韓国各メディア、日本の 「ワンスン(完勝)」という表現が目立つ・・『国内問題』として解決案がまとめられたのが理由か

ブログ更新時間になったのに、例の「最終案」の発表はまだ無く、昨日の夕方~夜に読んだ内容をもとにして更新します(それから正午前に発表されましたが、事前に報じられたとおりの内容でした。追記したい部分は次のエントリーで致します)。昨日書いた内容の案が本当に発表されるという前提ではありますが・・この件、ほりかえした自体が問題である、そもそもすでに完全に解決済みであることを考えると、できる限り長音でこ~れ~じゃ~な~い~言いたいところであります。でも、これから日本側がどんな展開を見せるのかが、もっと重要でありましょう。そもそも、これだけ長く続いた案件を、「合意してから発表する形ではなく、発表してから相手の反応を待つ」という形になったこと自体、かなり異例ですので。

別に、尹大統領をG7に招待するとか、首脳会談をするとか、そういうものなら別にいいかな、と私は思っています。同じく、何を話すのかが重要ですし。ただ、貿易関連など、「本件とは別」としてきたことに関して、これから岸田政権がどういうスタンスを見せるのか。それは注目したいとも思っています。また、昨日も書きましたが、談話継承をどんな形にするにせよ、「すでに解決済み」ということだけは、ハッキリ示してほしいところです。

 

さて、国内メディアの記事には、日本の「ワンスン(完勝)」という単語が目立っています。複数のメディアが同じ表現を使っています。多くのメディアがこう考える理由は、実は先に書いた発表形式とも関連しています。たとえこれから岸田政権がどんな『呼応』を見せるにしても、それは「最終案(解決案)のために出すもの」ではなく、最終案(解決案)が出されたあとに、それを見てから応じる形になるからです。言い換えれば、本件の『解決』は、『韓国国内問題として(国内でなんとかできる部分だけで)まとめられた』ものになります。読者の方々はもうご存知でしょうけど、こういう件において日本側は「それはもう国内問題でしょうが」としています。それはずなわち、『両国の間の』やり取りで何とかする問題はもう残っていないという意味でもあります。

 

いままで本件を問題にしてきた勢力は、それを変えることを第一の目標としてきました。『まだ終わっていない』というのは簡単だけど、『何が』終わっていないのかというと、そのポイントは、『両国の間の』やり取りが終わっていない、ということになります。もともと、彼らが問題にしてきたことは、個人請求権などが「あるのか、無いのか」ではありません。国家間の請求が可能なのかどうか、です。国内で解決されてしまうと、彼らとしては、それはまさに0点です。だからワンスンされた、とかそんな話も出てくるのではないでしょうか。

一部のメディアは、こういう理由もあって、原告側が「今回の政府の最終案」を、法的に相手するだろうと予想しています。多分、そうなるでしょう。今回の最終案が、最高裁が出した判決という側面から考えて、法律的に問題ないのか。そもそも、当事者が望んでもいないのに、代位弁済が可能なのかなどなどにおいて、法律的な判断を問うでしょう。京郷新聞などがこの側面を報じています。実際にそうなると、また数年ぐらいは、この問題は引き伸ばされることになります。そして、もし、その間に政権がまた交代になったら、どうなるのでしょうか。以下、<<~>>で引用して終わりにしたいと思います。

 

<<・・ユン政権の今回の決定は、そっくりそのまま国内での政治的負担になって返ってくる可能性がとても高い。一部の原告及び市民団体、野党などが、政府の解決策に強く反発しており、ものすごい混乱が予想される。また、第三者弁済(※代位弁済)で、確定判決を受けた原告側の法的権利が満たされるのか、政府の代位弁済に同意しない場合、彼らの債権を合法的に消滅させることができるのかどうか、などなどの法的問題も、まだまだ論議の途中である。このような国内での負担を解決できなければ、この問題は「解決したというが、実はされていない」まま残り、再び両国関係に負担をかけ続ける可能性もあるのだ(京郷新聞)・・>>

 

 

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