林芳正外相、ミュンヘン安保会議でパクジン外交部長官と会談・・目新しい話は無く、会談時間も35分間(14日の次官会談は2時間半)だけ

今日、ドイツで開かれているミュンヘン安保会議で、林芳正外相と朴振(パクジン)外交部長官の外相会議がありました。結論から書きますと、これといった進展は無く、「言えることはすべて言った。もう政治的決断を待つばかり」、とのことです。日本側の記事でも、「率直に意見を交わした」ぐらいの内容しか確認できません。もちろん、これは19日午前の話なので、午後にでも何か他の話が出てくる可能性はありますが、個人的に、今回の外相会談は14日の次官会談がうまくいかなかった時点で、すでに形だけのものでした。

16日にお伝えしたばかりですが、14日(ワシントン現地時間で13日)、ジョ・ヒョンドン外交次官と日本の森健良外務事務次官の会談がありました。1時間予定だった会談が2時間半も行われ、しかも、目新しい内容の発表はありませんでした。それまで韓国側のメディアは、もうすぐ解決されるという、もうすぐ首脳会談が開かれるなど、かなりポジティブな記事を出していましたが、この次官会議のあとから、雰囲気が変わりました。ハイレベルの会議が開かれたのに、なんで進展が無いのか、というのです。そして、今日、外相会談が開かれました。

 

16日のエントリーにも同じ内容を書きましたが、もともと14日の事務次官会議は、この外相会談のためのものだったのでしょう。でも、2時間30分もやったのに意見の溝は変わらず。この状態で、外相会談で何か画期的な進展があったはずはありません。実際、会談は35分で終了しました。以下、聯合ニュースからの引用ですが、漢字で書いた単語の『◯』は『金』、カタカナで書いた各単語の『◯』は『イ』です。読みづらくて本当に申し訳ございませんが、どうかご理解の程をお願い致します。以下、<<~>>が引用部分となります。

<<・・パクジン外交部長官と林芳正外務相は、ドイツのミュンヘン安保会議が開かれるバイアリッシャーホフホテルで韓日外交長官(※外相)会談を開き、現◯化などについて議論した。この日の会談は午後7時10分から45分まで、35分間行われた。日本側企業である日本製鉄と三菱重工業が基金づくりに寄与するのか、または日本側が心のこもったシャザ◯をするのかが核心となる。外交次官が13日米国ワシントンで2時間半も会談したが、依然としてこの核心は残っていた状況だ・・

 

・・パク長官は会談後、記者たちと会って、「主な議論内容について、言えることは全部言った」とし「『誠意ある呼応』のための政治的決断を促した」と話した。彼は「お互いの立場はもう理解したので、もう互いに政治的決断だけが必要な状況だ」と話した。パク長官は会談に先立ち記者たちと会った際にも、「今回が林芳正外務相との五回目の出会いになる」とし「これまで様々な率直な話をいろいろしてきたので、もう『そろそろ誠意ある呼応をしなければならないのではないか』と話すつもりだ」と明らかにした(聯合ニュース)・・>>

パク長官は、国内側がどのような決定を下すのかは分からないとしながら、それは国内でも同じで、「私たちも国内で4回も民官協議会をして、公開討論会もしたが、意見が一つに集まらないでいる」と話しました。やはりというか何というか、国内でも意見の調整が進んでいないのでしょう。引用部分にはありませんが、記事でパク長官は「どうしても意見を一つにする」としていますが・・まずはこういうのをちゃんとまとめて、それから外相会談をやるものではないでしょうか。

 

14日の次官会議のあとの各メディアの記事によると、政府当局者は「現◯化のような案件は数ヶ月の話し合いでなんとかなるものではない。いままでだってそうだったではないか」、「これが解決されないと、次の段階の目標に向かうのは難しい」と話していました。他に、一部で報じられていた首脳会談は、まだ協議できる段階にはなっていないこと、米国側は本件に介入したり関与しないでいる、いろいろ話しているがまだ全体像は見えない、などと話しました。今回の長官会議は、そのままの結果になったと言えるでしょう。しかし、いろいろ話しているのは事実。日本政府としては、いままでの『一貫したスタンス』を貫いてほしいところです。

 

 

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