中韓首脳会談、『同じ会談なのか分からないほど、両方の出した資料の内容が異なる』・・韓国メディアが見た日中・中韓・米中首脳会談

政治支持だけでなく、メディアもまた右が左かがハッキリと分かれていたりしますが・・その中でも、特に左向きなところ、ネットでは『ザヒャンザ(左向け左)』ともいいますが、その代表格がオーマイニュースです。いつもは政権批判メインですが、今回は珍しく中韓、日中、そして米中首脳会談を、会談後に各国が発表した資料の側面からアプローチして分析記事を載せました。左向け左スタンスを前提にして考える必要もあるでしょうけど、公式発表内容のまとめとしてはいいかもと思って、エントリーしてみました。

記事は(ソースページ真ん中の画像で)、「米中首脳会談は『米国の積極的な攻勢、中国も積極的な攻勢』で3時間、日中首脳会談は『日本は消極的な攻勢、中国は攻勢的な防御』で45分間、中韓首脳会談は『韓国は守勢的な防御、中国は攻勢』で25分間」としながら、特に中韓首脳会談の場合、両側が会談のあとに出した資料の内容が異なりすぎで、これが本当に同じ会談のあとに両側が出した資料なのかすら分からないとしています。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・(※米中首脳会談)ホワイトハウスの出した資料は、中国を唯一の競争相手とみなす米国の視点をはじめ、気候変動、マクロ経済の安定、保健や食料側面での安全保障など国際的問題、ウイグル自治区・チベット・香港の人権問題、台湾問題、ウクライナ事態及び北朝鮮問題が議論されたという点を、直接引用せずに説明する形でで伝えた。一方、中国側の資料は、各事案についてどのように対応したかを直接引用しながら長く(※ホワイトハウス側が5段落、中国は13段落)説明した。

特に台湾問題に関しては、「中国の核心利益中の核心」「レッドライン」という習近平首席の表現を引用、強く対応したことを明らかにした。米国の資料には北朝鮮問題が出ているが、中国の資料にはこの部分はなかった・・・・結論的に、米中両側の資料からは、米国も中国も互いに積極的に攻勢をかける姿を見ることができる。ただし、両側が武力を使わず、世界共通の課題に一緒に対応するというレベルの認識は、共にすることができた・・>>

 

<<・・(※日中首脳会談)日中両側が出した説明資料は、まず、その量でバランスが取れている。中国資料は、会談参加者の説明段落まで含めて8段落、日本資料が6段落だった。内容的には、観点の差が大きく、明らかになった。だが、それでも米中のように強い表現は少なかった。岸田文雄首相は両国関係の重要性を取り上げた後、尖閣諸島問題、台湾問題、人権問題、日本の農水産物輸入を制限している問題を指摘し、それから経済及び人的交流、環境エネルギー、医療、介護、保健分野の協力を支援することで意見を集め、安保・経済・文化交流など分野のハイレベルな対話を早期に開催することにした。両国がウクライナ事態と関連した核使用の反対、北朝鮮問題と関連した中国の役割を注文したという点も目立った。

一方、中国側の資料は、習主席が岸田首相が提起した台湾問題、人権問題などに関して詳細な説明をした後、両国経済は相互依存度が高いとし、様々な分野で対話と協力を強化し、より高い水準の相互補完と相互利益を実現しようとしたことを、強調した。また、両方の資料ともに「安定的で建設的な日中関係」構築に共に努力することに合意した、と伝えている。全体的に見て、言うべきことは言いながらも、妥協すべきことはするようなバランスの取れた形だった・・>>

 

<<・・(※韓中首脳会談)大統領室と中国外交部は会談後、説明資料を出したが、両者の説明資料を比較してみると、果たして両首脳が同じ席で会談したのは確かなのかと思うほど、説明資料に共通点が無い。まず大統領室の資料は8段落で比較的長いのに比べ、中国は5段落と短い。大統領室は、普遍的価値規範に基づいて国際社会の自由・平和・繁栄を追求することが外交目標である点、北朝鮮問題に中国の役割を期待するという点、大胆な構想(※北朝鮮への支援)に習主席が反応した点、習主席が尹大統領の訪韓招請に応じ、尹大統領の訪中を招請した点を浮き彫りに説明している。

しかし、中国側の資料には、このような部分は全く無く、習近平主席が「中韓は、お引越しできない近隣であり、離れられないパートナー」と言った点、「国際自由貿易体制を共同で維持し、グローバル産業サプライチェーンの安全、安定で円滑な流れを保障し、経済協力を政治化することに反対する」と述べた点などを集中的に伝えた。あえて共通する部分を探してみると、「尹大統領が各界各層の交流を強化することを希望した」と書いてあるぐらいだ。両資料を見ると、中国資料は習主席が一方的に尹大統領に自分の考えを説明することになっている。韓国資料には、尹大統領の説明に、習主席がかなり呼応したとなっている。これだけ見ても、両国間の距離、ズレが大きく目立つ。また、中国側の高圧的姿勢が際立つ(オーマイニュース)・・>>

 

さぁ、どうでしょうか。どこからどこまでをバランスと見るかは人それぞれでしょうけど、両方の発表内容が異なるというのは、たしかに問題です。会談内容の中で、取り上げる部分が別々だというならまだ分かります。でも、習主席の対応についてなど、引用最後の部分のような『異なる』は、そうではありません。ここまで差があるなら、それは、どちらかが事実と異なるという意味でしょう。 最後にまた告知ですが・・最近休む日が多くて恐縮ですが、明日もまた一日休むことになりました。次の更新は、21日(月曜日)午前11時頃になります。

 

 

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