(※追記)米国財務省、財務長官の訪韓を前に「通貨スワップは私たちの管轄ではありません」

ちょっと呆れるほど、通貨スワップ関連記事が出ています。いろいろありますが、やはり『韓国銀行の0.5%の金利引き上げが、全然効いていない』のが大きいでしょう。何度も取り上げましたが、家計負債問題があるので、この0.5%金利引き上げは破格のものでした。しかし、それでも何の効果もありませんでした。

本ブログも2連続でスワップエントリーになりましたが、一つ前のものとはちょっと違う方向で書いてみたいと思います。まず、マスコミは全然取り上げず、一部の個人ブログやネットメディアが記事にしているだけですが、ブルームバーグが、「デフォルト可能性が高い50ヶ国を選定した」と騒ぎになっています。で、その結果、47位が韓国だった、と。ネットでは、かなりショッキングなニュースだという反応です。つい去年まで『先進国!(先進国!)』と騒いでいましたから。50位内に日本が無いというのも、理由の一つかもしれません

(~)だけ、追記です・・この件、19日にチュミエ元法務部長官が『すでにブルームバーグは、韓国を債務履行ができないと見ている』と話すなど、騒ぎが大きくなりました。そこで、20日にSBSがブルームバーグに問い合わせたところ、ブルームバーグは「現在の世界的なリスクにさらされている開発途上国50ヶ国のデフォルト可能性を調べてみたもので、世界で韓国が50番目に可能性が高いという意味ではない」と答えた、とのことです)

 

ブルームバーグ独自の判断によるものですし、そこまで騒ぐ必要もないのでは・・という見方もできますが、通貨スワップ関連記事が多い中、大手はおろか中堅メディアもこのニュースを総スルーしていることが、逆に『わざと報じないでいるのではないか』という疑問を巻き起こしているのでしょう。まず、ネットメディア「Eコリア」の記事からちょっと引用してみます。どうやら、左側支持の番組が、初めてこのニュースを伝えたようです(笑)。文政権ではこうではなかった!と言いたかったのでしょう。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

<<・・ブルームバーグ通信は去る7日(現地時間)、スリランカに続き多くの新興国が債務不履行(デフォルト)に陥る可能性があるととの憂慮が拡散している、と報道した。ブルームバーグは、国際原材料価格の急騰と金利の引き上げ、ドル高など、世界経済環境の悪化で25兆ドルに達する負債リスクが発展途上国に連続的なデフォルトのリスクを加えていると伝えた・・

 

・・記事は、50の新興国の負債脆弱性順位をまとめてある。ここに韓国は47位になった。 1位はエルサルバドル、続いてガーナ、エジプト、チュニジア、パキスタンなどが可能性が大きい国とされている。このニュースは去る14日、TBSラジオ「キム・オジュンのニュース工場」に出演したチェ・ペグン建国大経済学科教授が「ブルームバーグの記事には、私たちが知っているエルサルバドル、ガーナのようなまずしい国家が含まれているが、ここに韓国に含まれたのだ」と発言し、これが一部のオンラインコミュニティとソーシャルメディアに広がり、論議が大きくなった・・>>

こんなときも、他国をうえから目線で語るのは相変わらずですね。息苦しいものです。で、その韓国ですが、通貨スワップ関連議論が壁にぶつかったようです。公式発表ではありませんが、ニューシースの取材によると、米財務省は「(管轄ではないので)通貨スワップには関わることができないという立場だ」と、現実バリアーを使った、とのことでして。ちなみに、韓国銀行総裁も似たような発言をしています。

 

<<ウォン・ドル為替レートが1320ウォンを突破するなど、外国為替市場の安定のために昨年末終了した韓米通貨スワップを再開しなければならないという声が出ている。ジャネット・イエレン米国財務省長官が19日韓国を訪問する予定であり、通貨スワップ締結の必要性などについて水面下で議論がなされているのか、関心が集まっている。

韓国銀行は13日、金融通貨委員会定例会議を開き、史上初めて基準金利を1.75%から2.25%に一気に0.5%ポイント上げる「ビッグステップ」を行ったが、為替レート防御には力不足だ・・・・しかし、通貨スワップは、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で議決する事案であるだけに、今回の会談で公式に取り上げられる可能性は高くない。ただし、外国為替市場の安定化案について議論する過程で、非公式的な議論はあるものと見られる。

 

企画財政部の高位関係者は、「通貨スワップは両国中央銀行が議決する事案であり、権限外のことであるため、米財務省は、関与できないという立場である」とし、「通貨スワップ締結の必要性について議論があるかもしれないが、公式に議論したりするのは難しく、外国為替市場の安定化案については議論できる」と話した。公式的な議題として提案することは難しいけど、通貨スワップ締結の必要性などについて非公式的な議論がなされることはありえる、という意味だ・・

・・これに先立ち5月、韓米首脳は共同宣言文を通じて「秩序よく機能する外国為替市場を含む持続可能な成長と金融安定性を増進するため、両首脳は外国為替市場の動向に関して緊密に協議していく必要性を認識した」としたことがある。ただし、今回の韓米財務長官会議で通貨スワップが非公式に議論されることはあっても、実際に締結される可能性は高くない。FRBの同意なしに決定できることでもないし、韓国とだけ締結する場合、公平性などの問題もある。

 

企画財政部関係者は「両国財務長官が通貨スワップを議論したとしても、FRBの承認を受けなければならないため、実際に締結される可能性はないと見ていいだろう」とし、「私たちの立場からすると、急だと言えるだろうけど、米国の立場からすると、韓国とだけ締結してくれる理由もない」と話した・・>>

ひょっとすると、一つ前のエントリーの記事も、現実バリアーを破る方法は無いと分かっていて、だから対中政策がどうとか、そんな話を持ち出したのかもしれません。しれませんというか、知りませんけど。ネットでは文たん支持者たちが、「文大統領のときは、事実上のG8で、日本より安全だった」とかそんな書き込みを頑張っています。しかし、これが政権一つの問題でしょうか。次の更新は、明日の11時頃を考えております。7月も半分以上過ぎているのに、更新回数2回のままで、本当に申し訳ございません。

 

 

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