韓国、出生率問題がさらに深刻に・・去年の合計出生率が0.81、今年3~6月は0.75を記録

同じく、本題とは離れますが、結構話題になっているし、本ブログで不定期に書いてきた話でもあるので、エントリーします。出生率関連の内容です。同じ問題は日本でも指摘されていますが、日本の合計出生率は、2020年基準で1.33でした。しかし、韓国のは愛は2020年に0.84、2021年の合計出産率(合計出生率)は、0.81となりました。2019年に0.91となって、この頃から騒ぎになりましたが、2020年にはさらに0.84まで急激に減少しました。それが2021年には0.81になったわけです。

さらに各メディアが大きく取り上げているのは、今年(2022年)3月~6月のデータで、なんと、0.75まで下がりました。後述しますが、1月に出生がもっとも多いため、1分期(1~3月)にもっとも出生率が高く、それから下がる傾向を見せています。2分期(3~6月)のデータで0.7台が出てくるのは、初めてのことです。なんで1月に出生が多いのかについては、いろいろ諸説ありですが、いつもの『教育熱心』が一つの理由だとも言われています。これについては後述します。

 

各紙に載っている2020年基準データを見てみると、OECD平均が1.59で、日本が1.33です。イスラエルが圧倒的な1位で2.90、メキシコが2位で2.08。OECDで2を超えるのはこの2カ国だけです。3位がフランスで1.79、4位がコロンビアで1.77で、米国を含めてほとんどの国が1.6前後、日本が1.33、ギリシャ1.28、イタリア1.24で、最後に、1を超えていないのは韓国だけで、0.84。本件、暫くの間、大して話題になりませんでしたが、流石に今回は各メディアが大きく取り上げています。

なにせ、同じ日に発表されたデータによると、今年の3月~6月(2分期)には、同データが0.75まで下がっています。例年通りなら、1分期(1~3月)がもっとも高く、それから少しずつ下がる傾向を見せるため、3分期・4分期(7月~12月)まで合わせての2022年の合計出生率は、0.7台が確実視される、とのことです。以下、ノーカットニュース(CBS)と、韓国経済から、連続で引用してみます。ちなみに、引用部分にはありませんが、2019年11月から連続で人口は減少しています。2022年2分期の減少は、3万445人。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・第2四半期(※2分期、3~6月)の合計出生率が、史上初めて0.7人台まで下がった。統計庁が24日に発表した「6月の人口動向」によると、今年第2四半期の合計出産率は0.75人にとどまった。昨年同期間0.82人より0.07人減少した数値で、統計庁が合計出生率データの作成を始めた2009年以来、第2四半期基準では歴代最低値だ。四半期ごとの合計出生率が0.7人台を記録するのは、2020年4分期(0.76人)と昨年4分期(0.71人)に続いてのことだが、2分期の合計出産率が0.7台を示したのは、初めてだ。今年の1分期は0.86人で、1分期基準としては最低値だった・・・・分期ごとの合計出生率は、後期になるほど低くなるのが一般的傾向であり、今年3分期と第4分期のデータも0.7台を持続すると予想される(ノーカットニュース)・・>>

 

<<・・1年で最も多くの赤ちゃんが生まれるのは、1月だ。最近5年間だけの出生統計だけを見ても、このような現象はすぐ分かる。年末になるほど、出生児の数は少なくなる。最も少ないのは12月だ・・・・このような理由で、2分期、3分期の合計出生率は、年間出生率のバロメーターとなる。 出生児の数が多い1分期には出産率が上がるが、下半期に行くほど低くなる傾向を見せるからだ。その2分期、合計出生率が0.75人まで下がり、今年は、史上初めての0.7人台が現実化するという見通しが、出ている理由でもある。

このようなことが起こるのは、高い教育熱のためだと把握されている。12月生に比べて、体と頭の成長が比較的早い1月生まれが、学校などで頭角を現しやすいため、両親が、できるだけ年初に子供を産むことができるように、家族計画を立てるというものだ。今年の年間合計出生率が0.75人前後になるという予測がある。2分期のデータは、年間データとほぼ同じになることが多いためだ。去年の場合、2分期が0.82人で、年間のデータは0.81人だった。 2020年には、2分期に0.85人、年間0.84人を記録した。2017~2019年には、2分期のデータと年間データが一致した(韓国経済)・・>>

 

新型コロナなどの影響ももちろんあるでしょうけど、本当に0.75あたりで年間データが出るなら、さすがに『未知の領域』ではないでしょうか。しかも、現状もそうですが、そのスピードがまた、とんでもなく早いのが問題でして。京郷新聞が出生児の数を分析していますが、減少そのものよりも、やはりスピードが気になります。2021年基準で、ソウルの合計出生率が0.63人だという部分も。この記事だけ引用して、そのまま今日は失礼します。明日また、11時前後に更新致します。

<<・・出生児数が、2年連続で30万人を下回り、最低値を記録した。24日、統計庁の2021年の出生統計資料を見ると、昨年の出生児数は26万600人と集計された。 1年前、27万2337人より1万1800人(-4.3%)が減少した規模で、歴代最も少ない出生児数だ。年間出生児数は、統計作成が始まった1970年までは100万人台だったが、2001年に50万人台、2002年に40万人台に減った。その後、2017年に30万人台になり、わずか3年後の2020年から20万人台まで下がった・・・・ソウルの出生率は0.63人で、全国で最も低かった(京郷新聞)・・>>

 

 

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