、「大統領になれば米国・日本・中国・北朝鮮の順で首脳会談をする」と明らかにした。米国のジョー・バイデン大統領との初会談は21日ソウルで開かれた。「次の順番」である岸田文雄日本首相との会談がいつ開かれるかに関心が集まっている。

外交情報筋たちは、来月(※6月)29~30日、スペインマドリードで開かれる北大西洋条約機構、NATO首脳会議の出席をきっかけに、日韓首脳会談が開かれる可能性が大きいと見ている・・・・こうした中、パクジン外交部長官が今回のNATO首脳会議に先立ち、米国と日本を相次いで訪問する方案を協議中であることが知られ、これを通じてNATO首脳会議での韓米・韓日および韓米日首脳会談の開催が調整されるものと見込まれている・・>>

 

さて、どうでしょう。個人的には、可能性はとても低いと思いますが、韓国メディアも、全ての記事が「首脳会談できる」と報じているわけではありません。中には、「まだ首脳会談は難しいのではないか」「簡単に挨拶するだけで終わるのではないか」と予想している記事もあります。いつもの「まだ参議院選挙前だから、首脳会談はできないかも」とする記事もあります(笑

しかし、中には、かなり積極的に首脳会談の可能性をアピールする記事もありますが・・明らかに間違った記述をする記事もあります。 例えば文化日報の場合、『文在寅大統領は、日本との首脳会談から目をそらしてきた』としています。文政権が、去年からどれだけ日韓首脳会談にこだわっていたのか、まさかもう忘れてしまったのでしょうか。

 

<<尹錫悦政権は、前任文在寅政権が目をそらしていた韓日首脳会談を、2年6ヶ月ぶりに再び開く方案に対する具体的な議論に入るものと見込まれる。4日、日本の共同通信は、日本政府関係者を引用し、「岸田文雄日本首相が来る29~30日、スペインマドリードで開かれるNATO首脳会議に参加する方向に検討に入った 」と報道した。報道によると、岸田首相のNATO首脳会議の出席検討は、ロシアによるウクライナ事態と、中国への対応で、米国、ヨーロッパとの連帯を強化する目的だとされている。

ユン大統領も現在、NATO首脳会議の出席を検討していることが分かった。ユン大統領と岸田首相が共にNATO首脳会議に出席するようになれば、日韓首脳会談も行われる可能性が高い。北朝鮮核問題共同対応と経済協力・人的交流拡大、各懸案などが議題になると予想される。ジョー・バイデン米大統領と、韓米日首脳会談も検討することもできる・・>>

 

他はともかく、東京オリンピック開会式前のあの騒ぎをもう忘れたのでしょうか。人生に一度見られるかどうか分からない、凄まじいラブコールでしたが。結局、霧散しましたけど。「日韓首脳会談はまだ現実的ではない」とする主張に対し、ある種の反論のつもりでしょうか?それとも、なんでもかんでもうまくいかないのは前政権のせいで、もう政権が変わったから大丈夫だと思うために、セルフで記憶の改ざんでもしたのでしょうか。

菅総理のときのように、挨拶(初対面ということもありますし)するだけなら、あるかもしれません。でも、それ以上は難しいのでしょう。もし何か政治的な理由で会談(のような何か?)ができたとしても、どうせ平行線がどうとか、そんな話ばかりでしょうけど。

 

 

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