一つ前の「議長、訪韓（エヴァンゲリオンTV版のタイトル風に）」関連、続報です。多分、このエントリーがアップされる頃には、ペロシ氏は韓国に向かっているか、それとも到着した頃だと思われます。しかし、韓国大統領室が、「尹錫悦（ユンソンニョル）大統領はペロシ議長と会わない。大統領室関係者は誰も会わない」と公式発表しました。
もう少し書き換えれみると、この発言は、大統領秘書室の一つである「国家安保室」関係者なども、ペロシ氏と会う予定は無いとのことです。尹大統領は、自宅で休暇を過ごすと発表済みです。しかも、『もちろん歓迎します』『日程が順調に進むことを願う』『両国の国会議長の会談で、いい成果が出ることを願う』など、当事者意識がまったく感じられないことばかりです。さすがに朝鮮日報（朝鮮BIZ）など保守側のメディアも、『これでいいのか』『日本では総理と会うというのに』と記事を出しています。本エントリーでは、朝鮮日報を引用します。以下、各紙、＜＜～＞＞が引用部分となります。
＜＜・・ナンシーペロシ米下院議長が韓国を訪問する予定であるが、尹錫悦大統領は会わないと、大統領室が３日明らかにした。ユン大統領が夏休み中だからだ。一方、台湾と日本での日程は違う。現在台湾に滞在しているペロシ議長は、蔡英文台湾総統と昼食を共にする予定だ。日本メディアによると、5日、岸田文雄日本首相とは朝食を推進している。
大統領室関係者はこの日、龍山（ヨンサン）大統領室庁舎で記者たちと会って、「ペロシ議長が訪韓し、ユン大統領と会うのか」という質問に、「ペロシ議長の訪韓日程がユン大統領の休暇日程と重なって、大統領と会うスケジュールは取っていない」とし「代わりに、国会を訪問してキム・ジンピョ国会議長と会って昼食する日程が、すでに発表されている」と答えた・・
・・大統領室によると、ユン大統領をはじめ、韓国大統領室の関係者は現在、ペロシ議長との会同を推進していない。大統領室関係者は「大統領室側は、誰もペロシ議長と会わないか」という質問に、「私が知っているところだと、今、大統領室関連の日程はない」と明らかにした。この関係者は、「ペロシ議長の台湾訪問以来、米中の葛藤が深まり、緊張が高まっている。
台湾に続いて韓国を訪問するというのに、大統領室はこれをどのように見ているのか」という質問に、「韓国政府は対話と協力による域内平和と安定が必要だという基調のもと、域内締約国と諸懸案に関して緊密なコミュニケーションを維持するという立場だ」、「ペロシ議長の日程が予定通り順調に進むよう願う」とし「当然、下院議長の訪韓を歓迎し、韓米両国の国会議長が協議を通じて多くの成果を出すことを願う」とした（朝鮮日報）・・＞＞
一つ前のエントリー書きながら、いくらなんでもこれはマズくないか？と思いましたが、まさか安保関係者も誰も会わないとか、予想以上です。韓国日報など極めて一部のメディアだけが、これは中国を意識しての措置ではないのか、と報じています。先の朝鮮日報にもこんな記述はありません。気づかないでいるのでしょうか。それとも、気づいているけど何かの理由で記事にするのが難しいのでしょうか。
＜＜・・（※ペロシ議長の）７年４カ月ぶりの訪韓であるだけに、ペロシ議長がユン大統領に会うかどうかに関心が集まった。しかし、ユン大統領が５日まで休暇であり、可能性は低い。これと関連し大統領室関係者は、「ユン大統領の休暇日程とペロシ議長の訪韓日程が重なって、これといった日程は取らなかった」と説明した。続いて国家安保室関係者は誰かが会うのかという質問に対しては、「現在、公開するほどのスケジュールは取ってない」とし、「追加で出てくる内容があれば、そのときに知らせる」と付け加えた。
パクジン外交部長官はこの日、アセアン地域安保フォーラム（ＡＲＦ）出席のため、カンボジアに出国し、会うことができない。これをめぐって、一部では、ペロシ議長の台湾訪問で強くなっている中国の反発を意識したのではないか、という解釈も出ている。近いうちにパク長官が中国を訪ね王毅外交部長と会談する予定もあるし、尹大統領とペロシ議長の会同で中国を刺激する必要はない、ということだ（韓国日報）・・＞＞
引用はしませんが、某ネットメディアに『支持率が急落しても、ペロシ議長が台湾から韓国に来ても、休暇だけは諦めない尹大統領』との指摘があって、ちょっと笑ってしまいました。会わないことそれ自体もそうですが、大統領室関係者の話、これ、もう少しなんとかならなかったのでしょうか。『大統領室関係者は誰もペロシ議長と会いません』としながら、『もちろん歓迎します（筋トレのブリッジをしながら）』『良い成果があるといいですね（荒ぶる鷹のポーズをしながら）』・・とか言ったところで、これ逆効果じゃないでしょうか。さすがにポーズは取ってないでしょうけど。
本エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。
・皆様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊（2022年6月1日発売）からですが、＜日本人を日本人たらしめているものはなにか～韓国人による日韓比較論～＞です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・準新刊＜「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) ＞は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版です。 ・韓国に蔓延する対日観について考察した＜卑日（扶桑社新書）＞も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対してこんな対日観が必要になったのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。・新刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります・本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。