RUSI、韓国会社が関わった北朝鮮への油類「瀬取り」を指摘・・RFAが報道

英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)が、韓国のA社が関わった北朝鮮への瀬取りを指摘しました。船舶はロシアから借りて、中国の船舶を経由、瀬取り先は北朝鮮。なんか、とある『陣営』にこだわっているとしか思えない内容です。RFA(自由アジア放送)が報じ、ニュース1などが引用報道しています。似たような話が、前の政権から複数あったと思いますが・・なんか、変わらないし、続報もありません。

ちなみに、11月24日、ロイターが、韓国側がロシア産ナフサ(naphtha)をチュニジアを経由、迂回輸入しているという記事を載せたばかりです。今回の北朝鮮の件もそうですが、ナフサの件もまた、続報も無いし、全然話題にならないでいます。そもそも、そこまで徹底して履行したいとは思っていないので、話題にもならないのしょうか。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・韓国企業が借りたロシア船舶が運送した油類が、中国船舶を経て、北朝鮮船舶に違法に移されたという疑惑が提起された。英国王立合同軍事研究所(RUSI)は最近調査した商業衛星写真と船舶信号統計などに基づき、群山(グンサン)から出発した油類が、中国仲介船を経て北朝鮮船舶に移された情況を捉えたと、自由アジア放送(RFA)が17 日報道した。

RUSIによると、問題の船舶「マーキュリー号」は先月20日、グンサン港から出発、5日後に中国の黄海に停泊し、1日、中国船舶「シャンドリー号」に油流を移した。シャンドリー号は5日、トーゴ籍の旗を掲げて北朝鮮の領海に入り、北朝鮮領海で他の船舶と並んでいる姿が衛星写真で確認された。RUSI専門家らは「シャンドリー号」と出会った北朝鮮船舶が、船舶自動識別装置をオフにしていたこと、などに基づき、船舶間で違法積み替えがなされた可能性が高いと明らかにした。

 

彼らは引き続き、国連の対北決議により北朝鮮に入る油類は国連に報告されなければならないと強調した。 船舶間の積み替え自体は違法ではないが、2017年に採択された対北朝鮮決議は、年間北朝鮮に供給できる原油を400万バレル、精製油は50万バレルに制限しているためだ。RFAによると、マーキュリー号の船主であるロシア企業側は「A社に船舶を貸しただけで、それからの船舶の活動については私たちがコントロールできるものではない」と答えた(ニュース1)・・>>

引用部分にはありませんが、マーキュリー号を借りたA社側は、「中国漁船に使用される油類を輸送するためだった」、「油類を北朝鮮に運送しないという保証を受けている」と主張しています。また、国連対北朝鮮専門家団は、「関連船舶について認知しており、この背後にある企業について調査している」としながらも、「まだこれ以上は言えない」と話した、とのことです。

 

北朝鮮ではありませんが、韓国側がロシア産のナフサ(naphtha)を迂回輸入しているという話は、すでに先月から報じられています。ここからは聯合ニュース(11月25日)の記事ですが、普通ロシアからナフサを輸入していましたが、それが減った分、チュニジアからのロシア産ナフサ迂回輸入が増えました。石油公社の資料を見ると、去る10月、韓国はチュニジアからナフサ8万2千tを輸入しました。チュニジアからナフサを輸入したのは2020年11月(約3万5000トン)以来、約23カ月ぶりのことで、今月もチュニジアで27万4千tの供給を受けるものとみられる、とも。

<<・・ナフサは原油を蒸留する際に流出する炭化水素の混合物で、石油化学工業の主要原料だ。ロイターはこれについて「珍しい交易路である」とし、「ロシアのウクライナ事態により、西側が制裁を加えるようになり、チュニジアに向かうロシアのナフサ輸出量が急増し、これと同時に、チュニジアを通じた韓国のナフサ輸入が始まった」と指摘した。エネルギー関連シンクタンクであるリスタッド・エネルギーのマニッシュ・セズワル市場分析部門副社長は「貿易への変更は、西側の調査を避け、安価なロシア産原料を利用しようとするものだ」と述べた。ナフサの輸出入に関する質疑に、当局は回答に応じなかったと、ロイターは伝えた(聯合ニュース)・・>>

 

最後にまた告知です。明日、1日休むことになりました。次の更新は、月曜日のいつもの時間(11時頃)になります。最近、休むことが多くて本当に申し訳ございません。

 

 

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