日本政府、G7にユン大統領を招待するかどうかは「現金化解法」を見てから決定か

5月に広島で予定されているG7サミットにおいて、「尹錫悦(ユンソンニョル)大統領を招待するかどうか、現金化解法を見てから決める」という報道がありました。元ソースは読売新聞ですが、韓国日報など多くのメディアも取り上げています。韓国外交部は現金化解法関連で12日に討論会を予定しており、一部のメディアは「その場で政府案(最終案)が発表されるのではないか」とも報じましたが、外交部は「発表するための場ではない」としています。尹政権はG7参加を強く希望している、とのことですが・・ちなみに日本政府は、2008年と2016年、日本が議長国だったときにも、それぞれ李明博・朴槿恵大統領を招待しています(朴大統領は不参加)。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

<<・・日本政府が、来る5月19~21日に広島で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議に、ユンソンニョル大統領を招待する案を検討している、と日本メディア報道した。7日、読売新聞は複数の政府関係者の言葉を引用し、日本がG7首脳会議で尹大統領招待を検討していると伝えた。相次ぐ北朝鮮の核・ミサイル挑発、、覇権主義の歩みを強化する中国、ロシアによるウクライナ事態などに対応し、民主主義と法による支配など価値観を共有する国家と結束を強化するためだ。

 

読売は「韓国側もG7首脳会議の参加を強く希望している」とし「参加が決定すれば両国協力強化を内外に知らせる良い機会になる」と伝えた。 続いて「尹政権は以前の文政権と異なり対日関係改善と韓米日安保協力を推進している」とし「昨年末発表した初のインド・太平洋戦略で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調して米国、日本と足並みを揃えた」と分析した。 これに先立ち、日本は2008年主要8カ国(G8)首脳会議にも李明博大統領を招待した。

ただ、新聞は両国の主要懸案である現金化解決が招待のカギとなると予想した。 外交部は12日、韓日議員連盟と共に解法を議論する公開討論会を開き、各界の意見を集める計画だ。読売は「今後韓国側の対応を最後まで見守ってから招待の可否を最終判断するだろう」と報じた。一方、日本はG7首脳会議にクアッド(Quad・アメリカ・日本・オーストラリア・インド協議体)国家であるオーストラリアとインド首脳を招待する案も有力に検討している。 日本政府は今回のG7首脳会議でウクライナ情勢、東アジア安保問題などを主要議題として提案する方針だ・・>>

 

記事の内容が本当なら、解法(用意できるなら、ですが)に対する岸田総理の判断がどうなのか、G7招待の可否で分かるでしょう。これはこれで気になるところであります。でも、個人的に、「招待した」にこれといって意味を与える必要はないのでは、とも思っています。なぜなら、2008年から「招待した」が普通だったからです。どちらかというと、「招待した」は本ブログの更新の糧(?)にならず、「招待しなかった」は、なれる。そういったところではないでしょうか。形としても、北朝鮮問題とかもあるし、別に招待したところで不思議でもないのでは?

引用部分にもありますが、2008年(このときは「G8」でした)にも日本は李明博(イミョンバク)大統領を招待しました。当時のKTVなどによると、これが初参加となります。文政権のとき、事実上のG8になったとかそんな話(笑)もありましたが、実はゲスト国とはいえ、初めての参加は日本の招待で可能になったわけです。当時、就任直後だった李大統領はちゃんと参加し、首脳会談もやったと記憶しています。

 

<<・・G8サミットだとよく聞きますが、詳しくどんなものか知らない方も多いでしょう。簡単に説明すれば、ドイツ、アメリカ、日本など先進8カ国の首脳が毎年集まり、政治と経済問題について議論する場です。今回の拡大首脳会議には、G8加盟国以外に韓国をはじめ、中国、インド、ブラジルなど計16カ国が参加します。私たちの場合、議長国である日本の招待によるものですが、会議出席は韓国大統領として初めてです。世界13位の経済大国の首脳として、多国間外交の舞台に初登場ということで、国のイメージを高めるのに役立つでしょう・・>>

それから2016年、同じく日本が議長国だったとき、朴槿恵(パククンへ)大統領は参加しませんでしたが、このときも「招待はされていた」と言われています。アフリカ地域を訪問する計画があったためで、実際、G7のとき朴大統領はアフリカにいました。このとき、「G7首脳会議に日本は朴大統領を招待しようとしたが、朴政権側がアフリカ地域訪問など外交日程があって難しいという立場を伝えた」という報道が出て、朴政権側は『言論プレイ(※マスコミで有利な流れを作ろうとすること)だ』としていました。しかし、 結構な数のメディアが、「(国内での取材でも)招待されたのは事実だと思われる」、「G7のほうに行くべきではなかったのか」、そんな記事を出していました。朴大統領は任期途中から、中国関連で日米とは違う動きを見せていました。軍事パレードを見たのが2015年9月です。2016年のG7に参加しなかったのも、この動きと何か関係があるのではないか(日米首脳との会談を意識して、など)、そんな話も出ていました。

 

 

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