韓国メディア、現◯化関連で「広島G7に尹大統領が招待されれば、大きな転換点になるだろう」

いままでのあらすじ・・というかどれも最近のエントリーでしたが、先月から今月にかけて、韓国メディアは例の現◯化(※いつも読みづらくて申し訳ございませんが、◯は『金』です)関連で、ものすごく肯定的な内容を報じました。日本内でも高く評価されているとか、尹大統領が訪日し、岸田総理とWBCを観戦するとか、いろいろありました。でも、14日(現地時間13日)、米国ワシントンでジョヒョンドン外交部1次官と森健良外務事務次官が、予定時間を1時間30分もオーバーして2時間半にわたる会談をしたものの、これといった進展はありませんでした。

その頃から各メディアの書き方が、変わりました。ハイレベルの会談がこれだけ続いたのに、なんで結論が出ないのか、というのです。そして、19日、ドイツのミュンヘン安保会議で、林芳正外相と朴振(パクジン)外交部長官が外相会談を行ったものの、次官級で前もって調整できなかった話が急に進展するわけもなく、やはり何の結論も出ませんでした。会談の後、パクジン長官は、「言えることはすべて言った」、「もう政治的決断を待つばかり」、と話しました。メディアによって評価は違えど、この2つの発言はほとんどの記事に共通していました。

 

ただ、京郷新聞など一部のメディアが「政治的決断といっても、外交的にできることはもうないという意味でしかない」、「しかも、日本側はスタンスを変えていないので、尹大統領が決断するしかないのでは」と記事を載せたり、日本側の記事も「率直に意見を交わした ~終~」な内容だけで、主に話題になったのは北朝鮮関連の話、『日米韓』外相会談の話でした。尹政権としては、このような流れが気になったのでしょうか。帰国した直後の記者会見で、パクジン長官の発言はそのニュアンスが一変していました。『調整は最終段階に入っている』『近いうちにもう一度会って話す』、などなどです。

特に、このもう一度会うという話は、多くのメディアが集中的に報じました(何度も書きましたが、本件に関する発言は、日本では想像もできないほど大きなニュースになったりします)。G20外相会議で、再び両国が外相会談を行うという約束をしたのではないか、そんな予想が出回ったわけです。個人的に、京郷新聞の「『政治的決断』という言葉の意味」が的を射たものではいのか、な気がしますが。ですが、ヘラルド経済など複数のメディアによると、なんと、林芳正外相はG20外相会議に参加しない可能性が高い、とのことでして。失礼ながら、この記事を読んでちょっと笑ってしまいました。

 

記事は、これが日本側の政治的意図(ハッキリ書いてあるわけではありませんが、パクジン長官と会談しないためのもの)ではないのか、と書いています。以下、<<~>>が引用部分となります。 <<・・24日、外交部によると、来月1~2にインド ニューデリーで開催されるG20外交長官(※外相)会議に、パクジン外交部長官が参加する計画だ。当初、林芳正日本外務相も会議に出席するなら、18日(現地時間)ドイツで開かれたミュンヘン安保会議をきっかけに両大臣が会ってから10余日ぶりに再び会談が開かれるという期待も出ていた。

しかし、林外相は、自国内議会日程でG20外交長官会議に出席しない可能性が高いことが分かった。来月初め、日本参議院予算委員会が開かれる予定で、議員内閣制であるため、すべての閣僚は必ず参加するのが慣例だということだ・・・・一部では、閣僚の海外日程を理由に予算委員会に参加しないと議会の了解を得ることもできるし、G20外交長官会議の直後である来月3日にはクワッド(Quad・米国、日本、オーストラリア、インド4カ国安保協議体)外交長官会議が開かれる点を考慮すると、日本側の政治的意図があるのではないかという解釈も出ている(ヘラルド経済)・・>>

 

記事は、他にもいろいろ懸案事項があるとしながらも、「来る5月、広島で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議にユン大統領が招待されれば、首脳会談が開催されるという期待も出てきて、本件の解決案に関する最大の転換点になるだろう」と書いています。これもまた直接的に書いてあるわけではありませんが、「だからこそ招待すべき」とでも言いたいのでしょうか。

ただ、いまのところ、G7招待に関する局長協議など、これといった実務的な話し合いは予定されていないそうです。そういえば、前のG7・・議長国はドイツでしたっけ。あのときも招待は無かったはずですが。文政権のときには、なんだかんだでG7ゲスト参加してましたから・・気になったのでしょうか。なにかの競争心で(笑

 

 

おかげさまで、また新刊の紹介ができるようになりました。今回は、マンションを買わないと『貴族』になれないと信じられている、不思議な社会の話です。詳しくは、新刊・準新刊紹介エントリーを御覧ください。経済専門書ではありませんが、ブログに思いのままに書けなかったその不思議な「心理」も含めて、自分なりに率直に書き上げました。以下の「お知らせ」から、ぜひ御覧ください。ありがとうございます

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年3月1日)からですが、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。・新刊として、文在寅政権の任期末と尹錫悦政権の政策を並べ、対日、対米、対中、対北においてどんな政策を取っているのかを考察した<尹錫悦大統領の仮面 (扶桑社新書)>、帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。 ・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。