16日の岸田総理・尹大統領の首脳会談、共同声明は見送り・・大統領室「もっと時間が必要だ」

明日、尹大統領が訪日し、首脳会談が開かれます。文大統領の頃から、本当に「そこまでするか」なほど訪日にこだわっていましたが・・やっと(やっと)、やっと(やっと)、訪日が実現しました。( )はバックコーラスです。ただ、中央日報ニューシースなど複数のメディアが報じている大統領室の匿名情報(関係者が『複数の記者たち』に話した内容)によると、共同声明は見送りになる、とのことです。共同記者会見は行うそうですが。

一言で、『そこまでやるには、まだまだ時間が必要だ』ということです。また、噂されているシャトル外交の公式再開と、一部のメディアが報じた「前例のない1日2回晩餐」については「それは無い」と、日本側のメディアが報じた「夏頃、岸田総理が訪韓する」という報道に関しても、「見守るしかない」と話しました。日本側が決めることとしながらも、どちらかというと、まだ決まっていないというか、よくわからないというニュアンスです。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。また、いつものことですが「※」の部分は引用ではなく、私が書く加えた「注釈のようななにか」です。

 

<<・・大統領室は、16日に予定された首脳会談で、共同声明は導出されないと明らかにした。また、関心事として浮上した両首脳間「2回晩餐」もないと伝えた(※中央日報などがこの件を『前例の無いこと』としながら報じました)。この日、大統領室の関係者はヨンサン山大統領室のブリーフィングルームで取材陣と会い、首脳会談と関連して「今回の、両国首脳間に、共同宣言は出てこない」とし、「2018年以降の関係を考えると、それから初めて会う席で(※初めてではありません) 立場を総整理し、精製されたフレーズを入れるには、まだ時間が足りない」と理由を明らかにした。

同関係者によると、尹大統領と岸田首相は会談後に開かれる共同記者会見で、それぞれ会談結果を発表する形式をとることになる・・・・岸田首相が今夏、訪韓するという日本メディア報道と関連しては、「シャトル外交は、首脳を含む閣僚レベル、主要当局者が必要なときに行き来できること」とし「日本がどのように決定するかは、これから見守らなければならないと思う」 と答えた(ニューシース)・・>>

 

<<・・「今回期待するのは、共同声明をもっと素晴らしいものにして、準備して、次の機会に発表できるようにすること」とし「両国間の新しい未来を開く構想や合意事項を協議、準備する委員会を作ることもできる」 と付け加えた。また、「両首脳が、首脳会談で深い話をしてから、共同記者会見を開き、それぞれ、順次会談の結果をお伝えすることだろう」と話した。この関係者は、「両首脳が、自分の国の立場でもう少し強調し、自国民に知らせたいという立場があるではないか」とし、「両国首脳の協議内容と、これからの方向を説明するだろう。両国ともにそうだ」と説明した。

大統領室は、一部メディア報道で話題を集めた首脳の「二次晩餐」についても「(報道された通り)食事を二度しながら行うわけではない」と明らかにした。この関係者は「日本が重みを置くのは、実務訪問だが、できるだけ、夕食まで兼ねて、両首脳夫妻が親密になっていく時間を持つだろう」と話した(中央日報)・・>>

 

個人的に、シャトル外交というか、記事の引用部分にあるように「必要なときに往来できる環境作り(のために頑張る、など)」とする話なら、何か発表があるのではないかなと思っています。共同声明が無いので、多分何かの「趣旨」が、記者会見の過程で出てくるのではないか、と。ただ、これも引用部分にありますが「両首脳が、それぞれの国の立場をもう少し強調する形で、それぞれ別に話すことになる」というのは、結局は「意見があわなかった」ということでしょう。「大統領室関係者」さんは、ものすごく落ち着いて説明しているイメージを作りながら話しているけど、要は、合意できなかっただけです。これは、「時間が足りなかった」だけではない気もします。

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