韓国不動産関連記事によく出てくる、『ノドカン(ノウォン・ドボン・カンブク)』の意味・・一時は20代、30代の憧れの土地だったが・・

臨時更新(一つ前のもの)が入ったので、いつもとはちょっと違う時間の更新となりました。昨日あたり、金融機関での『弱い環(チェーンの強度はもっとも弱い環の強度で決まるという原則)』として第2金融圏、貯蓄銀行の話をお伝えしましたが、今回は、不動産市場関連での『環』の話になります。最近、不動産関連記事に、ノドカンという言葉がよく出てきます。これはノウォン、ドボン、カンブク地域のことで、一時、不動産購入での一攫千金を求めた青年たちの夢の地でもありました。

できる限り貸し出しを受けて(いわゆる『ヨンクル』、たましいを含めて全てをかきあつめて貸し出しを受けたという意味)その地域に家を買えば、間違いなく値上がりする、そんな風潮が出来上がったわけです。親の力で買えただけだという話もありますし、ジョンセ保証金の心配をする人たちに比べると、彼らヨンクルはとても豊かな立場にあると言えます。しかし、ヨンクルという言葉からも分かるように、収入などにおいて富裕層ではないし、むしろ余裕がある層でもありません。でも、1~2世代前の人たちと同じことをして、富裕層になることを夢見ていました。

 

一時は、成功するように見えました。なぜなら、該当地域が有名になるから、そこに買えばいいんだなという考えのもと、家を購入しようとする人たちが集まったからです。ソース記事『毎日経済』によると、ソウルのノウォン区の場合、1年に不動産を購入した人たちの49.3%が20代・30代でした。普通なら、考えられない数字です。ですが、そのノドカンについて、マンション価格が下がっているというニュースが目立っています。金融機関で貯蓄銀行など第2金融圏が『弱い環』になっているなら、不動産市場での弱い環は、彼ら『ヨンクル』ではないのか、そんな話も聞こえてきます。以下、<<~>>が引用部部です。

<<・・ソウル・ノウォン区で、4~5億ウォンも価格が下がった(※マンション、アパートなどの)団地が続出し、高金利と住宅価格下落による「ヨンクル」たちの悩みが深まっている。8日、国土交通部のシステムによると、先月28日、ノウォン区のセントラルアイパーク専用84㎡の価格が、7億5000万ウォンで取り引きされた。これは、最高価格だった昨年8月の12億5000万ウォンより5億ウォン(42%)下落した金額となる。ロッテサンアマンション専用114㎡も、直前の取引だった昨年7月の最高価格11億9000万ウォンより4億4000万ウォンも下落した7億5000万ウォンになった。

 

ノウォン区は、昨年の買収者のうち、20~30代の比率が49.3%で、半分に迫った。買収が集まり、住宅価格の上昇率も1位を記録した。しかし、今年に入って金利引き上げが相次ぎ、利子の負担が増えると、下落率で1位の地域になった。昨年あたりに貸し出しを受け家を買ったヨンクルたちの悩みは、しばらく続くものと見られる。去る2日、米国中央銀行である連邦準備制度が4連続ジャイアントステップ(基準金利0.75%ポイント引き上げ)を行い、韓国銀行も今月24日に開かれる金融通貨委員会で金利を引き上げると予想されているためだ。

そのような最近の傾向からすると、今年末の住宅担保ローンの最高金利は、2008年から14年ぶりに、年8%線を突破すると予想されるという点だ(※一部、10%を予想するメディアもあります)。この場合、4億ウォンを30年満期、元利金均等条件で借りた人は、月々の利子だけで266万ウォン、元利金にして293万ウォンを納付しなければならない。韓国銀行のデータ統計結果では、金利が上がる前の昨年には年4%金利だったので、それと比較すると、1人当たりの平均年利子負担増加額は約163万ウォンに達する。

 

追加の金利引き上げは、すでに低迷期に入っている不動産市場をさらに凍りつかせると予想される。特に自己資本が少なく、購入費用の相当部分をローンにした20、30代のヨンクルたちは、受ける影響も大きいだろう。不動産関連シンクタンク「ブテントク」のジョンソンジン代表は、「金利引き上げの影響を受けた彼らは、最近数年間、不動産価格が急騰していた時期にノウォン・ドボン・カンブクなどソウル外郭地域を中心に「急いで購入しないと」と購入したに人がほとんどだ」、「相次ぐ政府の措置にも、住宅価格が下がらなかったので、いま買わないといつまでも家が買えなくなると思ってしまい、マンション購入に走ったのだ」、「しかし、最近は金利が相次いで上がり、その買った家を売りたくても、買おうとする人もいなくなった」と話した(毎日経済)・・>>

 

前にも書いた記憶がありますが、前から各メディアが使っていた『給料の半分が元利金の返済に使われることになる』というフレーズが、もうすっかり現実のものになりました。インスタントラーメンで食事を解決するしかないと話すヨンクルの記事もありましたが・・これだと、ジョンセ(家を借りるシステム)保証金の利子負担のために『昼食が取れなくなった』と話した若い会社員と、何も変わらない気がします。引用部分にはありませんが、KB銀行首席不動産専門委員さんは、「債務(ローン)を増やして資産を増やす(不動産値上がりを待つ)という考えからなんとかしなければならない」話していますが・・さて、それを言うなら、この分野だけでもないでしょう。

 

 

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