今日、3年ぶりの日韓首脳会談・・14日の米中首脳会談を前に、日米韓、日米、日韓、米韓首脳会談が相次いで開催

日韓首脳会談が決まりました。ASEAN首脳会議をきっかけに、今日、開催されるということです。本当は会談のあとにエントリーしようかとも思いましたが、声明などで発表される内容以外に、いろいろ情報が出てくるのはそれからももう少し時間がかかるでしょう。早くても今日の夕方あたりでしょうか。そういうことも含めて、まず13日朝の時点での情報を先にお伝えしたいと思います。

また、核心議題が北朝鮮ミサイル問題ということで、会談のあとに共同声明などで発表される内容は・・そうですね、なんというか、多少はマニュアルな内容になるのではないか、そんな気もします。もちろん、3国間の同盟関係(3国同盟ではありませんが)を考えると、同じ多国間協議の場で、日米韓、日米、日韓、米韓首脳会談が同一議題で開かれるだけでもかなりの『イベント的効果』は高いでしょう。それに、14日の米中首脳会談でも、北朝鮮問題が議題になると言われています。

 

まず、今回の首脳会談について、大統領室側も、各メディアも、そのスタンスが前回(例の懇談)とは全然違います。まず、KBSイーデイリーなど、複数のメディアが報じていますが、大統領室の発表でもっとも目立つのが、『日米、日米韓の安保協力が推動(※物を動かす力)になった』です。前回、快く会談に合意したと話していたことを考えると、ずいぶんと控えめな表現になります。ソース記事もそうですがほとんどのメディアが、『核心議題は北朝鮮関連』『米国の戦略資産の展開について話し合うため』とこの件を報じています。

他のメディア、例えばイーデイリーの場合、安保関連以外は何も記述がありません。読みながら、「日本との会談関連で安保以外の話が出てこない記事って、本当に珍しい」と思いました。北朝鮮問題が優先となるのはまず間違いないようで・・こういうところが、今までのスタンスと異なります。例の基金案とか、いわゆる解決策関連については、『避けて通ることはできないでしょう』と話しており、あくまでニュアンス的なものではありますが、スムーズに事が運ぶだろうと予想しているわけではなさそうです。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・「13日、日米韓、日韓、米韓会談・・米戦略資産の展開を議論する可能性」(※題)・・・・4~5ヶ月前と比べると、いまは、北朝鮮問題のレベルが大きくなっています。弾道ミサイル発射に続き、核実験の可能性までも高くなっているのが現状です。そのため、13日の会談では、日米韓の対応レベルを一層高めて、具体化する方案が議論されるものと見られます。前回は「共助を強化する」のように宣言する内容でしたが、今回は北東アジアに米の戦略資産をどのように展開するのかなど、より積極的な方案が議論されるものと見られます。共同声明のような合意が出る可能性もあります・・

・・両者会談では、北朝鮮問題ももちろん議論になるでしょうけど、各国どとの懸念事項もあります。日韓首脳会談は、12日の午後になって確定しましたが、日米韓の安保協力が推動(※動力)の役割をしたと、大統領室は表現しました。先月、北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過しました。このような安保懸案が、まず議題だという意味です。ただ、現金化のような案件に対しては「避けて通ることにはならないだろう」と話しました。実際に、この議論がどの程度まで行われるのかは、まだ不透明です。米韓首脳会談では、やはりインフレ抑止法(電気車補助金問題)が最優先議題になるでしょう。しかし、バイデン大統領がこの問題についてどこまで具体的に話すのか、現在としてはこれもわからないというのが、大統領室の言葉です(KBS)・・>>

 

<<・・尹大統領は13日相次いで日韓、米韓、日米韓首脳会談を行い、北朝鮮問題を議論する。尹大統領はこの日、カンボジアのプノンペンで岸田文雄首相、ジョーバイデン大統領と首脳会談を行う。日韓の場合は、前日になって確定した。出発までも未定だった。大統領室高位関係者は「両首脳とも日韓間の緊密なコミュニケーションの必要性は感じている」、「最近、北朝鮮関連の緊張が高くなっており、日韓、日米韓の安保協力が推動の役をしたと思う」と言った。

この日開かれる3つの首脳会談では、北朝鮮問題に対する韓米同​​盟、日米韓共助に対する議論が主を成す見通しだ。大統領室関係者は「北朝鮮核問題に関して、韓米がどのように対応するか、韓米安保協議会でいろいろ措置をしたが、今後、もっと実質的な案を持続的に講じていくことになる。その延長線で、韓米間で出来る方案を議論することになるだろう」と話した(イーデイリー)・・>>

 

本ブログとして待っている情報は・・もちろん安保も気になりますが、それ以外ですけど。これについてどんな話が出てきた(とされる)のかで、評価も変わることでしょう。また、これらの会談ラッシュ(?)は、実は翌日(14日)の米中首脳会談のための側面もある、という指摘があります。例えば聯合ニュースTVが「14日インドネシアのバリで、米中首脳が北朝鮮核問題を議論することになっており、その前日に日米間の共助が強化される姿を見せています。今日と明日、主要国が相次いで話し合う、北朝鮮の核に対応するための『スーパーウィーク』が始まったとも言えるでしょう」とするなど、内容は短いものの、一部のメディアが「米中首脳会談の前に共同声明などを出し、連帯を強化することで中国側にプレッシャーをかけるのではないか」という側面を報じています。たしかに、こういう側面はあるでしょう。

 

 

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