「首脳会談、見送りで調整」記事に対し、「べ、別に会談しないといけないわけでもないからね」、「すでに他国との会談で日程はいっぱいだ」などの話が出ています。
もちろん、まだ会談無しと決まったわけではありません。日韓両方から「まだ決まったことはない(いつもこう言いますが)」とされているとのことで、それに、こういう記事が流れたからこそ、韓国側の首脳会談アピールはもっと強くなる可能性もあるにはあります。ただ、意外と韓国メディアからは、「やはりそうか」との論調も見受けられます。
ハッキリ書いてあるわけではありませんが、多分、記者たちとしても、取材の過程で「あ、難しいな、これは」と感づいていたのでしょう。聯合ニュースの場合は、例の産経新聞の記事も取り上げているものの、ちゃんと議題を決めて行う正式会談なら、タイムリミット的にもう難しいのではないか、と書いています。『後2週間もないのに、議題の事前調整が必要な首脳会談はもう難しい』という論調です。
ちょっと行間を読んでみると、聯合ニュースは大手だし、ニュース通信会社最大手として多くの記事を出しているから、もし日韓の間で議題の調整のような動き、やり取り、そんな流れがあったなら、何かの形で情報をキャッチできたはずです。もし正式に首脳会談をやるなら、もう今頃は議題関連のネタが手に入るはずなのに、そんな話はまったく聞こえてこなかっらい、そんなところではないでしょうか。私の読み間違いかもしれませんが。以下、<<~>>が引用部分となります。
<<・・日本側が日韓首脳会談に未来志向の態度を見せず、推進動力が弱い状況だと伝えられた。それぞれ先月、昨年10月に就任したユン大統領と岸田首相が、多国間協議であるNATO首脳会談の枠組みの中で自然に初対面できる機会が生じただけに、2年7ヶ月ぶりの両国首脳会談の可能性も予想されてきた。しかし、今、NATO首脳会議を2週間控えてあるが、核心議題の事前調整が必要な日韓首脳会談の可能性は高くない雰囲気だ。内主で予想された朴ジン外交部長官の初訪日も今月中に難しいだろうという観測にさらに重さが載っている。
来月10日、参議院選挙を控えた日本政府の内部政治事情が背景として指摘される。日本では選挙を控えて、両国の懸案において柔軟性を見せるのが難しい状況だ。これと関連して、産経新聞は、日本政府は今回、韓日首脳会談をしない方向で調整中だと、複数の自国政府関係者を引用して報道した。
これまで大統領室では、韓日首脳会談の開催条件が十分に成熟しなかったと判断しながらも、両国首脳が会うこと自体に意味があると判断し、首脳会談の可能性を否定しなかった。しかし、日本側が首脳会談に微温的な態度を示しており、私たちも積極的にぶら下がらないスタンスになった。国家安保室関係者はこの日「(NATO首脳会議のきっかけに)日韓首脳会談を必ずしなければならないとは思わない」と明らかにした。
現在、ユン大統領のマドリード日程も、NATO首脳会議に出席する他の国家との両国会談の日程でぎっしり詰まっていることが分かった。ただ、多者首脳会議の期間、首脳間の対面は予定外に行われることがしばしばあるという点で、略式な歓談などの形で会う可能性は開かれている・・・・大統領室関係者は「韓日首脳の出会いは、その特性上、多国間協議で、当日午前に決まったりもする」、「どんな形式になっても首脳同士で会うことが重要なのではないか。まだすべての可能性は開かれている」と説明した・・>>
さて、「かならず会談しないといけないわけでもない」と「どんな形でも会うのが重要だ」は、なんか、意見が一致しない気もしますが・・そこはともかくして。記事によると、パクジン外交部長官の訪日も、延期される可能性が高くなったとのことです。すでに2~3日前から他のメディアも同じ記事を出していたし、参議院選挙の日程(さえ終われば~ではなく、単に日本内の日程)を考えると、こちらももうタイムリミットは過ぎていると言えましょう。
もう韓国にとって期待できるのは、適当な挨拶だけの『遭遇』、または日米韓首脳会談でしょう。米国側が強く要請すれば、可能かもしれません。でも、こちらもまた、議題の調整とかが必要でしょうし、やるならすでに何かの話が出ているはずでは。少なくとも現状では、可能性はそう高くないと思われます。
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